小さい地震でも注意が必要な話【大きな津波の可能性も】
地震の規模はいつも一定ではなく、大きな地震から小さな地震まで様々です。
しかし多くの人の注意が向かうのは、大きな地震ばかりという現実があります。
でも最も注意したいのが、気にもとめない「小さい地震」ということはご存じでしょうか。
今回は小さな地震によるダメージの怖さを解説します。
この記事を読んだらわかること
・地震の揺れの違いを知ることで、住宅に対する対策にも違いが現れます。制震ダンパーを活用した地震対策が分かります。
目次
揺れの大きさを判断する「前震」「本震」「余震」とは
何気ない日常を一瞬によって変化させること。それは地震です。
全ての地震とは言えませんが、ある程度の大きさとなる地震の場合「地震活動にもまとまり」があること知られています。
そして大きな地震の傾向として、「時間内にかたまって起きる傾向」があります。
その時間帯には、大きな地震もあれば、小さな地震も発生します。
その違いから解説していきましょう。
「前震」「本震」「余震」とは
大きな地震に先駆けて起こる小さな地震群を「前震」、大地震を「本震」、本震に引き続いて多発する小地震群を「余震」と表しています。
しかし地震のタイプによっては、際だって大きな地震の場合本震が立て続けに本震が訪れることもあるのです。
気象庁の「地震データベース検索」で2021年の地震回数を検索してみると、下の様な数値になります。
期間 | 震度1 | 震度2 | 震度3 | 震度4 | 震度5弱 | 震度5強 | 震度6弱 | 震度6強 | 震度7 | 合計 |
2021年1月 | 86 | 42 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 134 |
2021年2月 | 149 | 54 | 20 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 228 |
2021年3月 | 116 | 38 | 7 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 167 |
合計 | 351 | 134 | 31 | 10 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 529 |
出典:気象庁
上の表が見えづらい方は、こちらをクリック >> 2021年1~3月地震発生回数
上の数値のように、日本列島では小さな地震がいつもどこかで起きており、どの地震が前震になり、本震につながる可能性はあるとも言えます。
そして実際に大きな地震が発生した場合、リアルタイムの中では「どれが前震」で「これが本震」であるなどの判断は、とても難しいのです。
結果的には地震の後、断層のズレの程度や地震活動の経過、過去の断層の活動などを含めて総合的に判断されるのが現状です。
地震で災害に巻き込まれない、被害を最小限に抑えるためには、どんな地震であっても警戒するという意識がとても重要なのです。
「小さいから大丈夫!」「すぐには起きないから、大丈夫だろう。」というその気持ちが、大きな被害へつながるのです。
小さな地震でも大きな津波が襲ったことも
地震の発生している地域以外でも、地震速報が流れると「どこで起こったのか」「どのくらいの大きさなのか」など、注視してしまいます。
そこで「地震の震度は2。被害はありませんでした。」などを耳にすると、安堵の気持ちとどこか気の緩みを感じる部分はあるのではないでしょうか。
「大きな地震 = 津波」「小さな地震では津波は起こらないだろう」というと連想する方もいらっしゃるでしょう。
しかし過去の地震では、小さな地震でも大きな被害を起こしたケースもあるのです。
「震度2から3」程度の地震で「大津波を」引き起こしたケース
明治29(1896)年6月15日に発生した「明治三陸地震津波」では、私たちが見逃してしまいそうな小さい地震にもかかわらず、多大な被害をあたえました。
緩やかな、長く続く地震動であったため、人々は「いつものこと」とさして気に留めることはなかったと言われています。
しかしこの約30分後に巨大な津波が不意に来襲し、三陸沿岸を中心に死者約2万2千人、流出、全半壊家屋1万戸以上という我が国(当時)津波災害史上最大の被害が発生したのです。
出典:1896 明治三陸地震津波|内閣府防災情報のページ
津波は青森県から宮城県にかけての太平洋沿岸を襲い、最高で38メートルもの打ち上げ高が記録として残っています。
出典:1896 明治三陸地震津波|内閣府防災情報のページ
この明治三陸地震津波は、「津波地震」と呼ばれる特殊なメカニズムで発生したと言われてます。
通常大きな津波が発生する時は、大きな揺れもともなうことが一般的です。
しかし「津波地震」の場合、断層が通常よりゆっくりとずれることにより、「人に感じられる揺れが小さくても、発生する津波の規模が大きく」なると言われています。
地震の大きさだけが注意ポイントではないのです。
津波は海の近くのことと思われがちですが、穏やかな海が凶器になるほどの力が小さな地震でも隠されているということを、知っておかなければいけません。
参考コラム>>東京で地震が起こったら どのくらいの津波が来るのだろうか
小さな地震で蓄積する建物の損傷
