小型である「αダンパーExⅡ」の技術
地震対策に有効な制震装置として、ご紹介している制震装置「αダンパーExⅡ」は、大型タイプの他社製品と比較しても、コンパクトで施工効率がよく、低価格で安心・高品質な制震性能装置です。耐震性能を備えた住宅に追加で設置することで、地震の揺れによる建物の変形を最大55%低減させる圧巻の技術で、大切なお住まいとご家族の暮らしを守ります。
1.高制震技術
トキワシステムは、もとより独自の振動解析技術と振動解析理論をもとに、自動車メーカーのミッション系回転軸のインライン計測装置の設計・開発メーカーで実験装置や解析ソフトの開発を行っておりました。この確かな技術開発力が認められ、名古屋の国立研究機関からの要請で、実際の地震と同様に振動を与えて、その変位を測定した上で木造住宅の耐震・制震性を調べる「木造住宅専用の振動測定装置」を開発しました。
振動を吸収する技術に特化したトキワシステムが誇る「αダンパーExⅡ」は、耐震を上回る「耐震+制震」技術で、小さな揺れから繰り返される地震、大地震にもその実力を発揮させます。
2.圧倒的にコンパクト
基本的に普及しているゴムダンパーや鋼材ダンパーと比べて、圧倒的にコンパクトサイズなのが「αダンパーExⅡ」の魅力です。コンパクトであれば、 建物の仕様に影響を与えず、設計・間取りの制限や副資材の補充が不要なので付帯費用の上乗せがありません。 小型で容易に施工できるメリットで伝統工法・従来工法・2×4・新築・リフォーム問わず、耐震性能向上化に力を発揮します。
延べ床面積約40坪に対して1人で約半日あれば施工できる効率の高いコンパクトダンパーは、運搬の効率もよく、施工費用と合わせても結果的に低コストで容易な導入を可能にしています。
◎トータルコストをおさえた理想の高性能制震住宅を実現させます。
3.小型性能に秘めた威力
いくら施工性や費用面で優れているとして、このコンパクトなデザインで制震性が高いと言われても、にわかには信じがたいかもしれません。しかし、ゴムダンパーや鋼材ダンパーと比較しても、
- 小さな揺れから大きな揺れまで対応する点
- メンテナンス不要の耐久性が約2倍
- 繰り返しの地震に対する性能安定の高維持力
- 施工配置の間取り制約がない点
を並べても「αダンパーExⅡ」は、小型でも高性能なまさに「柔よく剛を制す」制震装置なのです。
地震による揺れだけではなく、近年増加している台風などの強風に対しても効果を発揮します。また、小型設計のため1~2階建てだけではなく、3階建てのお住まいにも対応可能です。
4.小型のメカニズム
「αダンパーExⅡ」は、建物自体の強度を高める耐震機能ではなく、地震の揺れで起こる建物自体の変形・損傷を抑える装置です。度重なる地震に対して、耐久性が低下する耐震性能に比べて、メンテナンス不要の耐久性能120年の「αダンパーExⅡ」は制震性能を低下させることなく、建物全体で地震による揺れを吸収・抑制させます。建物自体の揺れを低減させるため、建物の損傷だけではなく、住宅に暮らすご家族の生活品への被害も抑えられます。その結果、地震や自然災害による影響を最小限に抑え、お住まいの安全を維持し続けることはもちろん、住宅の資産価値をより長く維持することが可能なのです。
5.実証実験
「αダンパーExⅡ」は、東京工業大学・静岡大学・豊田工業高等専門学校・岐阜県立森林文化アカデミーなどの数多くの学術研究機関による性能試験をクリアして、その効果が認められています。木造住宅用の油圧制震ダンパーとして信頼と実力No.1で、19,000棟以上の供給実績を誇り、より多くのお住まいを地震や自然災害から守り続けていきます。
岐阜県立森林文化アカデミー
小原勝彦教授
地震後も住み続けられる制震装置の有効性
大地震に対して「倒壊防止(建物が損傷しても、倒壊には至らない。)」が建築基準法での考え方となっています。大地震で損傷した建物は、その後の余震により損傷を累積していきます。制震構造は、こういった複数回生じることが想定される大きな揺れをエネルギー吸収することで、建物の損傷累積を低減します。
小原 勝彦 : 岐阜県立森林文化アカデミー (forest.ac.jp)