【地震に弱い家】形など10の特徴を解説│弱い家を避ける11の方法も紹介
これから家を建てる計画のある方の中には、地震に対する不安を抱えている方もいるでしょう。
地震に対する不安を解消するためには、地震に強い家を建てる必要があります。
そこで把握しておきたいのは、地震に弱い家の形・特徴です。
地震に弱い家の形・特徴が分かれば、その特徴を避けることで地震に強い家を建てられます。
そこで本記事では、地震に弱い家の形・特徴にどのようなものがあるのか、そして地震に弱い家の形・特徴を避ける方法・対策について解説しています。
大きな地震が起きた場合でも安心して暮らし続けられる、地震に強い家を建てるために弱い家のことを学びましょう。
・地震で倒壊・損傷しやすい家の形や特徴が分かる。
・地震に弱い家を避けるための対策が分かる。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。
地震に弱い家の形・特徴10選
まずは地震に弱い家の形・特徴を紹介します。
以下、10の特徴を持つ家は地震への耐久性が低い恐れがあります。
- 縦長・横長など細長い形の家
- 3階建て・4階建てなど縦方向に細長い家
- コの字など複雑な形の家
- 2階部分が飛び出している(オーバーハング)
- 一体的で広大な空間のLDKがある
- 大きな開口部がある
- 吹き抜けや勾配天井がある
- 重量のある瓦屋根を利用している
- 揺れが増幅されやすい地盤に家を建てる
- 旧耐震基準に基づいて家を建てている
縦長・横長など細長い形の家
住まいの形が縦長・横長など細長い形をしている家は耐震性が低い可能性があります。
細長い家は長手方向については地震の揺れに強いですが、短手方向に揺れる地震については建物の揺れが大きくなり、被害が大きくなる可能性があります。
また、細長い家では建物の片側に水回りが集まりやすくなり、もう片側にリビング・ダイニングなど開放的な間取りが集中することで、建物のバランスが崩れやすい問題もあります。
3階建て・4階建てなど縦方向に細長い家
横方向に加えて、3階建て・4階建てなど縦方向に細長い家も地震に弱い家といえるでしょう。
地震の揺れは地盤面から高い箇所ほど揺れが大きくなります。
また、建物の下部と上部でひずみが大きくなることもあり、損傷の度合いが大きくなる点も「地震に弱い」と指摘される理由です。
コの字など複雑な形の家
複雑な形をした家も、地震に弱くなります。
たとえば、コの字型の家を想像しますと、地震が発生した時、90°に折れ曲がった箇所に力が集中し、亀裂や破断が起きやすいといえるでしょう。
また、複雑な形の家は施工精度を確保することが難しい点も、耐震性が低くなる要因となります。
2階部分が飛び出している(オーバーハング)
複雑な形の家と同じ理由で、2階や3階の一部分が飛び出している(オーバーハング)住宅も地震に弱いといえます。
飛び出している箇所の根本部分に揺れの力が集中して、付け根などに亀裂などの損傷が起きる確率が高まります。
>関連コラム オーバーハング建築とは?メリットやデメリットについてご紹介!
一体的で広大な空間のLDKがある
LDKをつなげるなど広い空間が一体となった間取りも、地震への耐力を低下させる要因になります。
壁や柱が等間隔にある住まいの方が、地震の揺れを均一に基礎・地盤に伝えてくれますので、揺れに強い家になります。
一方でLDKをつないだ広々した空間は、対策を取らなければ不均一な荷重がかかり、部分的に損傷する可能性があります。
大きな開口部がある
間取りをつなげることに加えて、大きな連続した掃き出し窓などの開口部がある住まいも、耐震性が低くなることがあります。
大きな開口部がある場所には柱を立てることができず、地震動が加わると開口部分に歪み・たわみが生じるからです。
吹き抜けや勾配天井がある
大きな空間や開口部と同様に、吹き抜けや勾配天井のある住まいも揺れが増幅する要因になります。
柱や梁だけでなく、床に張る合板も地震の揺れを抑える効果を持ちます。
吹き抜けや勾配天井は合板の数が少なくなりますので、地震の揺れが残った床板に集中してしまいます。
重量のある瓦屋根を利用している
地震は地盤面から距離があるほど揺れが大きくなりますが、高い位置に重いものがあるとさらに揺れが大きくなります。
屋根材に重量の大きな伝統的な瓦屋根を利用する場合などは、特に揺れが大きくなる可能性があります。
揺れが増幅されやすい地盤に家を建てる
地盤には、軟弱地盤など揺れが大きくなりやすい地盤があります。
軟弱地盤に家を建てることも、地震に弱くなる要因のひとつです。
>関連コラム 『軟弱地盤とは?』定義・マップでの確認方法を紹介│対策・改良工法も解説
旧耐震基準に基づいて家を建てている
建物を建てる際、耐震基準に合うように家を建てる必要があります。
耐震基準は大きな地震が起きるたびに改正されていますが、既に建築済みの住まいは対象外となります。
古い耐震基準に基づく建築物は耐震性が低い可能性があります。
複数ある耐震性を高める方法の中で、費用を抑えつつ複数回発生する地震に対応できる方法は「制震ダンパー」の設置です。
制震ダンパーについて詳細をお知りになりたい方やご興味を持たれた方は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。
地震に弱い家を避ける対策11選
このように、地震に弱い家の特徴を把握すれば、具体的な対策を立てることができます。
逆に地震に強い家を実現するために、これから紹介する方法を取り入れてみましょう。
