【地震時の水道の停止】困ることは?個人が取れる対策はある?
「地震発生時に水道を使用し続けることはできる?」
このように、地震後の各種ライフライン、特に水道に対する不安を抱える方は多いものです。
そこで本記事では、地震時の水道被害の実態や具体的な地震時の給水対策について紹介します。
普段何気なく使用しているお風呂やトイレも、地震発生時は使えなくなる可能性があります。
被災後の生活水準を維持できるよう、平時の今こそ対策を検討しましょう。
・地震発生時の水道に関する被害について確認できます。
・地震発生時に水道が止まることへの対策が分かります。
今、費用を抑えつつ住宅の地震対策に高い効果を得られる「制震ダンパー」のニーズが高まっています。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。
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目次
過去の災害での水道に対する被害
>参考リンク:厚生労働省 東日本大震災水道施設被害状況調査の概要
過去、地震が発生したとき、水道の停止(断水)被害はどの程度続いたのでしょうか。
厚生労働省の資料によると、東日本大震災での水道被害は3月11日から発生し、一ヶ月後の4月初旬には大部分が改善されました。
一方で、津波浸水地域など被害の大きな地域では、約9か月が経過しても4.5万戸の住まいで断水が継続しています。
このように地震時の水道被害は、水道などへの被害の状況によっては断水の期間が長期化することが分かります。
地震発生時に水道が停止して困ること
地震の発生後は断水が長期化する可能性があります。
では、断水で水道が停止した場合、どういった場合に問題が生じるのか確認しましょう。
- 飲料水を確保できない
- 調理用の水を確保できない
- 手洗いや入浴ができなくなる
- 洗濯ができなくなる
- トイレを使用できなくなる
このように、上水を使用できないことから飲料水や調理用の水の確保が困難になるほか、手洗いや入浴、洗濯やトイレといった下水処理に水を利用できない点も大きな問題といえます。
水道が復旧するまでの公的な対策
断水に関して個人での対策も重要となりますが、国や自治体が取る対策もありますので紹介します。
災害時給水拠点の利用
>参考リンク:東京都 災害時に水を配る場所 ~災害時給水ステーション~
1つ目は、災害時給水拠点です。
災害時給水拠点は災害の発生による断水に備えて、応急的に飲料水などを貯留・供給できる施設です。
ご自宅で飲料水などの備蓄をしていない場合でも、最低限の水の供給を受けられます。
給水車による給水
2つ目は、給水車を利用した給水です。
仮設水槽や応急給水槽のない地域であっても、自走できる給水車を利用して給水を受けられます。
ただし、東京都の「給水車の大量不足への対策」に次のように記載されているとおり、水の供給状態によっては緊急性の高い施設・人への供給に限られる可能性があります。
〇発災から3日間における給水車の要請は以下を原則とする。
・人命に関わる施設(病院・人工透析施設等)に限定する。
・給水車は応急給水施設への運搬に限定し、据置による給水は行わない。
・津波による浸水が想定される地域では活動を行わない。
ご自宅の近くに給水車が来てくれるのか、また給水を受けられるかは被災時でなければ分からないことから、ご自身での備えが重要となります。
住宅への地震対策として有効な手段は、家への地震によるダメージを軽減できる「制震ダンパー」です。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。
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水道が復旧するまでの個人の対策
水道が復旧するまでの間に、個人で取ることのできる対策の例は、次のとおりです。
- ペットボトルで水を備蓄する
- 給湯器の水(お湯)を活用する
- ウェットティッシュなどで代用する
- 日常的に浴槽に水を貯めておく
- 携帯トイレを準備しておく
- 水を使わない歯磨き粉を利用する
- ラップをかけて食器を利用する
- 雨水タンクの利用を検討する
- 耐震・制震で宅内配管の損傷を避ける
ペットボトルで水を備蓄する
1つ目は、ペットボトルで水を備蓄することです。
ミネラルウォーターに封入された水は衛生管理に優れていることから、調理のほか、感染対策の手洗いや各箇所の洗浄など様々な目的で利用可能です。
また、長期間に渡って腐ることなく保存できますので、自宅に多くの本数を保管していても破棄することを避けられます。
