【海の近くで地震】どうする?海の近くに住む場合の地震・津波対策を解説
「地震が起きたとき、海の近くにいたらどうすればよいのか」
「海の近くに住む場合、地震や津波にどのように備えればよいのか」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
海の近くで家を建てる場合、地震の揺れが増幅することや津波の発生に対する対策が欠かせません。
海の近くに家を建てても安心して過ごせるよう、具体的に対策を取りましょう。
・海の近くで地震に遭遇した場合、どのように行動するべきかが分かる。
・海の近くで家を建てるなど、居住する場合の注意点が分かる。
今、費用を抑えつつ住宅の地震対策に高い効果を得られる「制震ダンパー」のニーズが高まっています。
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目次
海の近くで地震が起きた場合に取るべき行動
海の近くにいるとき地震が発生した場合、津波が押し寄せる危険がありますので、次の行動を意識してみましょう。
- 高台に避難する
- 津波避難ビルへ避難する
- 津波避難タワーに避難する
- 車を使わず徒歩で避難する
- 注意報・警報など情報を収集する
高台に避難する
海の近くで地震を感じた場合に最も重要なことは、津波の危険性を考慮して素早く高台に避難することです。
津波は、地震の揺れが収まったあと時間が経過してから到達する可能性があります。
たとえば南海トラフ巨大地震について1mの津波が到達するまでに、最短で和歌山県では3分、最長の熊本県では325分を要するとされています。
>参考リンク:内閣府 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ
このように地震発生後は迅速に高い場所に避難するとともに、安全が確認されるまで高台に待機することが重要です。
津波避難ビルへ避難する
周囲に高台がない場合は、津波避難ビルへの移動を検討しましょう。
津波避難ビルとは、高さや耐震性など一定の条件を満たしていて、緊急時に避難できるよう協定を結んでいる建物を指します。
高台までの距離がある場合でも、付近に津波避難ビルがあれば迅速に避難できる可能性が高まります。
津波避難タワーに避難する
地域によっては津波避難タワーを設置しているケースもあります。
津波避難タワーは、海の近くで高台やビルなどがなく、避難に時間を要する地域に設置される施設です。
地域ごとに避難しやすい場所に建設され、耐震性や津波を避けるための十分な高さが確保されていますので、緊急時に移動して津波から命を守りましょう。
車を使わず徒歩で避難する
海の近くで地震に遭遇した場合は、車を使わず徒歩で避難することも重要です。
- 車を使う人が多く渋滞が発生する確率が高い
- 車に乗り込むまでの間に津波に巻き込まれる可能性がある
- 進行方向の修正をしづらい
こうした理由で被災する危険性が高まりますので、特別な理由がない場合は徒歩での避難を検討しましょう。
注意報・警報など情報を収集する
現在地での安全を確保できたら、注意報・警報の確認など、情報を収集しましょう。
地震発生後は時間をおいて津波が到来したり、余震が発生する危険性がありますので、公的機関が発信する正確な情報を元に行動しなければいけません。
SNSではリアルタイムで情報を得られますが、誤情報やデマが発信されるケースもありますので、情報源を確認することも重要です。
海の近くの家でできる「家の地震・津波対策」
海の近くにお住まいの場合、またこれから居住する場合は、地震や津波に耐えられるよう対策を立てる必要があります。
具体的には、次のような対策を検討しましょう。
- 耐震等級2、3を取得する
- 制震装置の導入でダメージを軽減する
- 適切な地質調査と地盤改良を施す
- 1階ピロティ・2階リビングなど間取りを工夫する
- 地震保険に加入して経済的な負担に備える
耐震等級2、3を取得する
地震や津波に対処するためには、自宅の倒壊・損壊を防ぐことが重要です。
そのためには、耐震等級2、3の取得など、揺れへの耐久性を高めることが重要です。
耐震等級2は等級1の1.25倍、耐震等級3は等級1の1.5倍の強度を期待できますので、地震の揺れで倒壊・損壊し、津波の発生時に逃げられなくなる可能性を下げられます。
>関連コラム:【耐震等級とは?】耐震等級を高くすることで得られるメリット・デメリット
制震・免震装置の導入でダメージを軽減する
耐震技術の弱点は、ダメージが蓄積することから複数回発生する地震や余震に弱い点です。
そこで制震・免震といった装置を導入することもおすすめです。
制震は揺れを吸収する技術、免震は揺れが建物に加わることを防ぐ技術で、建物に生じるダメージを軽減できます。
中でも制震は、リフォームでも設置可能で費用も比較的安価であることから、導入しやすい対策です。
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適切な地質調査と地盤改良を施す
建物自体の地震対策に加えて、地質調査や地盤改良など、家を支える地盤に対する対策も必要です。
海の近くの土地は軟弱な地盤であるケースもありますので、揺れの増幅や沈下の発生などのリスクに遭遇しないか、またリスクがある場合は適切に地盤改良を施す必要があります。
>関連コラム:地盤改良とは?種類や地盤改良後に建てる建物への地震対策をご紹介!