大きな地震では、たったひとつでも地震対策の施されていない住まいは大きなダメージを受けます。
特に近年では、「地震での揺れが予想を超える大きさになる」「大きな揺れが続けて2度起こった」など、今までの想定を超えることも珍しくありません。
しかし日本は世界の中でも地震の発生も多く、地震大国とも呼ばれています。
2020年に起こった地震を調べてみると、地震発生の多い地域と少ない地域が明確に分かれています。
個別の都道府県を調査(震度1~7までの合計)すると、下のようなランキングになりました。
※ 出典:震度データベース検索より算出|気象庁
地震の発生件数の1番多い都道府県は、福島です。10年間で7457回も地震が発生しています。
そして茨城(6696回)、宮城(5693回)、岩手(5041回)、熊本(4733回)となっています。
一方地震の少ない都道府県TOP5は、
43位 奈良 228回
44位 福井 204回
45位 香川 172回
46位 三重 171回
47位 富山 160回 となっています。
参考コラム>>日本で地震の多い場所はどこだろう
建物に蓄積する地震の影響とは
地震大国日本では、住宅を建てる際に最も重要視されることと言えば、「地震に強いこと」を求める傾向があります。
そのため大きな地震があるにつれ、建物や住宅の基本となる建築基準法も都度改正されています。
地震災害のひとつ津波は、どうしても立地条件が被害の有無に大きくかかわります。
しかし地震に強い建物にする。
地震の揺れにも負けない建物を作ることは、私たち自身でも可能です。
地震の揺れから建物を守る方法
日本の建物に対する技術は、世界の中でも進んでいます。
その中でも地震対策として「免震」「制震」「耐震」の3つのキーワードがとても重要です。
その違いを解説していきましょう。
「免震」
免震の大きな特徴は、建物に揺れを伝えない。
そして大きな揺れが来ても、そのパワーを受け流すことができる所です。
住宅を建築する際に、建物と地盤の間に「免震装置」を設置し、建物を地盤から離すことで地震被害を最小限に抑えるよう工夫されています。
大きな揺れにはとても効果が高いと言われていますが、設置する際には「コストがかかる」「依頼できるところも限られる」などのデメリットがあります。
「制震」
制震は、建物の要所要所に制震装置を組み込み、地震の揺れを吸収し守るスタイルです。
トキワシステムの「αダンパーExⅡ」も制震装置のひとつとなります。
制震が受け流すのであれば、免震はそのパワーを上手に吸収し、建物への被害を抑えてくれます。
高さのある建物への施工もでき、何より免震よりもコストが抑えられる部分が最大の魅力です。
繰り返しの地震にも強いとされ、リフォームなどでも後付けできる部分は既設の建物の大きな味方となってくれます。
「耐震」
耐震は1番身近な地震対策と言われています。
それは現在の建物には、最低限の地震に耐えられる耐震がもう備わっているからです。
耐震は、建物自体を強く作り地震による倒壊を防ぐスタイルです。
ただし建物自体を強固にするため、大きな地震では建物に負担がかかるケースもあります。
また今回のテーマのひとつである「小さい地震」においても、気をつけておきたい部分があります。
それは強さを追求するがゆえ、 繰り返しの地震によってダメージが蓄積し倒壊する可能性につながる場合もあるのです。
トキワシステムおすすめの地震対策
耐震工法は住宅の地震対策としては、1番メジャーな方法とも言えます。
元々木造住宅との相性の良い地震対策である「制震ダンパー」
特に弊社トキワシステムの「αダンパーExⅡ」は、とても小さなボディなのに力強く住まいを守る力を備えています。
トキワシステムでは、強い建物を作る「耐震工法」と合わせた制震ダンパー「αダンパーExⅡ」での地震対策を推奨しています。
兵庫県三木市には、独立行政法人防災科学技術研究所のE ーディフェンスと呼ばれる実験施設(実大三次元震動破壊実験 施設)があります。
そちらでは、 耐震補強を行った住宅と行っていない住宅について、強い揺れを受けた時の動きの違いなど様々な検証が行われています。
地震本部の「地震を正しく恐れる」では、上の様に見た目は同じような住宅で、どのようなちがいが出るのかを知ることができます。
耐震補強を怠ることで、住宅は簡単に崩れ倒壊の危険性も高くなるのです。
耐震工法と制震ダンパーを組み合わせると
下の図のように、地震対策の方法によっても「中破」「小破」「無被害」と大きな差が出ます。
耐震施工だけでは不安が残る住宅対策も、制震ダンパーを取り入れることで被害を最小限に食い止めることができるのです。
設置したお客様からも、「設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。」など「ダンパーを入れているから大丈夫」という安心感が心強い!という感想をいただいております。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、新築住宅はもちろん、既存の住宅にも設置できる地震対策です。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
▶参考コラム>>制震ダンパーが選ばれる理由|αダンパーEXⅡとは
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。