>関連コラム:何があれば安心?最低限必要の防災グッズのチェックから見直しまで
給湯器の水(お湯)を活用する
2つ目は、給湯器の水(お湯)を利用することです。
エコキュートなどの給湯器にはタンクが用意されていて、夜の間に沸かしたお湯を一日をかけて利用します。
つまり、タンク式の給湯器を保有している方は、数百リットル分の生活用水を常に保有しているということです。
ただし、タンク式の給湯器に貯湯されたお湯は飲用できない場合がありますので注意が必要です。
また、地震などの緊急時にタンクのお湯を利用する方法を確認する必要があります。
>参考リンク:Panasonic エコキュート断水・停電時の対応
ウェットティッシュなどで代用する
3つ目は、ウェットティッシュで代用することです。
水気があり、衛生面にも優れるウェットティッシュは、次のとおり様々な目的で利用可能です。
- 手指の消毒
- 傷口の消毒
- 顔や体の拭き取りによる簡易的な入浴
- 食器や調理器具の拭き取り
- おしりふきの代用品
- トイレ後の拭き取り など
貴重な水を利用することなく、こうした目的を達成できますので、日常的にウェットティッシュを利用すること、一定数を保管しておくことをおすすめします。
携帯トイレを準備しておく
>参考リンク:静岡県 そうだ!!「携帯トイレ」も備蓄しよう!
4つ目は、携帯トイレを準備することです。
断水や下水道の損傷などによってトイレが利用できなくなる場合がありますが、トイレの使用制限は生活の満足度に直結します。
携帯トイレを用意することで、匂いや衛生面の問題が生じずに被災後の暮らしを送れます。
水を使わない歯磨き粉を利用する
5つ目は、水を使わずに使える歯磨き粉を利用することです。
こうした製品は口をすすぐ必要がなく、被災時に貴重になる水を節約できます。
被災時の口腔内ケアの不足は、誤嚥(ごえん)性肺炎の発生もつながるとして、災害関連死の防止上も重要です。
コンパクトに収納でき、長期間保存できますので、一定数を確保することをおすすめします。
>参考リンク:厚生労働省 災害時のお口(くち)のお手入れについて
ラップをかけて食器を利用する
6つ目は、食器にラップをかけて利用することです。
食事後にラップを捨てれば衛生面を保つことができ、食器が汚れず洗浄用の水を節約可能です。
また、次のとおりラップの使用用途は広がります。
- 食料の小分けによる衛生状況の改善
- ケガをした場合の止血や感染の防止
- ラップを利用した防寒対策
非常に多用途に利用でき、また日常的に利用することからローリングストックできる点もメリットです。
>関連コラム:【災害時になくて困ったもの】とは?理由も紹介│事前に備えたいポイントも紹介
雨水タンクの利用を検討する
>参考リンク:日本住宅再生支援機構 雨水タンクで災害に備えませんか?
7つ目は、雨水タンクの利用です。
雨水タンクは、降雨を貯留するタンクを自宅敷地内に設置する対策です。
- トイレの洗浄用の水として
- 浄水器を通すことで洗濯や風呂用水として
また、日常的には洗車・ガーデニングなどに利用できますので、普段使いでき節水・節約が可能です。
雨水タンクの設置に補助金を用意している自治体もありますので、活用すれば安価に設置できます。
耐震・制震で宅内配管の損傷を避ける
8つ目は、耐震・制震といった自宅の耐震化によって宅内配管の損傷を避けることです。
地震時の上下水道の停止は、自治体が管理する水道や下水道の損傷に加えて、自宅の配管損傷を原因とする場合があります。
耐震によって建物の損傷を防ぎ、制震によって建物の揺れを軽減すれば、配管に加わるダメージを軽減可能です。
余震など地震による家へのダメージを軽減するためには、「制震」を組み合わせることをおすすめします。
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まとめ│ライフラインの停止にも事前に備える
地震の発生後に気になるライフラインの停止、特に水道の停止について、どういったことに困ることとなるのか、また避けるための具体的な対策について解説しました。
水道は生きる上で不可欠であることから、停止後に自治体が給水車などを手配します。
しかし、手配から実働までのタイムラグがあったり、給水される量が制限されることも考えられます。
このため、個人として水道の停止に備え、自宅内で一定量の備蓄をすることが重要です。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
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