【災害時になくて困ったもの】とは?理由も紹介│事前に備えたいポイントも紹介
「災害時になくて困ったものは何ですか?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
地震の発生後、避難所で過ごす場合でも在宅避難する場合でも、不足して困るものは数多くあります。
被災後に調達することは困難ですので、地震が起こる前に準備することが重要です。
不足したとき誰もが困るもののほか、避難所、在宅避難、子どものいる家庭などケースごとに紹介しますので、何を準備するべきか知りたい方はぜひ参考にしてください。
・災害時になくて困ったものをケースごとに確認できます。
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目次
避難の仕方に関わらず「必ず必要なもの」
はじめに、避難所や在宅避難など、避難の仕方に関わらず必ず必要なものを紹介します。
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・水道の停止で飲料水の供給が滞る ・交通網の停止でスーパーなどでも購入できなくなる ・一般的には3日分の食料や飲料水が必要とされる |
飲料水以外の生活用水 |
・水は飲用のほか、手洗いやトイレなど衛生環境を保つために必要 ・入浴や洗面で心身をリフレッシュする効果も ・自宅に温水器がある場合は、タンクの水を利用することも可能 |
ウェットシート |
・生活用水と同様に、衛生状態を保ち感染症のリスクを避けるために必要 ・飲料水や生活用水を節約することにもつながる ・手や顔を拭くほか、食器の汚れを拭くなど多用途に利用可能 |
モバイルバッテリーなどスマートフォンを充電するもの |
・スマートフォンは、情報収集や安否確認に必要 ・停電時の照明や、家具の下敷きになった場合に位置を知らせるなどの役割も ・充電用のモバイルバッテリーやソーラーバッテリーがあると安心 |
現金 |
・地震による停電や通信障害が発生した場合に、店舗で決済するために必要 ・自動販売機や公衆電話の利用も想定すると、小銭を準備することもおすすめ |
常備薬・包帯・絆創膏・消毒液 |
・災害時は常備薬が手に入らない可能性があることから、事前に一定数の準備が必要 ・地震の発生時はケガをするリスクが高く、感染症を予防するためにも処置用のセットが必要 ・ストレスから風邪など体調不良を引き起こすことも |
ゴム手袋・作業用手袋・ゴミ袋 |
・移動や作業時、手袋があればケガを防止できる ・吐瀉物などを処理する際も感染症を避けるため活用可能 |
ガムテープ |
・ドアや窓などの一時的な補修、補強用資材として活用できる ・ケガや骨折の際も応急処置用に利用できる |
このように普段は手元にあるものの、災害時に不足する物品は多くあります。
>参考リンク:内閣府 今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方
日常的に使用しながら買い足す、ローリングストック式に食料や物品を利用することもおすすめです。
自宅で避難する「在宅避難のとき必要なもの」
続いて在宅避難の際に必要なものについてお伝えします。
簡易トイレ |
・水道や停電が発生すると水洗トイレを利用できなくなる場合がある ・水や電気を使わない簡易トイレであれば、インフラが復旧する前でも利用可能 ・簡易トイレ用のビニール袋の準備が必要 |
トイレットペーパー |
・簡易トイレの使用時もトイレットペーパーは必要 ・ウェットシートと同様に、排泄物以外の汚れ物を拭くことも可能 |
懐中電灯・電池 |
・停電が復旧するまで、室内外を安全に移動するために利用 ・停電時は夜間、他の照明もなく真っ暗で不安になるが、照明があることで心の安心につながる ・位置を知らせる救難信号として利用することも可能 ・災害時に手に入りにくくなることから電池の備蓄が必要 |
ポータブル電源 |
・スマートフォンや照明などへの電力供給を担う ・電源の容量に左右されるが、一定時間冷蔵庫を動かすこともでき、食品の腐敗を防げる |
紙皿・紙コップ・割りばし |
・災害の発生時、衛生的に食事を摂取できる ・水が不足する中、洗い物が不要になる |
カセットコンロ・ボンベ |
・停電時も調理手段として利用可能 ・冬場は温かい食品を摂取することで体調不良を防げる ・井戸水などを煮沸して殺菌し、安全に飲用できる |
在宅避難する場合は、普段使用しているものを、そのまま利用できる点は大きなメリットです。
水道や電気などのインフラ、および食料や日用品の供給が途絶えた際の対策を検討しましょう。
>関連コラム:【在宅避難】4つのメリット3つのデメリット│必要なものや注意点など被災時に備えるべき知識を紹介
