台風に強い家を実現する7つの方法│木造で不安になる「ひずみ」への対策も紹介
「台風に強い家を建てたい」
本記事では、こうした希望を持つ方に向けて、特に木造住宅で台風に強い家を建てる方法を紹介します。
台風によってどのような住宅被害があるのか、といった基本的な点からお伝えしますので、台風に対して不安を感じている方はぜひ参考にして下さい。
・台風により起こる建物への被害の種類が分かります。
・台風に強い家を建てるための住まいの工夫が分かります。
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目次
台風による被害は拡大している?
近年、台風の大型化などにより被害が拡大しているイメージがありますが、これは本当でしょうか。
はじめに、台風が大型化しているのは本当なのか確認します。
環境省の資料によると、令和元年東日本台風において、静岡・新潟・関東甲信・東北といった多くの地点で降水量の観測史上1位を更新する大雨が観測されたとしています。
また、平成30年の台風21号では、53の地点で最大風速の観測史上第1位が更新されています。
このように、雨風とも、近年の台風は大型化しているといってよいでしょう。
>参考リンク:環境省 勢力を増す台風台風により発生する住宅の被害とは?
台風被害の深刻化に直面する中で、改めて台風によってどのような被害が予想されるのか確認しましょう。
強風による屋根や外壁、窓ガラスの損傷
1つ目は、強風によって屋根や外壁、窓ガラスといった箇所に損傷が加わることです。
平成30年の台風21号では、高知県室戸岬で最大風速48.2m/sを観測しています。
実は40m/sを超えると、樹木や電柱、ブロック塀の転倒、木造住宅の倒壊といった被害が発生するとされていて、住宅被害が発生するレベルの台風がすでに到来しているという認識が必要です。
洪水による住宅内部への浸水被害
2つ目は、大雨によって河川が氾濫し、住宅内部に浸水被害を引き起こすものです。
ハザードマップで示されているとおり、住宅は以下の浸水深を目安に被害を受けます。
- 0.5m:床下浸水
- 0.5~3.0m:床上浸水・1階部分まで浸水
- 3.0m~5.0m:2階部分まで浸水
このように、洪水による浸水によって住宅や家財が流出する被害を受ける可能性があります。
高潮による住宅内部の浸水被害
3つ目は、高潮による住宅の浸水被害です。
高潮とは、台風の低気圧によって海水面が上昇して浸水被害を起こす現象です。
海水面より低い地域では、洪水と同様に警戒が必要な自然現象といえるでしょう。
土砂崩れによる建物・人への被害
4つ目は、土砂崩れによる建物・人への被害です。
土砂崩れは、台風による大雨で土砂が水を含んだとき、斜面が一度に崩落して家屋などに被害を及ぼす現象です。
付近に斜面や山地がある場合に意識する必要がある災害といえます。
建物に発生する「ひずみ」
5つ目は強風により発生する建物のひずみです。
強風が吹いたとき、見た目の上では建物に変化は生じませんが実は目に見えないほどわずかに建物(柱や梁の接合部)にはゆがみ、ひずみが生じます。
一度であれば建物の強度に影響を及ぼしませんが、台風を何度も受けることで徐々に建物のひずみは大きくなります。
ひずみが大きな状態で地震などを受けると、想定よりも大きな被害を及ぼす恐れがあります。
制震ダンパーである「αダンパーExⅡ」は、強風などわずかな建物のゆがみにも反応し、揺れのエネルギーを減衰する効果を発揮します。
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台風に強い家にする3つのメリット
こうした被害を及ぼす危険性がある台風。
対策を講じて台風に強い家にすると、以下の3つのメリットがあります。
- 各種災害による人的被害を避けられる
- 建て替え・修理にかかる費用を抑えられる
- 台風が接近したときでも心理的に安心できる
人的被害を避けられることは当然のこと、その後の建て替えや修理費用を軽減できることは大きなメリットです。
また、いつ被災するか分からない中で過ごすことはストレスにつながります。
事前に台風対策を取ることで、心理的に安心できる状態で生活できるでしょう。