1階ピロティ・2階リビングなど間取りを工夫する
間取りの工夫によって津波に対処することも可能です。
1階をピロティ(駐車場など)にしたり、主要な間取りを2階に設けたりすることで、津波に遭遇した場合でも主だった間取りの浸水を防げる可能性があります。
また、2階や屋上に逃げることで、避難が遅れた場合でも人的被害を避けられる可能性もあります。
>関連コラム:『災害に強い家』にする、間取り・設備・構造や土地選びの工夫とは?│地震・津波・台風・豪雨に備える
海の近くで「事前にできる地震・津波対策」
住まいに施す対策のほか、事前に取ったほうがよい地震・津波対策がありますので、合わせて紹介します。
- 地震保険に加入して経済的な負担に備える
- 避難用のグッズを用意して素早く避難できるようにする
- ハザードマップで地震や津波の被害予測を把握する
- 家族と連絡を取るための方法を共有する
地震保険に加入して経済的な負担に備える
津波が発生した場合、自宅が浸水するなど経済的な損失は避けられません。
こうしたリスクに備えるため、地震保険に加入することも有効です。
一般的な火災保険では、地震および地震によって発生する津波は補償の対象外となります。
新築したばかりのときや、経済的なリスクに不安を感じる場合は、地震保険の加入を検討しましょう。
>関連コラム:【地震保険はいらない・必要ない】は本当?どうして?どっちにするべきか判断基準も紹介
避難用のグッズを用意して素早く避難できるようにする
津波の発生時に大切なことは、津波が到来する前に迅速に避難することです。
このため、地震の発生後に貴重品や避難グッズなど持ち出し品を準備することのないよう、事前に避難用のグッズを準備しておくことも重要です。
>関連コラム:【防災グッズで本当に必要なものは?】厳選した14のグッズを揃えよう
ハザードマップで地震や津波の被害予測を把握する
適切に地震・津波を避けるためには、ハザードマップを確認することが重要です。
ハザードマップは地域の災害リスクを図示したもので、被災する危険性のある範囲や、緊急時の避難所などが記載されています。
浸水範囲の予測を確認することでどの方向に逃げるべきか確認し、避難場所を確認することで迅速・最短で避難できるようにしましょう。
家族と連絡を取るための方法を共有する
地震・津波の発生時、家族との連絡が取れなくなることを避けましょう。
そのため、次のような対策を事前に検討する必要があります。
- 緊急時に集合する場所を決める
- 家族全員が利用できる緊急連絡先(他の地域に住む親戚など)を決める
- スマートフォンを常に満充電にして電池切れを防ぐ
>関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
なお、避難用のグッズや被災時の連絡先の確保といった対策を取っても、自宅が倒壊すれば命を失ったり避難できなくなる恐れがあります。
余震も含めて、複数回発生する地震に対しては「制震ダンパー」の設置がおすすめです。
まとめ│海の近くの地震は普段の備えが重要
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海の近くでの地震・津波に備えるためには、事前の対策が重要になります。
自宅の耐震対策を検討するとともに、避難所や避難経路を確認し、家族内で共有することが重要です。
特に津波の可能性のある地域に住んでいる方は、平時の今だからこそ対策を模索しましょう。
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