地震災害時の医療の現実について【知識は最大の地震対策】
地震災害は突然発生します。
そのため準備が間に合わず、尊い命を失うなど、予想もしないことが発生してしまいます。
地震災害の恐ろしさは、揺れなどで被害にあうだけではなく、今までの日常を奪い、そして見通しの立たない生活になるなど、予期できない窮地に追い込まれることです。
地震に対する被害を最小限にするためには、私たちひとりひとりの努力も必要です。
今回は「地震対策に必要となる知識」から、「地震災害の時の医療」にクローズアップしてみましょう。
地震対策を施した住宅でも、地震によりケガをする可能性も考えられます。
万が一の時に困らないためにも、必要となる知識として把握しておきましょう。
地震などの自然災害は、いつ発生するか分からないからこそ、日頃の備えが必要となります。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」をするために知っておきたい情報です。
地震に対する情報を知ることは、地震対策にもつながっているのです。
目次
地震が起こった時の医療の現実は
地震などの災害で医療が必要な場面は、突然訪れます。
その状況下は、日常生活の中の「緊急医療」と同様のように感じます。
医療の目的「急に発生した傷病者に対し、必要な医療を施すこと」には変わりはありませんが、「緊急医療」と「災害医療」には大きな違いがあります。
まず災害時の医療の現実を解説する前に、日常と災害時の医療の違いから解説していきましょう。
緊急医療とは
緊急医療とは、通常の診療時間外の傷病者や緊急に治療が必要な傷病者へ対する医療を行います。
通常は救急車で輸送され、緊急医療が対応できる医療機関で治療が行われます。
救急医療機関として指定されているため、どのような場合でも常に医療を提供できる様、準備されています。
災害医療とは
災害医療とは、災害自体も予期できない場合も多いため、準備の整わない環境で治療を行うことも多いのが現状です。
国や各地方自治体、病院などでも、災害に対して災害対応計画の策定や、医療資器材、医薬品の備蓄や災害拠点病院の整備など、災害時に医療対応するために様々な準備を行っています。
いくら準備を行っていても、災害によってはライフラインの停止や医療設備の故障、スペースの確保など、予期できないことも多く発生します。
また治療を必要とする人の数も、緊急医療よりも拡大してしまいます。
災害医療は急激に増大した医療需要を医療供給が低下する環境の中で、行っていかなければいけないのです。
災害医療の大きな目的は、「最大多数の傷病者の救命と後遺症の軽減を図る」ことなのです。
このように同じ医療であっても、時や状況が変わるだけで、大きく変化します。
そのため受けたい医療も受けられない可能性も否めません。
大きな被害にしないための自助努力が、大切な第一歩です。
用意しておきたい医療品は?
万が一に備え備蓄品をご用意されているご家庭も、多くあると思います。
食料や水、電池、懐中電灯など、必要と思われる物はたくさんあります。
そんな中で見落としがちなのが、「備蓄としての医療品」です。
災害時など日常と違う場面では、体調も崩しがちになります。
万が一に備え、医療品もしっかりと準備しておきましょう。
飲み薬で準備しておきたいもの
- 痛み止め
- 熱さまし
- 総合かぜ薬
- 胃腸薬
- 下痢止め
- 便秘薬
など、日頃から使い慣れた医療品を準備しておきましょう。
外用薬準備しておきたいもの
- 目薬
- 湿布
- 殺菌消毒剤
- かゆみ止め
- 包帯
- 絆創膏
などの準備がおすすめです。
また食品用ラップフィルムは、「裂傷の止血や破傷風菌などの感染を予防する応急処置」としても活用することもできます。
便利な製品ですので、加えておくといざという時に役立つアイテムです。
保管場所と薬の期限には注意しましょう
万が一に持ち出したい医療品によって、保管できる環境や使用できる期限も大きく変化します。
使いたい時に活用できなければ、役には立ちません。
防災袋の中に入れっぱなしにするのではなく、「ここに保管しておく」など場所を決め、避難する時に持ち出しやすい環境を整えておくことも必要です。
特に持病のある方は、薬を持って避難することを忘れずに行ってください。
