東京で地震が起こったら どのくらいの津波が来るのだろうか
マグニチュード5.0の地震が全世界の10%、マグニチュード6.0以上の地震が全世界の20%という高い数値を表している国があります。
それが日本です。
日々私たちの気がつけない地震を含めると、かなりの数が日本周辺で発生しています。
いつ、どこで、発生するか分からない地震。
万が一の場合に備えておきたいものです。
今回は「東京で地震が発生した場合」を想定して、いろいろな角度からクローズアップしてみましょう。
首都直下地震に限らず、大地震による津波が東京に襲ってきた時、どうなるのでしょうか。
人が多く集う東京だからこそ、気をつけたいポイントも変化してきます。
地震の最新情報は、日々変化しています。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」をするために知っておきたい情報です。
地震に対する情報を知ることは、地震対策にもつながっているのです。
目次
東京であった過去の地震と津波被害は
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など、日本では過去にも多くの地震が発生しています。
関東の地震「関東大震災」
関東大震災の発生は、1923年9月1日11時58分。
相模湾北西部を震源とする最大震度7、マグニチュード7.9にもなる巨大地震が、首都圏を襲いました。
震源に近い神奈川県西部の山間部では、大規模な山崩れや土石流が発生多くの被害が発生しました。
ちょうど昼時という時間帯の発生だったため、建物の倒壊の上に火災も発生し、大規模な被害となってしまいました。
<被害状況>
住宅被害(全半壊、焼失、流失、埋没など)
- 東京:205,580棟
- 神奈川:125,577棟 合計約37万棟
死者・行方不明者
- 東京:70,387人
- 神奈川:32,838人 合計約10万5,000人
上のように大きな被害が報告されています。
関東大震災の津波被害
出典:防災の日~関東大震災の教訓を忘れない~|国営東京臨海広域防災公園
関東大震災では、震源となった場所が相模湾沖だったため、熱海で12メートルの津波が観測されるなど、広い地域で津波被害が発生しました。
震源が陸地に近い環境だったにもかかわらず、干潮※へと向かう津波であったため、200~300人の犠牲者にとどまっています。
※ 干潮:潮が引いて、海面の高さが最も低下した状態。ひきしお。
東京湾の形状から見ると、湾の入り口側がすぼまっており、中が広がっています。
そして多くの河川が東京湾に流れ込むなどの効果もあり、エネルギーを減退させやすい、パワーを分させやすいなどの仮説もあります。
とは言え、津波のパワーは高さ30センチでも「その流れに逆らえないほどの威力」もあります。
津波=怖いもの という認識を持つこと。
大きさではなく、津波全体に対しての恐怖心を持つことが大切です。
関東大震災で制定された日
出典:防災の日~関東大震災の教訓を忘れない~|国営東京臨海広域防災公園
関東大震災の発生した9月1日は、「防災の日」に制定されています。
自然災害についての認識を深め、その災害に対処する心構えを高める目的から、1960年に制定されました。
10万人以上の死者や行方不明者を出した災害を忘れない。
その災害をしっかりと次に活かすことために、今まで気にしていなかった方も「防災に対して考える機会」としてみませんか。
世界で起きた大きな地震の時、東京は?
