南海トラフ地震の被害想定は?今後30年の巨大地震発生率は約80%!
南海トラフ地震とは
南海トラフとは、静岡県から九州エリアにかけての陸側のユーラシアプレートと海側のフィリピン海プレートの境界にある溝(トラフ)のことを言います。
この南海トラフを震源として起こる巨大地震のことを「南海トラフ地震」と呼びます。
出典:気象庁ホームページ
南海トラフ地震発生の仕組み
海側のフィリピン海プレートが陸側のユーラシアプレートの下に沈み込み、引きずり込まれたユーラシアプレートが引きずり込まれる力に耐えられなくなり、戻ろうとするためプレートが跳ね上がり地震が発生します。
海側のフィリピン海プレートは、地震発生後も絶えず動き続けているため、跳ね上がった陸側のユーラシアプレートは再度引きずり込まれ、その力に耐えられなくなるとまたプレートが跳ね上がり、再び地震が発生します。
そのため、南海トラフ地震は繰り返し発生するのです。
出典:気象庁ホームページ
南海トラフ地震は、プレートが跳ね上がることで海底が急に盛り上がって、その上の海の水も持ち上げられるため、大規模な津波も発生すると予測されています。
静岡県から宮崎県にかけての一部地域では最大震度7となる可能性があり、その周辺の広い地域でも震度6強から震度6弱の強い揺れになると想定されています。
そのため、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域ではおよそ10mを超える大津波が起こることも想定されています。
過去何度も起こった南海トラフ地震
南海トラフ地震は、過去100年~150年間隔で繰り返し発生しています。
一括りに「南海トラフ地震」といっても、広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラスの大規模な地震が近い領域に時間差で発生したりと地震の規模や大きさ、地震の発生過程には様々なケースがあります。
安政東海地震のわずか32時間後に発生した安政南海地震や昭和東海地震の2年後に発生した昭和南海地震など、一度の地震のみならず時間差で繰り返し発生する可能性もあり、地震発生の間隔にも様々な幅があることが知られています。
現在のところ、気象庁が発表した「南海トラフ地震関連解説情報」では、南海トラフ沿いの大規模地震の発生につながるような活動は観測されていないようですが、最後に起きた「昭和南海地震」発生から70年以上が経った今、南海トラフ地震発生の切迫性が高まっています。
南海トラフ地震の被害想定
政府の地震調査委員会によると、被害は四国や近畿・東海などを中心とした広い範囲で発生し、東日本大震災を大きく上回ると想定されています。
津波や建物の倒壊・火災などで、最悪の場合全国で32万人が死亡し、238万棟あまりの建物が全壊や焼失する恐れがあるほか、避難者の数は地震発生から1週間で最大950万人に上るなど影響が長期化するとしています。
また、無事に建物の倒壊を防ぐことができた場合でも、ライフラインにおいて多くの被害が予測されます。
主なライフラインの被害想定は以下の通りです。
● 電力は、約2,410万軒~約2,710万軒が停電する。
● 火力発電所の運転停止等により、西日本全体の供給能力が電力需要の5割程度となる。
● 固定電話は、約810万回線~約930万回線が通話できなくなる。
● 輻輳により、固定電話・携帯電話は、1割程度しか通話できなくなる。(90%規制)
● インターネットに接続できないエリアが発生する。
● 上水道は、約2,570万人~約3,440万人が断水する。
● 下水道は、約2,860万人~約3,210万人が利用困難となる。
● 都市ガスは、約55万戸~約180万戸の供給が停止となる。
出典:「内閣府防災情報のページ」
これだけの被害想定を見ても、南海トラフ地震がいかに大規模な地震であるかがわかります。
いつ発生するかわからない巨大地震「南海トラフ地震」
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