避難所生活で困ることとは?5つの対策も解説│避難所で必要なもの、持って行ってよかったものも紹介
地震や洪水といった災害に遭遇した場合、自宅に住み続けることができず、避難所での生活を余儀なくされることがあります。
避難所での生活は、住み慣れた自宅と異なる点が複数ありますので、困りごとが生じることがあります。
そこで本記事では、避難所生活で困ること、必要なものや持って行ってよかったものといった話題を解説します。
避難所の利用について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
・避難所生活で困ること、および対策が分かります。
・持って行ってよかったもの、必要なものなど災害前の対策が分かります。
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目次
地震など災害時に活躍する「避難所」とは?
初めにそもそも「避難所」とは、どういった場所を指すのか紹介します。
内閣府の資料には、避難所について以下のように記載されています。
避難所は災害の危険があり避難した住民等が、災害の危険がなくなるまで必要期間滞在し、または災害によって自宅に戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを想定した施設です。(例:学校・体育館、公民館等の公共施設)
また、似た言葉である「避難場所」は以下のように記載されています。
避難場所は災害から身を守るために緊急的に避難する場所で、土砂災害、水害、津波、地震などの災害種別ごとに指定されます。(例:災害に対し、安全な構造である堅牢な建築物、災害の危険がない学校のグラウンド・駐車場等)
つまり、避難場所は一時的な緊急避難目的、避難所は一定期間滞在することを想定した施設といえるでしょう。
避難所生活で困ることと対策5選
避難所生活を送る上で、主だった困ることと対策を紹介します。
- 断水(対策:飲料水の備蓄)
- 停電(対策:蓄電池・太陽光発電)
- 食料(対策:保存食の備蓄)
- 対人トラブル(対策:耳栓・テントや防犯用品)
- 病気(対策:マスク・ウェットティッシュの備蓄)
断水(対策:飲料水の備蓄)
1つ目の困ることは、断水です。
避難所であってもライフラインが寸断される事例は多く、飲料水や生活用水に困る事態は珍しくありません。
震災後の国土交通省の調査でも、電話がつながらないことと同じくらい、水の確保に悩んでいる結果が見えました。
断水はすぐに直る保証がなく、避難所に備蓄した水も限られる中で、現実的な断水対策は自宅での備蓄です。
また、川や池、井戸といった水源も、飲用として不適な場合であっても、トイレを流すなど生活用水として利用できることから、地震発生前に利用する予定の避難所周囲の水源を確認することも対策になります。
停電(対策:蓄電池・太陽光発電)
>参考リンク:ENELL株式会社 「大震災の被害と水の確保」に関する調査
2つ目は、停電です。
避難所であっても電気が寸断され、停電することがあります。
燃料と発電機が準備されている避難所もありますが、数が限られることから個人利用できない場合を想定することが大切です。
小型の扇風機や電気毛布を持っていても電源がなく使えない、スマートフォンを充電したいが順番が回ってこない。こうした事態が想像できます。
避難所でも電気を使用し続けるためには、大容量のポータブル電源や持ち運びできるソーラーパネル、個人での発電機の準備などが対策に挙げられます。
こうした製品を個人で所有していれば、共用の充電設備に頼らず電気を使えますので、被災時に使用する電気用品に合わせて準備しましょう。
食料(対策:保存食の備蓄)
3つ目は、食料の問題です。
水と同様に、避難所に避難した人全員を満たす食料が備蓄されているとは限りません。
実際に能登半島地震では、備蓄していた食料が底をついた地域もあり、避難所頼みでは食糧不足になる可能性があります。
>参考リンク:NHK 食料尽きる 毛布足りない…救援物資が不足
地震後の食料不足を防ぐためにも、保存食を備蓄しておくことが大切です。
また、保存食が十分にある場合でも栄養面で偏りが生まれることもありますので、パンやご飯に加えて、缶詰や乾物、レトルト食品など幅広く準備することもおすすめです。
対人トラブル(対策:耳栓・テントや防犯用品)
4つ目は、対人トラブルの問題です。
