【地震に高齢者も備えるべき?】3つの理由と7つの対策│災害時に困ることや問題点も紹介
「地震の発生に対して、高齢者が特に備えるべきことはありますか?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
高齢者は体力や介護の有無など、自力での避難が難しい場合に被災しやすい複数の理由があります。
一方で、地震災害に対して不安を解消する方法もありますので、不安を感じている方は地震への具体的な対策を検討してみましょう。
・高齢者が地震に備えるべき理由が分かります。
・高齢者が取るべき具体的な地震対策が分かります。
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目次
地震に対して高齢者が備えるべき2つの理由
地震に対して、高齢者だからこそ備えておくべき理由は次の2つです。
- 自力避難が難しく被災する危険性が高くなる
- 要介護の場合は介護者がいなければ避難や備えを取ることが難しい
自力避難が難しく被災する危険性が高い
1つ目の理由は、自力での避難が難しく被災する危険性が高いことです。
地震の発生後は、建物の倒壊や津波の到来によってケガをしたり、命を失うリスクが高まります。
>参考リンク:内閣府 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ
たとえば南海トラフ巨大地震について、津波到達時間の目安を示したデータを見ると、最短で静岡県では2分、続いて和歌山県で3分、三重県で4分など、5分以内に津波が到達するケースが予測されています。
素早い移動が難しい高齢者が被災する可能性が高くなりますので、地震や津波は発生前に備えることが重要です。
要介護の場合は特に備えが重要に
2つ目の理由は、要介護の場合に避難がさらに難しくなる点です。
車椅子を利用する方など、一人での移動が難しい場合は地震で被災した建物から避難することも困難です。
また、避難後も食事や排泄など生活する上で介護を受ける必要がありますので、事前に避難の方法や避難後の介護の方法を検討しなければいけません。
避難時に高齢者が困ることとは?
避難中や避難後について、特に高齢者にとって困ることがあります。
発災後では対処しづらいこともありますので、事前に確認しておきましょう。
避難経路が住宅の倒壊などで通行しづらくなる
高齢者が避難のとき困ることは、避難経路が住宅の倒壊などで通行しづらくなる点です。
地震が発生して自宅周囲の建物や塀などが倒壊した場合、普段使い慣れている道路もがれきに覆われることとなります。
がれきに覆われた道路を利用した移動は転倒する危険性が高くなるほか、余震によってさらに崩壊が進み下敷きになる可能性もあります。
このため、地震が発生する前に避難予定の経路の安全性を確認するほか、危険のある外でなく在宅避難することも含めて災害対策を検討することが重要です。
>関連コラム:避難所生活で困ることとは?5つの対策も解説│避難所で必要なもの、持って行ってよかったものも紹介
密集することから感染症にかかる可能性が高くなる
避難所に避難する場合は、感染症にかかることも不安視されます。
密集しやすい避難所では、人と人の距離が近くなりやすいことから、感染症の蔓延対策が必要です。
特に高齢者は、感染した場合に重症化する危険性がありますので、感染症を避ける対策が重要になります。
避難の長期化で持病の薬が不足する
避難が長期化して持病の薬が不足することも問題視されます。
高齢者は年齢とともに服用する薬が多くなり、75歳を超えると6割を超える方が5種類以上の薬剤を服用するとされています。
避難が長期化した場合は、普段服用している薬が不足する可能性がありますので、不足することのないよう一定数を確保する必要があります。
運動しづらいことからエコノミークラス症候群が不安に
避難所では運動する機会が減ることから、エコノミークラス症候群になるリスクも指摘されます。
エコノミークラス症候群とは、血液のかたまりが肺に届き血栓症を引き起こす症状です。
避難所で長時間同じ姿勢でいるときにはエコノミークラス症候群になるリスクが高まりますので、対策として定期的な運動や水分の摂取は欠かせません。
ただし、自宅が深刻な被害に遭遇した場合は在宅避難できません。
自宅の地震被害を最小限に抑えるために「制震ダンパー」の利用がおすすめです。
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高齢者の地震対策7選
高齢者が地震の発生時、困ることのないよう事前に対策する方法を紹介します。
次の7つの項目を確認して、高齢者や高齢者のいるご家庭は地震対策を取りましょう。
非常持ち出し袋を用意する
>参考リンク:首相官邸 非常用持ち出しバッグの準備、できていますか?