>関連コラム 【地震に強い家の特徴10選】揺れても安心の住まいを手に入れよう
正方形に近い形を意識する
複雑な形の家に対して、正方形に近い形を意識して建物を建てると、耐震性を高められます。
地震が起きた時、建物に対して均等に揺れの力が加わり、建物の一部に揺れが集中することを防げるからです。
平屋などにして建物の高さを抑える
平屋建てなど、建物の高さを抑えることも効果的です。
高さを抑えることで、地盤面からの距離を縮められ地震の揺れによって、建物の歪み・ひずみが大きくなることを避けられます。
総二階の家づくりを意識する
二階建てにする場合も、一部二階建てよりも総二階にすることをおすすめします。
一部二階建てでは、突き出た二階部分に地震の力が集中しますが、総二階であれば均等に力が伝わるからです。
>関連コラム 地震に強い家の形とは?更に地震に強い家にするためにできることとは
大きな開口部・間取りに適切な補強を施す
デザインや間取りの都合上、大開口や開放的な間取りにする場合は、適切な補強を施すことをおすすめします。
たとえば、開口部周辺の柱・梁の寸法を大きくしたり、火打ち梁と呼ばれる補助的な構造材を入れるといった対策が考えられます。
適度に柱や壁を設ける
地震に強い家にするためには、適度に柱や壁を設けることも大切です。
柱や壁があることで一部の建材に力が集中することを防げますので、大開口・開放的な間取りを希望する場合でも、部分的に柱・壁を設けましょう。
吹き抜けや勾配天井の面積を制限する
吹き抜けや勾配天井は、地震の揺れを伝達する二階の床板を少なくすることにつながりますので、吹き抜け・勾配天井を採用する場合も面積を制限することで耐震性を確保できます。
また、大きな開口を設ける場合と同様に、吹き抜けや勾配天井周囲の部材を大きくするなど、開口部周辺の強度を高める工夫も耐震性アップに効果的です。
防災瓦など軽量の瓦を利用する
屋根材は軽くなるほど地震の揺れを抑えられますので、ガルバリウム鋼板など軽量の屋根材を利用することをおすすめします。
デザインや耐久性の面から瓦を選択する場合でも、防災用の瓦など軽量化された地震に配慮した製品を利用しましょう。
揺れにくい強固な地盤に家を建てる
地震に強い家にするために、揺れが増幅しづらい地盤に家を建てることも大切です。
例えば、山地・丘陵地・台地といった古くに形成された地盤は強いとされます。
一方で、谷底低地や沖積低地といった地形は一般的に軟弱な地盤であるケースが多いとされます。
地盤調査の結果、軟弱地盤であることが分かった場合は、建物を支えられる層まで杭基礎を伸ばすなど、適切な地盤調査・改良を行いましょう。
>関連コラム 地盤改良とは?種類や地盤改良後に建てる建物への地震対策をご紹介!
耐震等級3の取得を目指す
耐震性の高い家を目指すなら、耐震等級3の取得を目指しましょう。
耐震等級は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で定められる、地震への耐力の目安を示したものです。
建築基準法レベルである耐震等級1でも、震度6強~7クラスの地震に耐えられることが期待できますが、耐震等級3を取得することで、耐震等級1の1.5倍の地震にも耐えるとされます。
>関連コラム 【耐震等級とは?】耐震等級を高くすることで得られるメリット・デメリット
耐震診断・耐震補強を行う
現在一戸建てにお住まいの方や、アパートを経営されている方は、耐震診断や耐震補強によって、建物の耐震性の確認や耐震性の向上を図りましょう。
建築士など専門家が自宅の状況を確認した上で、現在の住まいの耐震性や、具体的な耐震性を向上させる方法などを把握できます。
>関連コラム 「耐震診断、費用はどれくらい?」耐震診断を行う理由や流れも解説
制震・免震など揺れを減らす対策を講じる
地震に耐える「耐震」に加えて、「制震」「免震」といった技術を利用して、地震の揺れを減らすことも効果的です。
揺れを吸収する・揺れを伝えないことで建物の損傷を減らすことができ、前震・余震など複数回発生する地震に対しても耐えられる家になるからです。
まとめ│地震に弱い家の特徴を把握して
>制震ダンパー施工事例(株式会社ブルーボックス様・モデルハウス)
「地震に弱い家の形・特徴」について解説しました。
コの字型や3・4階建て、吹き抜けや勾配天井など、特殊な外観・間取りを採用する場合、耐震性が低くなる可能性があります。
また、旧耐震基準に従って建てられているなど、築年数が古い場合も注意が必要です。
逆に地震に強い家にするためには、シンプルな形を目指すこと、最新の基準に合致する家にすることなどが挙げられます。
加えて、制震・免震といった「地震の揺れを吸収する・伝えない」技術を導入することで、複数回発生する地震にも強い家になりますので、合わせて検討しましょう。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
あなたの大切なご自宅にも、制震ダンパーを取り入れてみませんか?
マイホームは家族が長い時間を過ごす場所。
誰もが大切な家族を守りたいとお考えではないでしょうか。
私たちは制震ダンパー「αダンパーExⅡ」で、あなたの大切な家族を守るために貢献いたします。
「この住宅には設置できるの?」
「取り入れてみたいけれどどうやって設置するの?」
といったご質問やご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
こちらのお問い合わせフォームまたは下記の黄色いバナーからどうぞ。