多くの人が集まる避難所では、対人トラブルの発生は避けられません。
たとえば、以下のトラブルの発生が考えられます。
- 隣り合う避難者同士の騒音トラブル
- 着替えやトイレなどでのプライバシー問題
- 窃盗や強盗、性犯罪などの犯罪行為
こうしたトラブルに対しては、避難所の運営者が配慮すべき点が大きいものの、個人で取れる対策もあります。
たとえば、耳栓を利用して外部の音を遮断する方法のほか、マットを敷いて歩く音が隣人へ響かないよう配慮することも効果的です。
プライバシー問題に対しては折り畳める個人用のテントを利用する、性犯罪については異常があった場合に利用できる防犯ブザーを準備しておくなどの対策が考えられます。
病気(対策:マスク・ウェットティッシュの備蓄)
5つ目は、インフルエンザや感染症胃腸炎などの感染症です。
トイレや調理器具など様々なものを共有する避難所生活では、感染症の流行は避ける必要があります。
個人でできることとしては、マスクの着用やウェットティッシュの利用、消毒用のエタノールの利用といった対策が挙げられます。
ほかにも、長時間同じ姿勢で座っている場合などに血行不良を起こすエコノミークラス症候群、水の不足で歯磨きの回数が減ることによる虫歯、歯周病への対策も重要になります。
ここまで挙げた「避難所生活で困ること」は、一例です。
実際には個々人の状況によって新たな困ることが出る可能性もありますので、避難所生活を想定して準備しておくことが大切です。
避難所生活を避けるためには、自宅に災害対策を施して被災を防ぎ、在宅避難することがおすすめです。
住まいへの揺れのダメージを軽減するためには「制震ダンパー」がおすすめです。
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避難所で必要なもの、持っていった方がいいものとは?
続いて、避難所で生活するにあたって、持っていった方がいいものを首相官邸が公表している以下の資料から紹介します。
本資料では、多くの人にとって必要な物品を、非常用持ち出し袋に入れるものとして整理しています。
その上で、子どもがいる家庭、女性、高齢者などご家庭の属性によって必要なものが別途記載されています。
こちらのリストを参考にしつつ、さらに必要なものがないか実際の避難を想定して検討してみましょう。
たとえば、記載のないものとして、耳栓や貴重品を携行するための小さなカバン、スリッパや暇つぶし用の本、最低限の化粧品などが挙げられます。
ご自身とご家族の状況に応じて、準備物を増減させましょう。
>関連コラム:【防災グッズで本当に必要なものは?】厳選した14のグッズを揃えよう
「在宅避難」で避難所ストレスを避ける方法も
避難所生活で困ること、必要なものについて解説しましたが、実は在宅避難することができれば、避難所生活でのストレスを大幅に減らせる可能性があります。
>関連コラム:【在宅避難】4つのメリット3つのデメリット│必要なものや注意点など被災時に備えるべき知識を紹介
特に対人トラブルや病気のまん延といった問題は、家族だけで過ごせる自宅避難では問題になりません。
在宅避難を検討する場合は、自宅が損壊することを避ける必要があります。
そのためには、建物の基礎的な耐震性を高める耐震等級の取得や、複数回発生する地震の揺れの力を減衰する制震技術の導入が効果的です。
複数回発生する余震にも耐えられる住まいを実現したい場合は「制震ダンパー」がおすすめです。
詳しくは、資料請求からお気軽にお問い合わせください。
まとめ│避難生活は事前の対策で快適になる
「避難所生活で困ることは?」
「避難に備えて必要なもの、持っていった方がいいものは?」
こうした疑問について解説しました。
多くの人が集まり共同生活する避難所では、ライフラインの寸断や食料・水の不足のほか、対人トラブルや病気といった問題が起こる可能性があります。
避難生活だけでも大変ですので、こうした困りごとは避けたいもの。
紹介した対策を取ることで災害時に備えましょう。
なお、自宅が大きな被害を受けておらず、ハザードマップの範囲外である場合、自宅で避難生活を送る選択肢も考えられます。
食料や水を確保しておけば、対人・病気などのトラブルを回避してストレスを少なく避難生活を送れますので、事前に対策を考えてみましょう。
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