風化させない大地震の記憶【東日本大震災】
日本は世界の中でも、より多くの地震が発生している国のひとつ。
これからも自然の脅威でもある地震と、付き合っていかなければいけません。
過去の地震を振り返ることは、被害にあった方には辛い現実なのかも知れません。
しかしその記録の中には、これからの地震対策に必要なものがたくさんつまっています。
このコラムでは、「そこで体験した私たちだからこそ忘れてはいけない」という観点から、「東日本大震災」をクローズアップします。
過去の地震を振り返ることで、これからの住まいのあり方を考える機会にしていただけたらと思います。
いつ発生するか分からないからこそ、日頃の備えが必要となります。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」をするために知っておきたい情報です。
地震に対する情報を知ることは、地震対策にもつながっているのです。
目次
東日本大震災とは
東日本大震災とは、2011年3月11日14時46分頃に発生。
三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で、深さ約24kmを震源とし、最大震度7を記録した戦後最大ともいわれている巨大地震です。
過去には世界でも大きな地震は発生しており、東日本大震災は世界の中でも4番目の大きさとなっています。
出典:東日本大震災関連情報|総務省消防庁
こうやって世界の状況を見ても分かるように、大地震の発生場所は太平洋が多いのが分かります。
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)はM7.3であった状況と比較すると、東日本大震災の規模は格段に大きかったのです。
阪神淡路大震災の地震の教訓から、「住宅の耐震化」に対しての対策が施されていた部分もあり、地震の揺れによる建物が倒壊する被害は多くありませんでした。
このように過去の地震の状況を分析することで、今の地震対策に活かされているのです。
被害を拡大させた津波
東日本大震災で被害を拡大させた要因が、「津波の到来」です。
過去の地震でも津波の到来はありましたが、「想定外」というフレーズがくり返されるほど、とても大きな津波が広範囲に押し寄せました。
出典:東日本大震災関連情報|総務省消防庁
上の写真のように、海からたくさんの海水がすごいスピードで押し寄せて来ました。
津波は水深により速さも変化するため、気づいてから逃げても逃げ切れない程の速さなのです。
出典:東日本大震災関連情報|総務省消防庁
今まで通り普通に暮らしていた町並みが、地震の発生により一瞬で失われてしまします。
自然の恵みを受けながら暮らしている私たちは、自然の脅威とともに生き続けていかなければいけないのです。
津波・揺れから起こった被害とは
地震が発生した場合、
- 揺れによる建物の倒壊や損壊。
- 土砂崩れなどの地盤変化。
- 津波の到来による、水の被害。
- 地震後に発生する地震火災。
など様々な被害が起こる可能性があります。
では東日本大震災ではどのような被害で尊い命が失われてしまったのかを、解説します。
東日本大震災での死因とは
大きな揺れが発生した東日本大震災ですが、亡くなった方の死因はおよそ9割が溺死という状況でした。
日本で起こった過去の地震では、下の様に様々な要因で尊い命が失われています。
出典:東日本大震災関連情報|総務省消防庁
関東大震災の頃は、住宅自体も地震火災の広がりやすい建物の多かった状況でした。
その教訓を活かし、住宅に対する対策が行われました。
また阪神淡路大震災では倒壊の多かった建物も、強度の補強や耐震化の重要性を今の建物に活かし、東日本大震災での影響を少なくしています。
起こる地域によっても変化している部分はあると思われますが、住宅などの建物に対する対策も、地震の被害が大きく影響していることが分かります。
東日本大震災の被害の特徴とは
東日本大震災の特徴としては、
- 地震被害の範囲が広域であったこと。
- 津波による被害が発生したこと
- 広範囲にわたり液状化が発生したこと。
が上げられます。
震源地に近い地域では、大きな揺れや津波などの被害も多く発生しましたが、震源地から遠い千葉や埼玉などの内陸部でも、液状化現象(※)による住宅の傾き、道路の破損などの被害が多発しました。
※液状化現象とは、地震が発生した際に地盤が液体状になる現象のことです。
出典:東日本大震災関連情報|総務省消防庁
内閣府の調べ(平成23年5月18日時点)によると、千葉県、茨城県、埼玉県、神奈川県の住宅地において被害が確認され、東京湾沿岸部の液状化範囲は約42㎢にも及びました。
液状化現象が発生することにより、ライフラインの寸断などの生活基盤への影響だけではなく、地域の地盤沈下や建物の傾斜など、住宅に対する影響も少なくないのです。
地震の恐ろしさは、発生時の揺れや津波、火災などの被害だけではなく、広い地域への住宅の損傷など「見えない部分にも影響」をあたえることです。
倒壊しなかったから良かった。
家が壊れていないから、大丈夫だね。ではなく、揺れに対して損傷を少なくする住宅への配慮は考えておかなければいけないのです。
これからも警戒が必要なのです
2021年(令和3年)2月13日 には、福島県沖の深さ約55kmを震源とした大きな地震も発生しました。
東日本大震災の震源地とかなり近く、その余震とされています。
2021年の今。
東日本大震災から10年経過した現在でも、あの大地震の影響があることを忘れてはいけないのです。
そして海外でも大きな地震が発生しており、その影響が心配されています。
実は関係が深いかも知れない ニュージーランドの地震
2021年3月5日にはニュージーランドにて、1回目:M7.3、2回目:M7.4、3回目M8.1と立て続けに3回の地震が発生しました。
ニュージーランドも地震の発生が多い国ではありますが、連動して発生しているのではないかという説もあるのです。
それが「バヌアツの法則※」です。
※ バヌアツの法則:バヌアツでM(マグニチュード)6以上の地震が発生した場合、約6~7割の確率で2週間以内に「日本にも同等またはそれ以上の地震が発生する」と言う説です。
実は2011年3月に発生した東日本大震災の発生17日前に、ニュージーランドのクライストチャーチではM6.3の地震が観測されています。
その後も同じような時期に発生している地震もありますが、メカニズムが実証されてはいないので「連動している」訳ではありません。
しかしバヌアツとは太平洋プレートでつながっているため、バヌアツ付近で大規模地震が頻発した場合、日本での地震発生の可能性もと言えるのかも知れません。
世界の地震発生後は、万が一に備える!という教訓には活かしていけます。
地球はひとつです。世界の動向は日本のこれからにも、影響は少なくないのです。
命・財産を守れる!地震対策
私たち個人でできる対策のひとつが、「住宅の地震対策」です。
地震による大きな揺れは、建物の倒壊や損傷など大きな影響をあたえます。
また建物が崩れることにより、
- 地震火災を発生させる。
- 緊急車両が通れない。
などの二次災害を引き起こす、大きくさせる事態も考えられます。
自分たちの命を守る。
災害後の生活を守るためにも、地震の揺れによる建物の被害を減らすことが重要です。
他の自然災害を含め被害を予防する・軽減させる対策は、1日で構築することは不可能です。
国や自治体からの全体的な支援はもちろんですが、家族の命と財産を守る!住宅の対策は、自分たちしかできないのです。
そのひとつがトキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」です。
設置したお客様からも、「設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。」など「ダンパーを入れているから大丈夫」という安心感が心強いという感想をいただいております。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、新築住宅はもちろん、既存の住宅にも設置できる地震対策です。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。