寝室の地震対策8選│就寝中に地震に遭遇した場合の対処法も紹介
「寝室での地震対策はありますか?」
本記事は、こうした疑問にお答えします。
就寝中は無防備になることから、地震が発生する前に寝室での適切な地震対策を講じることが重要です。
寝室の地震対策が必要な理由や、具体的な対策について解説しますので、地震に対して不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
・寝室での地震対策の必要性が分かります。
・具体的な就寝中の地震対策を立てられます。
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目次
どうして寝室の地震対策が大事なの?
厚生労働省の調査によると、1日の平均的な睡眠時間は「6時間以上7時間未満」の方が最も多いという結果になりました。
つまり、1日のうち約4分の1は寝ているということになり、寝室で過ごしているということです。
多くの時間を過ごす場所の安全性を高めることで、地震が発生した際の被害を減らすことにつながりますので、寝室の地震対策を講じることが重要なのです。
寝室の地震対策8選
では、寝室の地震対策とは何をすればよいのか、具体的な8つの対策を紹介します。
- 寝室に可能な限り家具を置かない
- 寝室に置く家具・家電は固定しておく
- エアコンの落下に注意する
- 照明器具の落下に注意する
- 窓から離れてガラスによる被害を防ぐ
- 手元にスマートフォンを置き充電しておく
- 寝室に防災グッズを用意しておく
- ドア近くの整理で避難経路を確保する
寝室に可能な限り家具を置かない
1つ目は、寝室に可能な限り家具を置かないことです。
家具を置いている以上、背の低い高いに限らず家具が転倒する確率をゼロにはできません。
消防庁の公表している図のとおり、家具の上のテレビが飛び立つ例や、家具が歩き移動する例など、想定外の動きをすることもあります。
家具を置かないことで、家具の下敷きになるリスクを減らせますので、寝室以外の部屋への移動を検討しましょう。
寝室に置く家具・家電は固定しておく
>参考リンク:東京都耐震ポータルサイト 家具類の転倒防止対策
2つ目は、家具を置く場合でも家具・家電を固定することです。
家具は図のように上部をL型金具やベルト式の固定具で留め置くことで、転倒の確率を大きく減らせます。
テレビなど金具での固定が難しい場合は、ジェルやマット式の固定具を敷くことで飛び出すことを防げるでしょう。
また、家具の転倒によって出入り口のドアが塞がれる可能性もありますので、固定することと同時に、置き場所について工夫することも重要です。
>関連コラム:家具(食器棚・本棚・タンス)への【地震対策】をわかりやすく解説
エアコンの落下に注意する
3つ目は、地震の揺れによるエアコンの落下に注意することです。
エアコンは壁面に取り付けられたプレートに上から差し込み、さらにネジで固定する構造であることから、基本的に外れる心配はありません。
また、万が一外れてもダクトで支えられて落下しづらい構造になっています。
しかし、下地のない壁面に取り付けた場合など、壁ごと脱落する可能性もありますので、可能であれば就寝中はエアコンの真下は避けることが望ましいといえます。
照明器具の落下に注意する
4つ目は、照明器具の落下に注意すること。
現在の新築住宅で利用されることの多いダウンライトは、揺れても落下する危険性は低いです。
一方で、ダイニングや寝室などで利用されることの多いペンダントライトは、地震によって大きく揺られて、本体が飛来したり壁面にぶつかり破損した部品が飛来する可能性はあります。
落下や揺れ防止用のワイヤーが販売されていますので設置したり、不安に思う場合は揺れが少ない照明への買い替えも効果的です。
窓から離れてガラスによる被害を防ぐ
5つ目は、ベッドや布団を敷く位置を窓から離すことです。
窓の近くは、地震が起きたとき窓ガラスが割れてケガをする可能性があります。
また、網入りガラスは割れたとき網にガラスが付着して破片が飛ぶことを防ぎ、防犯用の合わせガラスは割れること自体を防ぐ効果があります。
こうした特徴のあるガラスに交換することでも安全を確保できるでしょう。
>関連コラム:「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
手元にスマートフォンを置き充電しておく
6つ目は、就寝中の手元にスマートフォンを置くこと、充電しておくことです。
スマートフォンは多機能で、地震後に停電があった場合は懐中電灯として、家具や建物の下敷きになり動けない場合はブザーとして、また家族との連絡手段としてなど、様々な使い方が可能です。
地震が発生して物やガラスが散乱する中で探すと危険ですので、就寝前に手元に置くことをおすすめします。
>関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
寝室に防災グッズを用意しておく
7つ目は、寝室に防災グッズを準備しておくことです。
スマートフォン以外にも、地震後に避難場所へと移動する際、持参する物をまとめておけば迅速に移動できます。
また、靴や手袋などを寝室に置くことで、窓ガラスが割れた場合などでもケガすることなく移動が可能になります。
ドア近くの整理で避難経路を確保する
8つ目は、ドアや窓の近くを整理して避難経路を確保することです。
被災時に物が散乱して、避難経路となるドアや窓にたどり着けないケースは珍しくありません。
家具や家電とともに、細々とした物や段ボールなど、避難の支障になる物は片付けておきましょう。
「耐震+制震」など、住まい全体の耐震性を高める方法も検討が必要です。
地震による揺れを抑えて建物へのダメージを軽減するには「制震ダンパー」について詳しく知ることが大切です。
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寝ているとき地震に気づいたら?