最新の情報を知る方法
地震などの災害時の場合、どこの医療機関にいけばいいなどの情報も不足しがちです。
災害に遭って心も不安の中、情報が足らないことでさらに精神面に悪影響をあたえてしまいます。
災害時に1人でも多くの負傷者へ、安心した医療を提供するために開発された情報システムがあります。
それが病院の被災状況・稼働状況を把握する機能を持ったEMIS(広域災害救急医療情報システム)です。
出典:EMIS(広域災害救急医療情報システム)|厚生労働省
EMIS(広域災害救急医療情報システム)は、災害時における「適切な情報の収集・提供」を目的としており、医療機関の患者受け入れ可否の照会や病院の被災状況なども確認することができます。
一般市民向けとして公表されている情報としては、
- 救命救急/応急手当などの予備知識
- 行政機関の連絡先
- 各地域における災害・警戒情報
- 条件を指定した医療機関の検索
- 災害対策のマニュアル・対応事例
- 地震や火災時に活用できる災害の知識
など、日常から災害時まで活かせる情報が集められています。
出典:EMIS(広域災害救急医療情報システム)|厚生労働省
上の図のように、都道府県ごとに検索することもでき、どの病院がどのような医療が可能なのかなど、一覧で紹介されています。
同じように見える病院でも、下の様に分類されます。
- 主に重症者の治療を行う「災害拠点病院」
- 主に中等症者の治療を行う「災害拠点連携病院」
- それ以外の「災害医療支援病院」
- 重篤救急患者の救命医療を行う「救命救急センター」
- 救急治療を行うための専門的な訓練を受けた「DMAT指定医療機関」
- 通常の災害医療に加えて被ばく医療を行う「被ばく医療機関」
このようにいろいろな役割を分け、安心してしっかりと医療が受けられる体制が整えられているのです。
自分の地域にはどのような医療が受けられるのか。
もし災害が起こった場合、どの病院で医療が受けられるのかなど、確認しておきましょう。
ケガを防止する住宅の工夫
医療体制がいくら準備されていても、大きな災害の場合治療を必要とする人も増え、医療施設はパンク状態に陥ります。
医療体制を確保する、医療崩壊を起こさせないためには、私たちが住宅内でできる工夫もあるのです。
特に地震災害の場合、窓ガラスでのケガや避難時の転倒など、様々な場合が考えられます。
ぜひケガをしない住宅への取り組みを、今のうちから取り入れていきましょう。
●窓ガラスへの地震対策
窓ガラスやサッシに耐震性が施された製品も多くなりましたが、大きな災害の場合どのようなことが起こるのか分かりません。
飛散防止フィルムなどを貼り付けることで、窓ガラスの拡散を防ぎケガの防止にもつながります。
またフィルムまで手が回らない方の場合、カーテンなどがあるだけでも悲惨を防ぐ効果も期待できます。
●照明器具の地震対策
地震の揺れによって照明が落下する可能性も考えられます。
釣り下げ型よりも押込型や天井直付け型をセレクトすることで、落下に対する危険度を下げることも期待できます。
●家具・食器棚への地震対策
住宅に固定されていない家具や食器棚などは、地震の揺れにより転倒する可能性も高まります。
転落防止金具などで倒れにくくする、ガラス製品やビン類などが転倒しないようすべり出し防止枠を設けるなど、できる地震対策を施しましょう。
●住宅にできる地震対策が、制震ダンパー「αダンパーExⅡ」
住宅に地震対策を施すことで、建物の倒壊や損傷などを防ぐこともできます。
様々な住宅への地震対策がありますが、有効的な方法のひとつがトキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」です。
設置したお客様からも、「設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。」など「ダンパーを入れているから大丈夫」という安心感が心強いという感想をいただいております。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、新築住宅はもちろん、既存の住宅にも設置できる地震対策です。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。