木造住宅と制震ダンパーの相性を解説【地震から我が家を守る】
木造住宅、鉄筋住宅、鉄筋コンクリート住宅など、私たちの周りには様々な建物が建ち並んでいます。
そして日本は世界の中でも地震の発生回数も多く、震度1以上の揺れが「月に100回以上」も発生しています。
その中には、体に感じない地震から、恐怖を感じさせる地震まで様々な大きさがあります。
実際に暮らしている我が家への地震対策を検討する場合、木造などの構造や建て方によっても相性の良い対策が分かれてくるものです。
日本で最も多いとされる「木造住宅」にはどんな地震対策が有効的なのでしょうか。
身近なものであるだけに意外と気づいていない木造住宅の耐震性や、制震ダンパーとの相性など、知っておいて欲しい情報を集めました。
あなたの住まいの安全性を高めるために、ぜひお役立てください。
目次
日本での木造住宅の比率とは
総務省統計局では、昭和23年から5年に1度「住宅・土地統計調査」を実施しています。
この調査では、我が国における住宅及び住宅以外で人が居住する建物に関する実態並び、これらに居住している世帯に関する実態などが掲載されており、住宅に関するたくさんの情報が集められています。
ちなみに私たちの身近にある木造住宅は、一戸建てに関しては全体の「約9割」と高い水準となっています。
日本は世界の中でも春夏秋冬、様々な四季が楽しめる国です。
そのため住宅は、その様々な環境に耐える力が必要となります。
自然の恵みである材木をふんだんに使用した木造住宅は、日本特有の高温多湿な気候に対して「優れた通気性」などの特徴を活かし、暮らしやすい環境を整えてくれます。
また昔から住宅の素材として重宝されている「畳」「無垢材」「漆喰」などを使い、バランスの取れた住まい環境を創造することが可能な建て方なのです。
木造住宅のひみつ「鉄にも負けない力があります」
地震に負けない住宅にするためには、住宅自体の強さを高めることも必要な要素です。
では「鉄と木のどちらが強いと思いますか?」と尋ねられた時、多くの方が「鉄の方が強い」と感じるのではないでしょうか。
実は木造住宅の主役となる木材は、「鉄に負けない強さ」を持った素材なのです。
日本で1番数の多いスギの引張強度は、断面積1㎠当たり900kgです。
引張強度とは、工業材料の機械的性質の一つで、材料に引張り力が加わった時の材料の強さを表します。
一方鉄は約4,000kgとなり、鉄とスギを比較した場合「スギの強度は鉄の約1/4」ということになります。
この数値だけを見ると「やはり鉄の方が強い」と感じますが、建築構造材料として判断する場合「強度のほかにもその素材の重さ」も重要な要素となってきます。
その重さを考慮した強度の表記法として採用されているのが、比強度です。
比強度とは、先ほどの強度からその材料の比重で割り算出します。
この比強度で算出した場合、スギの1㎠当たりでは約2,500kgとなっており、相対する鉄の比重度は650kgになるのです。
素材の強さだけでは確かに鉄に軍配が上がりますが、住宅にかかる重量を考慮した場合「スギの強度は鉄の約4倍もの強さ」を持ち合わせているのです。
適材適所の建築素材を持ち合わせることにより、強い家づくりをすることが可能となるのです。
住宅の地震対策を検討する際は、木造住宅の力を活かせる対策を選択することが重要なのです。
木造住宅と制震ダンパーの相性は
住宅の重さは、地震の揺れに対しても大きな影響をあたえます。
地震のエネルギーは、建物の重さに比例して大きくなります。
そのため建物が重ければ重いほど、地震の揺れが伝わりやすくなるのです。
住宅の重量の少ない木造住宅は、他の構造よりも「地震の揺れが少なくなる」傾向があります。
そして現在建てられている住宅には、耐震に対して最低限度の強さを有するよう建築基準法でも定義されています。
木造住宅の強さを活かすために、揺れに対するしなやかさをプラスできる制震ダンパーとの相性を解説していきましょう。
耐震性能の限界とデメリットがカバーできる
住宅の地震対策の中で最も一般的な方法は、「耐震対策」です。
耐震は文字の通り「地震に耐える」住宅にすることであり、住宅自体の強度を上げ、地震によって建物が倒壊しないことを目的とした対策です。
建物が強固になる分、大きな揺れが発生しても「避難する時間を確保する」ことが可能となりました。
しかしその一方、堅い構造となるため大きな揺れはもちろんですが小さな揺れでもダメージが蓄積してしまうというデメリットがあるのです。
これからの地震対策に求められていることは、
- 大きな地震から住宅の倒壊を防ぎ、家族の命を守りきる。
- 何度も発生する地震の揺れから、建物自体を守りきる。
- 災害発生後も、再建負担を感じさせないような軽微な被害に抑える。
など、長いスパンで活躍できる地震対策が必要なのです。
地震を制する「制震ダンパーの特徴を活かす」
制震の目的は、「地震の揺れを抑制し、住宅と家族の命を守りきる」ことです。
耐震の特徴である「耐える」ではなく、制震は地震の大きなエネルギーを吸収し揺れを抑制します。
耐震住宅の柱や梁に潤滑油となる制震ダンパーを取り付けることで、住宅の構造が受けるダメージを軽減してくれます。
日本では、恐怖を覚える以外の揺れも数多く発生しています。
住宅の持つ耐震性の劣化を制震ダンパーで防ぐことにより、地震被災後の継続使用や修復の可能性に大きく左右します。
実際に制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を設置された設置したお客様からも、「設置した後、大きな地震が発生しましたが、外壁の塗り壁にもヒビもなく、性能面でも信頼度が高まりました」など「ダンパーを入れているから大丈夫」という安心感が心強いという感想をいただいております。
木の強さ、しなやかさを最大限に活かせる制震ダンパーは、木造住宅との相性が良い対策と言えるでしょう。
木造住宅を「耐震」+「制震ダンパー」で守りきる
木造住宅との相性の良い地震対策である「制震ダンパー」
特に弊社トキワシステムの「αダンパーExⅡ」は、とても小さなボディなのに力強く住まいを守る力を備えています。
間取りの重要となる部分に「αダンパーExⅡ」を配置し、地震による建物の変位を約半分にし、損傷を抑えます。
またこの小さなボディゆえ、設置する建物にも制限が少ないことは大きなメリットです。
在来工法や2×4、昔からの伝統工法など木造建築物に設置ができ、小型なのに高性能を持ち合わせています。
「狭小間口3階建ての住宅にも対応が可能」など、建物の階層を問いません。
(2階建ての場合は1階、3階建ての場合は1・2階の設置となります)
私たちトキワシステムでは、 耐震工法に加えること で地震の揺れを吸収する制震装置「αダンパーExⅡ」 をご提案しております。
採用に迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ:新築にも既存の住宅にも
地震対策を検討するタイミングは、決して新築時だけではありません。
確かに新築時の方が「導入しやすい」というメリットもありますが、我が家は5年、10年、15年と長く住み続ける場所です。
住宅のメンテナンスの時期に合わせ、地震対策を見直す・検討することは、とても大切です。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、新築住宅はもちろん、既存の住宅にも設置できる地震対策です。
これから家づくりを考えている方も、家づくりをアドバイスしている工務店の方も、ぜひ一度制震ダンパーを検討してみませんか。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
13,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅にαダンパーExⅡをプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。