東日本大震災の恐怖がよみがえった日【2021年2月13日】
2021年(令和3年)2月13日 23時7分に福島県沖の深さ約55kmを震源としたマグニチュード7.3(暫定値)の地震が発生しました。
この地震により宮城県及び福島県で最大震度6強を観測し、北海道から中国地方まで揺れを感じる程でした。
日本でも最大級の地震であった東日本大震災から節目となる、10年目。
また大型の地震が発生すると、誰が想像したでしょうか。
今回の地震で、過去の恐怖を思い出した人。
大きな揺れから、地震の怖さを実感した人など、人それぞれに思う部分があると思います。
いつ起こるか分からない・・・。それが地震です。
今回は2021年(令和3年)2月13日に起きた地震を振り返ってみましょう。
いつ発生するか分からないからこそ、日頃の備えが必要となります。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」をするために知っておきたい情報です。
地震に対する情報を知ることは、地震対策にもつながっているのです。
目次
2月13日に発生した福島県沖の地震とは
東日本大震災の大きさとまではいきませんでしたが、マグニチュード7.3(暫定値)、宮城県及び福島県で最大震度6強の揺れを感じる、とても大きな地震でした。
出典:2021年2月13日福島県沖の地震の評価より|気象庁
上の図のように震源地に近い地域だけではなく、広範囲の地域に被害がおよんでいます。
そして実は東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の震源地とかなり近かったのです。
出典:2021年2月13日福島県沖の地震の評価より|気象庁
この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震です。
2月13日23時8分に震度6強の地震後も、
- 13日23時36分 震度3
- 13日23時51分 震度3
- 14日3時25分 震度3
- 14日16時31分 震度4
- 15日13時28分 震度4
- 15日21時26分 震度3
と体にもしっかりと感じる余震が立て続けに発生しています。
真夜中という周りが確認できない状況での大きな揺れは、日中の地震よりもさらに恐怖が大きかったと思います。
この地震は10年前である東日本大震災の余震と推定されています。
私たちが体感する地震以外にも、小さな地震は数多く発生しています。
実は東日本大震災の余震活動は、全体としては徐々に低下している傾向にあるものの、1年あたりの地震の発生数は発生前よりも多い状況が続いているのです。
10年という長い年月が経過していても、このような大きな余震をあたえる地球のパワーには、驚きよりも恐怖を感じます。
2月13日に発生した福島県沖の地震被害
真夜中の地震発生ということで、東北・関東地方では一時約92万戸が停電するなどの影響はありましたが、すぐに大きな被害を確認することはできませんでした。
ですが翌日明るくなるにつれ、
- 住宅などの建物への被害
- 大きな落石による被害
- 土砂が崩れたなどの被害
- 電気・水道などのライフラインの停止
- 新幹線や高速などの交通網への被害
など、たくさんの被害が露わとなっていきました。
地震の規模は違いますが、東日本大震災よりも少ない被害ですんだのは、やはり津波がこなかったという部分は大きいでしょう。
なぜ津波は発生しなかったのか
実際に観測された津波は、宮城県の石巻港で14日1時44分に最大20cmの津波を観測したほか、仙台港で1時21分、福島県の相馬港で2時48分にそれぞれ10cmの津波を観測しました。
地震発生の早い頃から、「地震による津波の発生はありません」とアナウンスされていたように、人的被害につながるような津波は観測されませんでした。
今回の地震は震源が55㎞と深く、そのため地震での津波の影響をあたえなかったと分析されています。
津波が発生する仕組みとは
海底下で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起もしくは沈降します。
この動きに伴い海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝播するものが津波です。
津波は、海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いではジェット機に匹敵する速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、津波が陸地に近づくにつれ、減速した波の前方部に後方部が追いつくことで、波高が高くなります。
参照:津波発生と伝播のしくみ|気象庁
そのため発生する状況により、津波の大きさも変化するのです。
津波発生と伝播のしくみのページでは、津波がどのように伝わるのかをアニメーションで見ることもできます。
今回の地震では大きな津波にはなりませんでしたが、津波の発生の深さがもう少し浅かったら。
地震の大きさがもう少し大きかったら、もっと大きな津波につながっていてもおかしくはなかったと言われています。
自然と共存していかなければいけない私たちは、自然の怖さを忘れず、しっかりと自分たちの命を守る。
財産を守る対策を施していくことが大切です。
実は1年前の2月も地震活動はあった
出典:気象庁
上の表は今回の地震の1年前、令和2年2月に発生した地震をまとめたものです。
実は約1年前の2月12日にも、福島県沖では今回と同様に太平洋プレート内部で発生した地震が起き、最大震度4を観測しています。
今回のように被害も大きくなかったことから、忘れてしまいがちですが、私たちの住む日本は世界の中でも地震の多い国とされています。
そのため小さな地震を含めれば、地震発生がいつも起こっていると言っても過言ではないでしょう。
出典:2021年2月13日福島県沖の地震の評価より|気象庁
今回発生した地震は青枠や水色枠で囲まれた部分は、今回地震の発生した場所が当たります。
今後地震が発生する確率も高い水準となっているのです。
では万が一に備えどのような対策が施せるのか、考えてみましょう。
命を守る・住宅をまもる 地震対策を
最終的に自分の命を守る、自分たちの住まいを守るなどの対策は、自分自身でしかできません。
こんなに大きな地震は、めったに起こらないではなく、いつ起こってもいいように対策しておくことは必要です。
では自分たちでできる地震対策にはどんなものがあるのか、確認しておきましょう。
家具の固定
今回の地震での映像でも分かるように、地震発生時には大きな揺れにより家の中の様々な物が落ちてきます。
家の中だから安全とは、言い切れないのです。
大きめな家具が倒れないように固定することで、ケガの予防や住宅の損傷を防ぐ効果も高まります。
- こちらのコラム「家庭でできる簡単地震対策~自宅ですぐに取り掛かれる!」で、詳しくご紹介しています。
すぐに避難ができる「防災グッズ」や「非常食の準備」
今回の地震で、自宅にある防災グッズを久しぶりに確認したという方も、多いのではないでしょうか。
確かに基本となる防災グッズもありますが、季節によっても大きく変化します。
特に地震の場合、電気などのライフラインの停止も珍しくはありません。
例えば簡易式充電器があるから大丈夫という方でも、スマートフォンなどの進化により電源のタイプが古いままだったというケースも考えられます。
万が一の時に役立つ準備を、日頃からチェックしておきましょう。
住宅をしっかりと守る対策を検討しよう
住宅に地震対策を施すためには、「耐震」「制震」「免震」など様々な方法があります。
揺れに耐える「耐震」、揺れを吸収する「制震」、揺れを伝えない「免震」という風に、それぞれの特徴を持っているのです。
どの工法も地震対策にはなりますが、コストや効果が異なってきます。
- 詳しくは「耐震・制震・免震の違いとは?コストやメリット・デメリットについて解説」をご覧ください。
そして建てる時にしかできない方法もあれは、既存の住宅にも設置できるタイプもあります。
新築でも、既存の住宅にも設置できる!制震ダンパー「αダンパーExⅡ」
トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、今からでも地震対策のできるアイテムです。
設置したお客様からも、「設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。」など「ダンパーを入れているから大丈夫」という安心感が心強いという感想をいただいております。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、新築住宅はもちろん、既存の住宅にも設置できる地震対策です。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。