令和2年 地震災害を振り返ってみよう
2020年は、東京で開催されるはずのオリンピックも延期となり、新型コロナウイルスで埋め尽くされたような1年でした。
今年も様々な自然災害が発生し、それにともない被害もいつ発生するか分かりません。
「令和2年の地震災害」から、今年を振り返ってみましょう
いつ発生するか分からない自然災害のために、日ごろの備えが必要となります。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」をするために知っておきたい情報です。
地震に対する情報を知ることは、地震対策にもつながっているのです。
目次
世界では大きな地震も多かった令和2年
今年の地震災害を振り返る上で、まずは世界の地震発生状況を調べてみました。
- 2020年06月18日 ニュージーランド付近 ケルマデック諸島南方 M7.4
- 2020年06月24日 中米メキシコ、オアハカ州沿岸 M7.7
- 2020年07月17日 ニューギニア付近 パプアニューギニア、ニューギニア東部 M7.3
- 2020年07月22日 アリューシャン列島 米国、アラスカ半島 M7.8
- 2020年10月20日 アリューシャン列島 アラスカ州南方 M7.5
- 2020年10月30日 地中海 ギリシャ、ドデカネス諸島 M7.0
と数多くの地震が発生しています。
特に世界で発生した地震では、
- マグニチュード大きな地震が数多く発生していること。
- アリューシャン諸島など、似たような地域で発生か続いていること。
などが懸念材料として上げられます。
ギリシャ、ドデカネス諸島の「トルコ・ギリシャ沖地震」では
「トルコ・ギリシャ沖地震」では、マグニチュードの大きな地震も多く、建物の倒壊や損壊などの被害も多く発生しました。
地震の揺れや津波などの発生により、116人が犠牲となり、800人以上けがをするなど、人的被害も多発しました。
特にこのトルコという国は、日本と同様過去にも大きな地震を体験している国です。
1999年8月にトルコ西部の都市、イズミットを震源とする地震(M7.4)では、1万7000人以上が死亡、4万3000人を超す人がけがをしました。
そのような被害を経験しながら、今現在でも建物の耐震化が進んでおらず、「費用や慣習が壁となって対策に遅れが出ている」のが現状です。
「災害が起きるたび、我が国が活断層の上にあり、地震はいつでも起きうることを思い知らされる」とトルコのエルドアン大統領も演説内で「地震対策の必要性」に対し言及し、今後5年で150万世帯分の耐震住宅を建設すると表明しています。
トルコの防災には国際協力機構(JICA)を中心に日本も関わっています。
地震で尊い命が犠牲にならない対策が、日本もトルコも必要なのです。
今年発生した日本の地震
世界では地震の規模としては大きな地震も発生しました。
今度は、令和2年に日本で発生した地震の回数を調べてみました。
地震の発生日時 : 2020-01-01 00:00 ~ 2020-12-07
地震回数の集計 : 月別回数
3月13日 石川県能登地方 M5.5:震度5強
令和2年、1番初めに震度5以上が観測されたのが、石川県能登地方の地震です。
西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型※で、地震の深さ約10kmでマグニチュード5.5の地震でした。
人的被害は2名、物的損害はありませんでした。
6月25日 千葉県東方沖 M6.1:震度5弱
千葉県東方沖で発生した地震は、南北方向に圧力軸を持つ逆断層型※で、地震の深さ約35kmでマグニチュード6.1の地震でした。
人的被害は2名、物的損害はありませんでした。
9月4日 福井県嶺北 M5.0:震度5弱
福井県嶺北で発生した地震は、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型※で、地震の深さ約5kmでマグニチュード5.0の地震でした。
人的被害は13名、物的損害はありませんでした。
この3つの地震の共通点は「逆断層型」により発生した地震ということです。
※ 逆断層型地震(reverse fault earthquake)
岩盤が押し合い、断層面(岩盤の割れ目)を境に一方が乗り上げる形で起こる地震です。
震源が近いと下から突き上げるような縦揺れ、揺れている時間が短いなどの部分から「緊急地震速報」が間に合わないことが多いという特徴があります。
11月22日 茨城県沖 M5.7:震度5弱
令和2年最後になるであろう震度5以上の地震は、茨城県沖で発生した地震です。
震源の深さはおよそ45km、地震の規模を示すマグニチュードは5.7でした。
震度5弱の揺れを観測したのは、茨城・東海村で、その他にも水戸市や日立市、福島・郡山市やいわき市などが震度4の揺れとなりました。
この地震の怖さは、「東日本大震災の余震とみられている」という気象庁からの発表があったことです。
平成23(2011)年3月11日に「東日本大震災」が起こり、尊い命や思い出のつまった我が家などに大きな被害が発生しました。
国内観測史上最大規模となるマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、岩手県沖から茨城県沖までの長さ約 400㎞、幅約200㎞にも及ぶ広大な地域に大きな爪痕を残しました。
あの東日本大震災から9年経過しても、まだ余震があるというのです。
地震対策の大切さは、建物を作った時だけではなく、ずっと続けていくことが必要です。
令和元年はどうだったのか?
同じ気象庁の震度データベース検索にて、令和元年(2019年)の地震発生回数を調べてみました。
地震の発生日時 : 2019-01-01 00:00 ~ 2019-12-31
地震回数の集計 : 月別回数
- 1月3日 熊本県熊本地方 M5.1 6弱
- 1月26日 頃熊本県熊本地方 M4.3 5弱
- 2月21日 胆振地方中東部 M5.8 6弱
- 5月10日 日向灘 M6.3 5弱
- 5月25日 千葉県南部 M5.1 5弱
- 6月18日 山形県沖 酒田の南西50km付近 M6.7 6強
- 8月4日 福島県沖 M6.4 5弱
- 12月12日 宗谷地方北部 M4.2 5弱
- 12月19日青森県東方沖 M5.5 5弱
上のように令和2年よりも多くの地震が発生しています。
トータル数ではあまり差はありませんが、
- 熊本県熊本地方では、人的被害4名、住家一部破損 60棟。
- 胆振地方中東部では、人的被害6名、住家一部破損 19棟。
- 山形県沖地震では、津波 11cm、人的被害43名、住家半壊 35棟、住家一部破損 1619棟。
など、建物に及ぶ被害も発生していたのです。
地震災害の怖さは、「時間と共に薄れてしまうこと」です。
被害にあったばかりの頃は、「避難用品」や「住宅に対する地震対策」などにも注目が行きがちです。
時間が経過することで、対策も意識も低下してしまう恐れがあります。
自然災害はいつ発生するか分かりません
いつ発生するか分からない地震災害の被害を最小限に抑えるためには、日ごろの備えが必要です。
地震でもたらされるパワーは、とても強大です。
建物は揺れに耐えきれなくなると、基礎部分が壊れ、建物の倒壊につながってしまいます。
住宅は私たちの生活の礎となる大切な場所です。
建物の倒壊を防ぐことは、家族だけでなくたくさんの人の命と被害を防止することにもつながっているのです。
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