紹介した対策を取ることで、就寝中の安全を確保するとともに、地震を受けた際に迅速な行動を取ることが可能となります。
ここで、就寝中に地震に気がついたとき、どのような行動を取るべきか紹介します。
- (1)頭を守って揺れが収まるのを待つ
- (2)急に動かず周囲の安全を確認
- (3)手や足の安全を確保してから行動を始める
(1)頭を守って揺れが収まるのを待つ
地震時に最も避けたいことは、揺れで飛んできた物に当たってケガをすることです。
就寝中であれば、布団や毛布などがありますので、頭を中心に寝具を被って頭・体を守りましょう。
(2)急に動かず周囲の安全を確認
地震の揺れが収まったとき、家族や火の元が心配ですぐに動きたくなります。
しかし、急に動かずに周囲の安全を確認することが大切です。
突起物のある物が床に散乱していたり、窓や室内建具のガラスが飛散していた場合は、手足を負傷する恐れがあります。
手元の懐中電灯やスマートフォンで周囲を照らし、安全を確認することが大切です。
(3)手や足の安全を確保してから行動を始める
安全確認したあとも、気づかないうちに手足をケガする可能性は捨てきれません。
そこで手袋や靴下、災害時に備えて用意した靴を履き、安全を確保してから行動することが大切です。
家全体の地震対策も重要に
寝室の地震対策を検討する場合は、家全体の地震対策も合わせて検討することをおすすめします。
地震の揺れに家が耐えられない場合、寝室だけでなく家全体が倒壊・大破する可能性があるからです。
家の耐震性を高める
>参考リンク:住宅性能評価・表示協会 住宅性能表示制度かんたんガイド
家全体の耐震性を高めるためには、耐震等級3に適合するよう新築する、またはリフォームしましょう。
耐震等級3は、震度6強~7の地震で倒壊・崩壊しない耐震等級1の1.5倍の耐震性を期待できます。
大きな地震が起きても倒壊・崩壊を防げる可能性が高まりますので、新築やリフォームでは等級3への適合が求められます。
>関連コラム:【耐震等級とは?】耐震等級を高くすることで得られるメリット・デメリット
制震・免震で家の揺れを抑える
耐震性能を高めた場合でも、熊本地震のように大きな余震が複数回発生する可能性があります。
複数回の余震で建物の歪みが大きくなり、倒壊・崩壊することもありますので、制震・免震技術を導入して、揺れ・歪みを軽減することをおすすめします。
まとめ│就寝中の地震被害を防いで安心の暮らしを
就寝中に地震に遭遇した場合の対策について解説しました。
寝ているとき、人は無防備になりますし、多くの時間を過ごすことから、寝室の地震対策は欠かせません。
就寝前に手元にスマートフォンを置くなど、今すぐにできる対策を取ることから始めて、防災グッズの準備や家具家電の固定、可能であれば建物の耐震・制震といった対策まで計画的に実行していきましょう。
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