家づくりでできる地震対策 揺れに強い形状とは
地震に強い家づくりをしたい。
これから家を建てようと考えている人、今現在マイホームに住んでいる人。
そう思っている人はたくさんいらっしゃるでしょう。
特に近年は地震などを含めた自然災害も多く発生し、その威力や規模は大きくなってきています。
さまざまな災害を経験していく中で、自宅の耐震性に不安をお持ちの方も多いことだと思います。
では揺れに強く、地震に強い家づくりをするために、気をつけておきたいポイントはどんなものがあるのでしょうか。
地震対策の中では、建ててから施すことのできるものもあります。
トキワシステムの制震ダンパーも、その方法のひとつです。
しかし「家づくりからでしかできない地震対策」があるのも、事実です。
これから家づくりを考えている人にはもちろん、家づくりをアドバイスする方であれば「お客様の目線に立ったアドバイス」のために必要な情報です。
今回は建てる前からできる地震対策について、考えてみましょう。
目次
土地の地盤によっても、強さが変わる
以前のコラム「地震対策と地層について 地震に強い家づくりをするためには」でもご紹介しましたが、地震に強い家づくりのためには、建物だけでは成り立ちません。
家の建つ土地の風土や地盤などによっても、住宅にあたえる影響は違いがあります。
今まで数多くの地震を経験してきた私たちですが、地震災害では「建物が倒壊することによる圧死」が多くの要因を握っています。
その他でも地震の揺れにより家具などが倒れ、被害につながることも考えられます。
家づくりからできる地震対策で大切なことは、倒壊しない建物づくりをすること。
そして建物自体を揺れにくくすることなのです。
そのためには、家のトータルバランスを上げることが有効的です。
- 住宅の加重に耐えられる地盤を選択する。
- ハザードマップなどを活用し、その地域に過去にどんな災害があったのかを確認する。
上のように強い地盤をセレクトすることも、ひとつの方法です。
強い家と弱い家の違い
家を建てる地盤の強さも、揺れに強い家づくりには大切なポイントです。
次に考えたいポイントは、揺れにくい建物を作ることです。
地震で発生するエネルギーに対して住宅は、縦方向や横方向に大きな力を受けます。
ガッチリ固めて揺れない建物を!と思いますが、現実問題として難しいでしょう。
揺れに強い住宅にするためには、上下方向に受ける「力をスムーズに流す」し、力をより早く分散させる。
そのことで建物にかかる負荷を「最小限」にすることもできるのです。
揺れに強い家とは
同じように見える建物でも、家の形状や間取りなど、ひとつひとつ違いがあります。
家の形状によっても、揺れの伝わり方も違いが出ます。
一般的に揺れに強い建物とは、作りや間取りがシンプルで、正方形や長方形など「四角に近い形状」とされています。
地震で発生する大きな力は住宅へのしかかりますが、建物の形状がシンプルな場合、縦横上下の6つの面が一体となって支え合ってくれるためエネルギーが伝わりやすくなります。
一気にかかる力を、スムーズに壁や地面に伝えられるのが、四角に近い形状の建物なのです。
揺れに弱い家とは
反対に揺れに弱い家は、揺れに強い家の形状とは正反対の建物になります。
「凹凸の多い複雑な形状」や「上の階と下の階がアンバランスな形状」などが当てはまります。
シンプルな形状は力をうまく分散してくれますが、建物が複雑になればなるほど、ねじれや歪みが発生しやすいポイントが発生します。
外部からのエネルギーが、その部分に集中してしまうのです。
その部分に力が加わることで、建物自体にひび割れがでるなど、住宅にとって決定的なダメージにつながる可能性もあります。
このようにちょっとしたポイントで、揺れに強い家・弱い家の違いが出るのです。
地震に強い地盤に、家の形をセレクトさせる
確かに揺れに強い家は、シンプルな形状なのかも知れません。
しかし長く暮らす家だからこそ、間取りもこだわりたいという気持ちも、正直な部分でしょう。
建物自体が正方形で、1階・2階の大きさや配置も均一な形状が望ましいですが、住宅に+αをすることで対策することも可能です。
壁の量を多くする・壁の配置を考える
建物には必ず壁が必要です。
揺れに強い家を検討するのであれば、壁の量と壁の配置に気を配ることが大切です。
実際に地震が発生した場合、壁の量が少ないと地震の大きなエネルギーが吸収しきれない可能性もあります。
また壁の配置によって、家の重心にも影響をあたえます。
建物の重心とは、建物の重さの中心を指し、例えば真四角の形状であれば、重心は対角線の交差する点になります。
設計の段階で家のバランスをとり家の重心を調整することで、複雑な形状でも揺れに対する対策を施すこともできるのです。
できるだけ広い空間を1階に配置しない
大きな空間を作る場合、どうしても柱の数や耐力壁などの壁の量などが、少なくなってしまう傾向があります。
そのためどうしても建物自体を支える力が弱くなり、揺れに対する力も弱くなってしまいます。
特に1階は、家の加重も多くかかかる空間になります。
弱くなってしまうという部分をサポートする地震対策を、検討することも大切です。
制震ダンパーなど、地震対策も併用する
トキワシステムの「αダンパーExⅡ」は、建物の柱、梁(はり)部分に取り付けることにより「地震の揺れを吸収し、建物へのダメージを抑える」製品です。
制震装置を配置する場所は、「外周部配置」と「内部配置」が一般的となっています。
外周部配置とは、上の図のように「建物の外回りを囲むように配置する」方法です。
トキワシステムの制震装置「αダンパーExⅡ」(仕口ダンパーなど)は、外周部配置で設置するため、建物の重心から1番遠く、振れが大きい箇所の揺れを効率よく抑えられるという特徴を持っています。
家の様々な要素を視野に入れながら、制震装置を配置し、家の主要な部分に制震ダンパーを設置し、万が一の災害に備えた家づくりを可能とします。
このようにいろいろな対策を併用することで、複雑な形状でも揺れに強い家づくりは可能です。
構造計算で安心感をアップさせることも
現在の日本の住宅事情では、建物の構造計算をしなければいけない建物があります。
それは鉄骨造や鉄筋コンクリート造で造られる2階建て以上の建物となり、構造計算が法律で義務化されいます。
一方木造住宅は「4号特例」というものがあり、「面積で500㎡以下」「木造の2階建て以下」などの条件の場合、構造計算は免除されています。
現在の建築基準法では、耐震等級1でも「震度6強~7クラスの地震がきても建物が倒壊、大破しない程度の強さ」となっています。
しかし建築基準法は、建物を建てる上での「最低限の基準」なのです。
もちろん木造住宅でも、壁量計算や性能評価(品格法)による壁量計算、構造計算(許容応力度計算)などで構造安全性を確認する手段もあります。
構造計算をすることで、必ずしも住宅の安全が叶えられる訳ではありませんが、目に見える数値になることで、精神面での安心感があたえられる部分もあるでしょう。
安心をあたえ続けられる製品を目指して
トキワシステムの制震ダンパーも、地震から住宅を守る!安心を提供しています。
設置したお客様からも、下のような感想をいただいています。
- 設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました。
- 地震が発生しても、「ダンパーを入れているから大丈夫」という大きな安心感をもらっています。
- 内部の花瓶も倒れていないことにはびっくりしました。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、
繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅に制震装置をプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。