東京23区内で『地盤が強い地域』は?弱い地域で家を建てる場合の対策も解説
「東京23区内でも、地盤が弱い土地強い土地、違いはありますか?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
家を建てるとき、地震に対する不安を抱える方は少なくありません。
ここで重要な点は、地震への備えは建物と地盤、両面から対策を取る必要があることです。
特に地盤に注目して耐震性を考えるとき、同じ地域内でも地盤が強い土地、弱い土地があります。
どんな特徴を持つ土地の地盤が強い、または弱い傾向にあるのか確認しましょう。
・東京23区での地盤の強い地域、弱い地域の傾向をつかめます。
・地盤が弱い地域で家を建てるためのコツが分かります。
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目次
地盤の強い土地・弱い土地とは?
はじめに、地盤の強い土地、弱い土地、それぞれどういった特徴を持っているのか確認しましょう。
地盤の強い土地の特徴
地震が発生したとき、揺れが小さくなりやすい地盤の強い土地の特徴は以下のとおりです。
- 山岳地帯や丘陵地帯など岩盤が浅い層にある
- 形成された年代が古く締め固まっている
- 標高が高い位置にあり地下水位が低い
- 古い神社やお寺が近くにある
一般的に、山岳地帯や丘陵地帯など、標高の高い場所の地盤は形成された年代が古く、しっかり締め固まり強固な地盤となっています。
また、地下水位が低い地層も重要で、地下水位が低いことで液状化の危険性を避けられるメリットがあります。
標高が低いエリアでも、古い神社やお寺が近くにある場合、過去大きな災害を受けても倒壊せずに残っていることから、比較的地盤が強いことを期待できます。
>関連コラム:地盤が強い土地5つの特徴とは?│強い地盤の必要性や調べ方、弱い場合の対策も解説
地盤の弱い土地の特徴
一方で地盤が弱い土地の特徴は以下のとおりです。
- 地盤が柔らかい粘土や締め固められていない砂で形成されている
- 形成された年代が新しい
- 標高が低く地下水位が高い
- 海や川、湖沼などが近くにある
このような土地は、一般的に地盤が弱いとされています。
軟弱地盤は地震が発生したとき揺れが増幅されることがあり、地震による被害が大きくなりやすい特徴を持っています。
また、地下水位が高い場合には液状化を起こし、家が不均一に沈下する不同沈下を起こす可能性もあります。
>関連コラム:『軟弱地盤とは?』定義・マップでの確認方法を紹介│対策・改良工法も解説
東京23区内で地盤が強い地域ランキング
気になるのは、具体的に東京23区内で地盤に強い地域と弱い地域はどういったエリアが該当するのか、ということです。
地盤ネットホールディングスでは、東京都市区町村の地盤の強さをランキング形式で発表しています。
>参考リンク:地盤ネットホールディングス株式会社 東京都区市町村「いい地盤ランキング」
調査の結果、東京23区内で強い地盤の地域は以下の結果となりました。
順位 |
区 |
1 |
練馬区 |
2 |
杉並区 |
3 |
豊島区 |
4 |
世田谷区 |
5 |
中野区 |
6 |
新宿区 |
7 |
板橋区 |
8 |
渋谷区 |
9 |
目黒区 |
10 |
文京区 |
東京23区内で地盤が弱い地域ランキング
一方で、東京23区内で地盤が弱い地域として発表されたのは以下の区です。
順位 |
区 |
1 |
江東区 |
2 |
中央区 |
3 |
墨田区 |
4 |
荒川区 |
5 |
江戸川区 |
6 |
台東区 |
7 |
足立区 |
8 |
葛飾区 |
9 |
大田区 |
10 |
北区 |
注目したい点は、東京都の中で東側に当たる地域において地盤の危険性が高く、西側の地域では比較的安全という結果になったことです。
>参考リンク:東京都 地震に関する地域危険度測定調査(第9回)
実はこの結果は東京都が実施している「地震に関する地域危険度測定調査」においても同様で、東京23区内の東側に地盤の弱い地域が多いことを表しています。
中でも効果が高くおすすめできる方法は「制震ダンパー」の導入です。
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知っておきたい東京の地盤の傾向
改めて東京都全体の地盤の傾向を確認します。
