海溝型地震の特徴を紹介│内陸型(直下型)地震との違いや対策も解説

海溝型地震の特徴を紹介│内陸型(直下型)地震との違いも解説

「海溝型地震と内陸型(直下型)地震があると聞きました。それぞれの特徴や対策について知りたいです。」
こうした質問を頂くことがあります。

地震は発生の原因(海溝・断層など)によって揺れ方や被災範囲など特徴が異なります。

それぞれの違いを把握して適切な対策を施し、地震の被害を軽減しましょう。

この記事を読んだらわかること

・海溝型地震と内陸型(直下型)地震の違いが分かります。
・それぞれの地震に対する具体的な対策が分かります。

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海溝型地震とは?特徴を解説

海溝型地震の発生メカニズム

>参考リンク:東京都 地震のメカニズム

はじめに、地震の規模が大きく被災の範囲も大きくなりがちな「海溝型地震」について解説します。

地球の表面は、厚さ数十~200kmほどの岩盤(プレート)で覆われていて、またプレートは日々新しく生成され年間数cmほどの速さで動いています。

 

プレートとプレートの境目では、1つのプレートにもう一方のプレートが沈み込む現象が発生し、このとき陸側のプレートが引きずり込まれ、徐々に歪みが蓄積します。

歪みが限界に達して、陸側のプレート先端が元に戻ろうと跳ね上がる、この瞬間に発生する地震が海溝型地震です。

海溝型地震は、陸側のプレートと海側のプレートの境目(南海トラフなど)で発生し、地震の規模が大きくなりやすい特徴を持っています。
また、海中で発生することから津波を引き起こしやすい点にも注意が必要です。

>関連コラム:【南海トラフ巨大地震が怖い】普通の地震と違う?備えや対策で不安を解消しよう

内陸型(直下型)地震とは?特徴を解説

陸側のプレート内部で起こる震源域の浅い地震

>参考リンク:文部科学省・気象庁 活断層の地震に備える

一方で内陸型地震は、プレートの動きによる蓄積が内陸側の地盤単体に蓄積し、ひずみが解消されるとき発生する地震です。

比較的地震の規模は小さいものの、震源が浅いケースが多く、局地的に大きな被害をもたらす点が特徴です。

>関連コラム:断層型地震とは?仕組みや特徴、対策についてわかりやすく解説

海溝型地震と内陸型(直下型)地震の違い

海溝型地震と内陸型(直下型)地震について、さらに詳しく揺れ方などの違いについて解説します。

地震の特徴

海溝型地震

内陸型(直下型)地震

原因

海側のプレートが陸側のプレートに沈み込む際に蓄積されたひずみによって、プレート同士の境界で発生する。

陸側のプレート内部で発生したひずみを解消するため、陸側のプレート単体で発生する。

震源の深さ

比較的深い場所を震源とすることが多い。

浅い場所を震源とすることが多い。

規模

M8~9クラスの大型地震が発生する可能性がある。

M7クラスの地震が多いが、震源が浅いことから局所的に大きな被害が生じる。

揺れの範囲

複数の県にまたがり広範囲に揺れが伝わる。津波による被害が拡大することもある。

局所的に大きな揺れが発生する。

揺れの時間

長時間(数分間)揺れが継続する。

数十秒程度と揺れは短め。

津波発生の危険性

トラフ(海溝)を震源とすることから、津波が発生する確率が高い。

陸地が震源となることから、津波の危険性は低い。

発生の頻度・前兆の有無

数百年単位で繰り返し発生する。過去のデータ(発生間隔)から、ある程度地震の発生を予測できる。

発生間隔が長く予想が困難。

 

海溝型地震と内陸型(直下型)地震には、こうした違いがあります。

特徴を把握することが適切な地震対策につながりますので、お住まいの地域で発生が予想されている地震を確認することをおすすめします。

>関連コラム:【地震の種類を解説】発生原因・揺れ方・大きさで分類できる地震

海溝型と内陸型、共通して検討するべき対策

ここからは、地震に対して取るべき対策を紹介します。

はじめに、海溝型地震、内陸型(直下型)地震、どちらにも効果の高い対策をお伝えします。

耐震・制震対策を検討する

1つ目は、耐震・制震といった建物への地震対策を検討することです。

  • 耐震:柱や梁など、建物の構造自体を強化して揺れに耐える対策
  • 制震:制震ダンパーなどを設置し地震のエネルギーを吸収、揺れを軽減する対策

このように、地震が発生した際に建物が倒壊・損壊することを防ぐ対策を導入することで、命を守りケガを防ぐことが可能です。

地震対策で重要な考え方は、複数回発生する地震に備えることです。
一度の地震に耐えられた場合も、複数回発生する余震に耐えられない場合があるからです。

複数回発生する地震に対応する「制震ダンパー」なら、余震の発生にも備えられますので、地震対策を検討中の方は制震ダンパーがおすすめです。

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家具・家電の固定で転倒被害を防ぐ

地震の種類にかかわらず必要な対策:家具・家電の固定で転倒被害を防ぐ

>参考リンク:東京消防庁 自宅の家具転対策

2つ目は家具・家電の固定によって転倒被害を防ぐことです。
耐震・制震といった対策を導入しても、大型の家具・家電が転倒しケガをしたり、避難の妨げになる可能性があります。