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自宅が被災した場合など「避難所生活で必要なもの」
避難所生活でなくて困る、必要なものもあります。
防寒着 |
・避難所は適切な冷暖房が備えられていない場合があり、体調不良を防ぐために必要 ・トイレが屋外に設置されているなど、外出のためにも防寒対策が必要に |
着替え |
・避難所生活で同じ衣服を着続けると、肌トラブルや匂いの原因になることも ・雨や汗などで濡れた状態が続くと体温の低下を招くことがある ・物資の調達などで動作するとき、動きやすい衣類が必要になる |
歯ブラシ・入れ歯洗浄剤 |
・歯磨きで口内環境を守り、虫歯や歯周病を予防する ・口内環境の悪化を防ぎ、風邪やインフルエンザを予防する |
タオル |
・手や顔を拭き、衛生状態を保つために利用 ・敷物、日よけ、就寝時の目隠し、包帯、防寒対策など複数の目的で利用できる |
防犯ブザー |
・避難所では女性や高齢者が犯罪のターゲットになることがあり、異常があったとき犯罪抑止に利用できる ・急な体調不良時も、周囲に異常を伝えられる |
避難所では、不特定多数の人と共同生活を送ることになりますので、対人トラブルや感染症などの悩みが生まれます。
耳栓やアイマスクなど、就寝環境を整えるグッズも検討しましょう。
>関連コラム:避難所生活で困ることとは?5つの対策も解説│避難所で必要なもの、持って行ってよかったものも紹介
被災者の属性に応じて必要なもの
最後に、被災者の属性や避難する時期によって必要なものもありますので紹介します。
おむつ |
・赤ちゃんや高齢者の排泄時に必要 ・排尿後も肌トラブルが発生する割合を減らすことができる ・トイレが並んでいるときなど、応急的に大人が使用することも可能 |
おしり拭き |
・排泄後の肌ケアに必要 ・清潔であることから、手や顔、体などを拭くことも可能 |
ミルク・離乳食 |
・災害時に手に入らないことがある ・母乳育児の場合でも、ストレスで出が悪くなる場合がある ・液体ミルクの場合、密閉状態で保存されていて、衛生的に利用可能 |
おもちゃ |
・使い慣れたおもちゃがあることで、子どもの心理的安心につながる ・乳幼児の泣く、暴れることによる周囲への影響を抑えられる |
生理用品 |
・自宅や避難所での備蓄が不足する場合がある ・適切なタイミングでの使用で衛生状態を保てる ・使い慣れた品を利用することで肌トラブルを避けられる |
補聴器・電池 |
・避難所での適切なコミュニケーションに必要 ・電池切れで動作しなくなることから、電池やモバイルバッテリーの準備が必要 |
虫除けスプレー・かゆみ止めなど |
・避難所は蚊やハエなどの虫が繁殖する場合があり、衛生環境を守るため虫除けスプレーの使用が効果的 ・虫刺されによるかゆみはストレスにつながることから、かゆみ止めがあることで快適な睡眠を確保できる |
ハンドクリーム・リップクリーム |
・加湿器などのない避難所では空気の乾燥により、肌や唇のひび割れが問題になることも ・適切な肌ケアで痛みや不快感を避けられ、また感染症の予防にもつながる |
日傘・雨ガッパなど |
・屋外の仮設トイレに向かう場合や給水を待つ間など、直射日光にさらされる場合に備える ・雨に降られる場合もあることから、様々な天候に備える装備が有効 |
事前に備えておきたいポイント
紹介した物を用意することで、被災時に抱えるストレスを軽減可能です。
なお、こうした準備のほかにも、次のような点について備えることをおすすめします。
- 耐震・制震、家具の固定など地震対策
- 避難計画・避難所までのルート確認
- 家族の連絡先のとりまとめ
特に重要視されるのは、耐震・制震といった建物の地震対策です。
避難に備えた準備をしていても、自宅が倒壊・大規模な損壊を起こせば準備した物を利用できません。
特に自宅で避難する在宅避難を選んだ場合は、住まいの損傷を最小限に抑える必要があります。
自宅の地震対策を検討している方は、複数回発生する地震に対しても効果を発揮し続ける、制震ダンパーの利用をおすすめします。
まとめ│災害時の物品不足は事前の備えで解決
災害時になくて困ったものについて紹介しました。
地震や台風など、災害が発生したときは様々な物が不足します。
食料や飲料水は当然のこととして、在宅避難や避難所など避難する場所によって必要なものは異なります。
また、子ども、高齢者、発災時の季節などケースごとに必要なものは変わります。
このため、ご家族の人数や属性、お住まいの場所や住まいの耐震性など、ご自身の状況に応じて必要なものを準備する意識が大切です。
平時の今だからこそ、災害時に必要なものを揃えましょう。
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