南米でのチリ地震では、マグニチュード9.5という世界最大規模の地震が1960年5月23日4時11分(日本時間)に発生しました。
チリ全土で死者1,743人、負傷者667人と大きな被害となりました。
チリと日本では、17,332 kmも離れています。
地震のパワーは計り知れず、チリ地震は日本各地に津波を起こし、多くの被害が発生しました。
被害状況は、以下の通りです。
- 死者・行方不明者:142人
- 負傷者:855人
- 建物被害:約46,000棟
宮古湾では2~6.3mなどの津波が観測されましたが、東京湾では約1.6mという数値でした。
周りの環境によって津波は変化する
ここまでを読んでいると、東京での津波被害は大きくないのでは?と感じる方もいらっしゃるでしょう。
確かに密集している環境である東京という立地上、建物の倒壊や火災延焼によって甚大な被害の可能性が高いとも言えるかも知れません。
しかし津波の場合、満ち潮などの海面の状況や激震による防潮堤や水門の損壊、台風や豪雨などの複合的な発生など、複数の脅威が重なることにより危険度も大きく変化します。
今までの被害が小さかったからと言う理由で、津波対策が不要ということでは決してありません。
特に荒川や江戸川など、多くの河川が東京にはあります。
万が一東京湾に津波が発生した場合、津波が河川を遡ってくる恐れがあるのです。
地震の種類によっても注意が変化する
東京を含む南関東地域は日本の中でも特に地震の多い地域として知られています。
この地域の直下でプレートが互いに接しあい、地震が発生しやすい構造となっているためです。
地震と一言で表していますが、地震にも種類があります。
東京で発生する地震としては、下の2種類のタイプが想定されています。
直下型地震
出典:地震のメカニズム|東京都防災ホームページ
直下型地震の特徴は、海溝型地震に比べて規模が小さく、また被害範囲も20~30キロメートル程度と予想されています。
震源が浅いため、地震の規模が小さくても大激震となるのが特徴です。
そのため家屋の倒壊や火災延焼による被害が危惧されています。
またこの型の地震は予知することは、ほとんどできません。
<直下型地震の例>
阪神・淡路大震災(M7.3)
熊本地震(M7.3)
海溝型地震
出典:地震のメカニズム|東京都防災ホームページ
海のプレートが海溝で沈み込むときに陸地のプレートの端が巻き込まれます。
陸地のプレートが元に戻る際、巻き込まれたプレートの端は反発して跳ね上がり、巨大な地震を引き起こします。
この跳ね上がりによって起こる地震を海溝型地震と呼んでいます。
直下型地震よりも規模が大きく、主に海底で発生するため、大きな津波を伴うという特徴があります。
<海溝型地震の例>
関東大震災(M7.9)
東日本大震災(M9.0)
このように地震の種類によっても、大きさも特徴も違いがあります。
人が集まるからこそ、対策が必要
災害が発生することで、私たちの生活は一変します。
普通に通れていた道路が取れなくなり、物流も停滞します。
また生活に欠かせないライフラインの停止など、最悪の事態も考えておかなければいけません。
衛生面の確保は、重要事項のひとつ
水や食料、衣料品や医薬品など、万が一に備え、備蓄品など準備している企業やご家庭も多いでしょう。
特に人の多い地域で懸念されるのが、衛生面の確保です。
衛生面が確保されない場合、下の様な悪循環が考えられます。
- トイレに行けないため、飲まない・食べない
- 体力・免疫力の低下や体調不良
- 糞口感染※
- 下痢・嘔吐・伝播
- 健康障害、震災関連死等
※糞口感染:手洗いを全くしない等の不潔な行為によって、腸管出血性大腸菌やウィルス等を含んだ便が、手や指を介して口に入ることによって感染すること。
衛生面の悪化により、感染症が広がるなどの悪影響も考えられます。
内閣府(防災担当)の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」では、下の様なデータが発表されています。
出典: 避難所における トイレの確保・管理ガイドライン | 内閣府(防災担当)
このようにトイレひとつでも、大きな災害の後では用意することが困難なのです。
人が多く集まる東京だからこそ、万が一の対策が重要です。
地下施設、地下鉄など、東京だからこその対策も必要
東京はさまざまな施設があり、地下の活用も他の地域よりも大規模な場所も多くあります。
水の下になってしまっては、重要な交通網も止まってしまい、経済的な損失は莫大なものになります。
少しの津波でも、そういった施設に流れ込まないという「絶対」はありません。
東京ならではの地震対策。東京ならではの津波対策。
各地域にあった津波対策がひつようなのです。
地震に対する最悪の事態を想定して備えるべきでしょう。
住宅の万が一に備える 制震ダンパー
万が一に備えるために、たくさんの方法があります。
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- 設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。
- 地震が発生しても、「ダンパーを入れているから大丈夫」という大きな安心感をもらっています。
- 内部の花瓶も倒れていないことにはびっくりしました。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
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制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
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