台風に強い家を実現する7つの方法
では、具体的に台風に強い家にするにはどうすればよいのか、主だった7つの方法を紹介します。
建物の形状をシンプルにする
1つ目の方法は建物の形状をシンプルにすること。
特殊な形状をしている建物と、正方形に近くシンプルな建物であれば、シンプルな建物の方がバランスよく雨風を受けられますので、被害を抑えられる可能性が高まります。
台風だけでなく、地震などの災害時もシンプルな形状の方が部分的な破損を抑えられますので、災害全般に強い家を建てる場合は、シンプルな形状をおすすめします。
>関連コラム:【地震に強い家の特徴10選】揺れても安心の住まいを手に入れよう
平屋など高さを抑えた建物にする
2つ目の方法は、平屋など高さを抑えた建物にすることです。
地震や台風などのエネルギーは、建物の高さが高いほど影響が大きくなります。
このため、平屋など高さを抑えた建物にすることで、台風による被害も抑えられる可能性が高まります。
>関連コラム:平屋は地震に強い?6つの理由と「もっと強くする」5つの方法を紹介
屋根の形や素材に配慮する
3つ目の方法は、屋根の形や素材に配慮することです。
建物自体の形に加えて、屋根形状によっても地震で受ける力は変わります。
陸屋根(ほぼ水平勾配の屋根)や切妻屋根、方形屋根のように単純な形状の屋根のほうが、強風を受けた場合に一箇所に力が集中することを防げます。
また、屋根に使用する建材も、強風に強いように屋根同士が緊結されているものや、屋根の下地に釘などで固定されている製品を使用することで、雨風に強い家になります。
割れにくい窓やシャッターを利用する
4つ目は、割れにくい窓やシャッターの利用です。
強風で物が飛来して窓が割れることは珍しくありません。
このとき、防犯用の窓やシャッター付きの窓を選択することで、物の飛来による被害を防げます。
>関連コラム:「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
1階部分をピロティにして水害を防ぐ
5つ目は、1階部分をピロティにして、洪水や津波といった災害に備えることです。
浸水の危険性がある地域に家を建てる場合、1階を駐車場にして主要な間取りを2階、3階に設置することで、万が一水害に遭遇しても被害を最小限に抑えられます。
ハザードマップを確認して土地を決める
6つ目は、ハザードマップを確認してから土地を決定することです。
国や自治体は、地震・津波・洪水など、災害の種類ごとに様々な種類のハザードマップを作成し公表しています。
こうした資料を確認することで、建築予定地にどの種類、程度の災害が起きるのか事前に予測できます。
該当する災害について対策を取れますので、台風を含む災害を不安に思う方は、ハザードマップの確認が欠かせません。
制震対策で家を強化する
7つ目は、制震対策を施して家の揺れに対策することです。
地震への備えとして利用されることの多い、耐震・制震・免震。この中で制震は、台風などによるわずかなひずみにも対応する製品があります。
こうした製品を導入することで、台風による風で家に生じるひずみの量を軽減できるでしょう。
木造はRC・鉄骨より弱い?
A.木造もRC・鉄骨も建築基準法に則って建築する以上、同程度の強度を期待できます。
RCや鉄骨といった住まいは木造と比較して強風に強い、地震に強いというイメージがあるかもしれません。
しかし、いずれの建物の建築基準法に基づいて建てると、理論上は同程度の強度になります。
家の構造を決める場合は、「台風に強いから」「地震に強いから」といった理由とともに、予算や建物のデザイン。断熱など複数の特徴で決めましょう。
まとめ│事前の対策で台風への不安を払拭
台風に強い家を実現するための方法について解説しました。
近年、大型化が心配される台風は、遭遇した場合に自宅など建物の被害を生じさせる可能性があります。
このため、事前に対策を検討して、台風への不安を払拭する必要があります。
今回紹介した7つの方法を新築の住宅建築に取り入れて、安心・安全な暮らしを実現しましょう。
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