1つ目は、非常用持ち出し袋を事前に準備することです。
緊急時に持参する物を1箇所にまとめておけば、地震に遭遇したとき迅速に避難所に移動でき、余震や津波被害に遭遇する危険性を下げられます。
また、日常的に服用している薬を一定期間分入れておけば、避難所で薬が不足する事態を避けることも可能です。
>関連コラム:【経験者の視点で地震に備える】被災経験者の防災対策を確認しよう│その他個人でできる対策も解説
避難経路を確認する
2つ目は、避難経路の確認です。
がれきの散乱などによって避難できない状態を防ぐためには、十分な広さの道路を利用した避難がおすすめです。
自宅から避難所までの経路を確認して、大きな道路を通り避難所に到達できるルートを事前に確認しておきましょう。
避難行動要支援者名簿に登録する
3つ目は、避難行動要支援者名簿に登録することです。
避難行動要支援者名簿とは、地震など災害発生時に自力で避難することが難しく支援を必要とする方をあらかじめ登録し、被災時に必要な支援を受けられるようにする制度です。
名簿は防災組織や消防機関などに共有され、災害に備えた活動に活用されることとなります。
被災時に介護する方がいる場合でも、外出などで支援を受けられない可能性もあります。
万が一に備えて、必要に応じて名簿に登録することをおすすめします。
連絡可能な状態を保つ・近所の方と交流する
4つ目は、家族や親戚などと連絡可能な状態を保つことや、近所の方との適度な交流をすることです。
大規模な地震で被災した場合、公的機関から支援を受けられる可能性はありますが、道路の寸断などで想定していた通りの支援を受けられない可能性もあります。
スマートフォンを充電するなどして常に連絡可能な状態を保てれば、家族と連絡を取り必要な支援を依頼できるでしょう。
また、日常的に近所の方と交流することで、被災時に安否確認を受けられたり、一緒に避難するなど対策を検討できます。
>関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
耐震・制震で家の耐久性を高める
5つ目は、耐震リフォームや制震装置の導入で家の耐久性を高めることです。
避難所に向かう道や避難所での暮らしは、紹介したように複数の危険性が潜んでいます。
一方で、地震に遭遇しても自宅で暮らし続ける「在宅避難」を選択すれば、住み慣れた自宅で過ごし続けられます。
在宅避難するためには、地震に遭遇しても自宅が倒壊・損壊しないよう、耐震性を高める対策が必要です。
耐震リフォームや制震装置の取り付けで、地震を受けても被害を受けない家にしましょう。
家具・家電を固定する
6つ目は、家具・家電の固定です。
自宅の耐震性を高めた場合でも、家具や家電が転倒したり飛来した場合、ケガをするリスクがあります。
また、家具・家電の転倒によって窓ガラスが割れるなど、他の箇所の被害につながる恐れも。
事前に適切な方法で家具・家電を固定し、在宅避難するための体制を整えましょう。
>関連コラム:家具(食器棚・本棚・タンス)への【地震対策】をわかりやすく解説
地震火災への対策を検討する
7つ目は、地震火災への対策を講じることです。
地震発生時にストーブを利用している場合や、ガス管・電気配線の破損などが原因で火災につながる恐れがあります。
地震火災が起これば自宅で避難することは困難になりますので、以下のコラムのとおり対策を取りましょう。
>関連コラム:地震火災の恐ろしさ|被害を防ぎ減らすために私たちができる行動とは
まとめ│高齢者も地震対策で安心の生活を実現
高齢者だからこそ備えておきたい地震対策について解説しました。
高齢者は迅速な避難が難しいケースもあり、地震や津波などの被害を避けるためには事前の対策が欠かせません。
逆に、適切な対策を地震の発生前に取っておけば、命や健康を守れる可能性を高められますので、お住まいの状況に合わせて最適な地震対策を講じましょう。
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