L字金具や突っ張り棒を設置するなどして、家具が転倒する事態を防ぎましょう。

>関連コラム:家具(食器棚・本棚・タンス)への【地震対策】をわかりやすく解説

海溝型地震への対策

続いて、規模が大きくなりやすく、また津波の発生が予測される海溝型地震に効果的な対策を紹介します。

緊急地震速報を受け取る準備をする

緊急地震速報の仕組み

>参考リンク:気象庁 緊急地震速報のしくみ

1つ目は、緊急地震速報を受け取れるようにすることです。

海溝型地震の特徴は、本格的な揺れが始まるまでの時間が長く、緊急地震速報を確認して直ちに移動すれば、より安全な場所に移動できる可能性があることです。

スマートフォンの設定によっては緊急地震速報を受け取れない場合もありますので、事前に設定を確認することをおすすめします。

>関連コラム:緊急地震速報が鳴ったらどうするべきか?意外と知らない仕組みも解説

津波に関するハザードマップを確認する

海溝型地震への対策:津波に関するハザードマップを確認する

>参考リンク:港区 ハザードマップ

2つ目は、津波に関するハザードマップを確認することです。

海溝型地震の特徴のひとつは、地震の発生後に津波が襲来する危険性が高いことです。

また、地域によっては地震の発生後間を置かずに津波が到来する場合もありますので、迅速に避難できるよう津波の到来タイミングと範囲、安全な避難場所を確認しましょう。

>関連コラム:地震の後に津波が来たらどうする?国の対策や避難方法を知っておこう

ライフラインの長期寸断に備える

首都直下型地震後のライフライン復旧予測

>参考リンク:東京都防災会議 東京都の新たな被害想定

3つ目は、ライフラインの長期的な寸断に備えることです。

海溝型地震は、津波に加えて震度の大きな地域が広範囲に及ぶことも特徴に数えられます。

電気や水道などのほか、交通インフラなどが長期間寸断する可能性に備えて、備蓄する食料や日用品の量を増やすことをおすすめします。

内陸型(直下型)地震への対策

続いて、内陸型(直下型)地震に対して効果的な対策を解説します。

お住まいの地域の活断層を確認する

内陸型(直下型)地震への対策:お住まいの地域の活断層を確認する

>参考リンク:地震調査研究推進本部事務局 関東地域の活断層の地域評価

1つ目は、お住まいの地域に存在する活断層を確認することです。

地域によって活断層の有無や量は異なります。
お住まいの地域で活断層が多い場合には地震に遭遇する危険性が高まりますので、活断層の有無を把握することは重要です。

>関連コラム:活断層とは?どこにあるの?活断層と地震の関係を知って適切な対策を

就寝時の安全を確保する

2つ目は、就寝時の安全を確保することです。

内陸型(直下型)地震の危険性のひとつは、震源が近いことから突然揺れることです。

急な揺れに遭遇しても冷静に対処するためには、耐震・制震といった建物の地震対策や、枕元への靴・避難バッグの用意など事前の対策が重要です。

地震への不安を抱えている方は、平時の今こそ対策を検討する必要があります。

お住まいの家に対するダメージを軽減したい場合は、「制震ダンパー」の利用がおすすめです。
新築に加えてリフォームでも設置可能ですので、地震対策を検討中の方は利用をおすすめします。

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まとめ│地震の特徴把握が重要に

地震の規模が大きくなり、また影響する範囲も拡大しやすい海溝型地震の特徴について解説しました。

地震や津波の影響範囲が広くなるため、被害が拡大し避難生活が長期化することも考えられます。
紹介した地震の特徴を把握した上で、リスクに備える具体的な対策を取り安全な暮らしを実現しましょう。

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監修者情報

株式会社トキワシステム

株式会社トキワシステム

制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
トキワシステムが提供する制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は、地震から建物を守り、住まいの安心と安全をご提供いたします。

保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士

受賞歴
・GOOD DESIGN AWARD 2021