西に山地・丘陵地・台地、東に低地
東京23区の地形は、西側に山地・丘陵地・台地といった強度の高い地盤が分布しています。
一方で東側には比較的新しい地層で柔らかな特徴を持つ沖積低地が広がっています。
山地や丘陵地といった地盤は比較的耐震性が高い傾向があります。
地震の揺れの増幅率(地震の揺れが地表近くの地盤でどの程度増幅させるか示す指標)についても、山地・丘陵・台地は1.0(山地)~1.7(台地2)ほどで揺れの増幅率は高くありません。
対して東側には沖積低地が広がっていますが、増幅率は1.5~2.9と高く、揺れやすい地域であることが分かります。
低地を中心に液状化現象にも注意
沖積層は地震が発生した際に液状化を起こしやすいことから、該当するエリアに家を建てる場合は液状化対策も必要です。
東京都では液状化の起こりやすさを地図に重ねて表示できるマップを公表していますので、こうした資料を参考にしながら土地を選んだり対策を取ったりする必要があります。
地盤が弱い地域で家を建てる場合の対策
通勤・通学や利便性の関係で、地盤が弱いとされる地域に家を建てることもあるでしょう。
このとき、適切な対策を立てることで耐震性を高められますので、家を建てるときやリフォームするときの参考にしてください。
ハザードマップの確認
東京23区内で家を建てるとき、リフォームするとき、必ず確認したいことはハザードマップを確認することです。
たとえば、東京都は地震が発生した際の被災状況の想定を取りまとめ、地図上に重ねて確認できる「東京被害想定マップ」を提供しています。
こちらのマップでは、以下のような項目を地図上で確認可能です。
- 震度分布
- 液状化危険度ランク
- 液状化沈下量
- 急傾斜地崩壊危険度ランク
- 最大津波高
- 最大浸水深 など
こうした情報を把握しておけば、液状化の危険性が高い場合は杭基礎を導入する、1階部分をピロティや駐車場として設計して洪水被害を避けるなど、具体的な対策を立てられます。
耐震等級3の導入
具体的に地震対策を検討する場合は、耐震等級3の取得が代表的な対策になります。
耐震等級3は、現行の建築基準法で定められる最低限の耐震性である耐震等級1の1.5倍の耐震性を期待できます。
新築で採用することはもちろん、耐震診断、および耐震補強によって耐震等級3と同等の耐震性を持つ家にリフォーム可能です。
>関連コラム:【耐震等級とは?】耐震等級を高くすることで得られるメリット・デメリット
制震技術の導入
>変位量を最大で55%低減する制震ダンパー「αダンパーExⅡ」
耐震とともに採用したい対策は、制震技術の導入です。
制震技術は地震発生時の建物への揺れのエネルギーを吸収し、熱など他の種類のエネルギーに変換する技術です。
変位量を最大で55%軽減できる技術で、柱・梁の間に設置する比較的簡単な工事で対応できますので、リフォームのときも活躍します。
耐火性の高い住宅の建築
地震対策とともに検討したいことは、耐火性の高い住まいを建てることです。
地震が起きたとき、火元への家具の転倒や停電復旧に伴う二次災害(二次火災)が起きることがあります。
特に東京23区内など住宅が密集しやすい地域では注意が必要です。
屋根や外壁など、類焼(もらい火)被害を避ける対策を立てましょう。
>関連コラム:地震火災の恐ろしさ|被害を防ぎ減らすために私たちができる行動とは
被害予想の確認(首都直下地震の予測など)
政府が発表している被害予測を確認することも重要です。
地震の規模や発生確率、大きな揺れが生じる地域の図示、さらに地震発生後の自宅を取り巻く様相などについても詳しく記載されていますので、ご自身の状況や建築予定地に合わせて被害予測を解釈、対策を立てましょう。
>関連コラム:東京・首都直下型地震はいつ来る?それとも来ない?│地震対策の具体例も紹介
まとめ│23区の一戸建ては地盤も確認を
「東京23区内で地盤が強い地域はどこ?弱い地域はどこ?」
こうした疑問に対して東京23区内の地盤強度のランキングを紹介するとともに、東京都を取り巻く地盤の傾向や安全に暮らすための対策も紹介しました。
紹介したように、建物を支える地盤によって揺れやすさや液状化のしやすさは変わります。
地盤と建物をセットで考え、双方の視点から地震対策を検討しましょう。
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