【在宅避難】4つのメリット3つのデメリット│必要なものや注意点など被災時に備えるべき知識を紹介
「在宅避難」とは、地震や台風など災害が発生したとき、自宅で避難することを指します。
一般的には災害が発生したとき、自治体が準備する避難所に向かいますが、あえて自宅で避難するのはどうしてなのでしょうか。
本記事では、在宅避難のメリット・デメリットについて解説します。
在宅避難する際には、準備しておきたいものや注意するべき点もありますので、合わせて紹介します。
・メリット・デメリットなど在宅避難の特徴を把握できる。
・在宅避難の際に必要なものや注意点について確認できる。
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目次
そもそも災害時の「在宅避難」とは?
在宅避難は、台東区のホームページでは以下のように記載されています。
「在宅避難」とは、災害時においてご自宅に倒壊や焼損、浸水、流出の危険性がない場合に、そのままご自宅で生活を送る方法です。
在宅避難は他人に気兼ねなく過ごせるなど複数のメリットがある一方で、安全な高台などに設けられることの多い避難所と異なり安全性が担保されていません。
そこで台東区では、在宅避難をするべきか判断するフローチャートを作成し公表しています。
避難所に行くべきか、自宅で避難生活を続けるか、判断する要素は主に以下の2点です。
- 自宅の安全性
- 生活の継続が可能か
いずれか不安を感じる場合は避難所での生活も選択肢に入れてみましょう。
地震などの災害時に在宅避難する「メリット」
被災後に自宅で避難生活を送る在宅避難。どういったメリットがあるのでしょうか。
被災後も住み慣れた環境で過ごし続けられる
1つ目のメリットは、被災した後も住み慣れた環境で生活を続けられることです。
地震や台風などの災害に遭遇しただけでも、心身に大きなストレスがかかることは想像に難くありません。
さらに寝食する場所が変わればストレスはさらに増すことでしょう。
自宅で避難生活を送れれば、こうしたストレスを避けられます。
感染症にかかるリスクを減らせる
2つ目のメリットは、コロナやインフルエンザといった感染症のリスクを減らせることです。
避難所は密閉された空間であることも多く、さらに多くの避難者が密集して生活することとなります。
飛沫感染などによって感染症にかかる可能性もありますが、自宅で避難していれば感性のリスクがなくなります。
>参考リンク:防災ニッポン 台東区 災害時に気をつけたい「体調悪化」「感染症」
プライバシーを守って生活を続けられる
3つ目のメリットは、プライバシーを守って暮らしを続けられることです。
東日本大震災では、避難所におけるプライバシーの侵害が問題となりましたが、能登半島沖地震でも同様の問題が見られます。
プライバシー問題を避ける点でも、在宅避難は効果的です。
>参考リンク:「仕切りなく布団の中で着替えた」能登半島地震の被災地でも…
避難所まで移動する危険性を避けられる
4つ目のメリットは、避難所まで移動する間の危険性を避けられること。
自治体の避難所が安全でも、避難所に至るまでの経路に危険なブロック塀があったり、倒壊寸前の建物があったりというケースもあるでしょう。
自宅で避難すれば移動せずに済みますので、移動時の危険を排除できる点は大きなメリットです。
>関連コラム 地震発生時にやってはいけないこと9選│正しい行動・やるべきことも解説
地震などの災害時に在宅避難する「デメリット」
一方で在宅避難にはデメリットもありますので確認する必要があります。
具体的には、以下の3つの点に留意する必要があります。
自宅が地震や津波の被害を受ける場合がある
1つ目は、自宅が地震・津波の被害を受ける危険性があることです。
自宅が損傷を受けていない場合でも、隣家が倒壊して倒れてきたり、津波の被害を受ける可能性は残ります。
日常的にハザードマップを確認するなどして、地震・津波などの範囲を把握して被害に対処できるようにしましょう。
支援物資を受け取るたびに外出する必要がある
2つ目は、支援物資を受け取るたびに外出する必要があることです。
避難所では避難物資が届いた時、その場で受取ることができます。
一方で在宅避難している場合は、避難所などの拠点にご自身で取りに行く必要があります。
手間がかかると同時に、避難所までの経路上で余震などの被害に巻き込まれるリスクもあります。
最新情報にアクセスしづらくなる
3つ目は、自治体が発信する最新の情報にアクセスしづらくなることです。
避難所のように自治体が管理する場所には、常に最新の情報が共有されます。
たとえば、気象情報や避難指示の情報、食料や給水といった生活に直結する情報です。
在宅避難の場合は自治体のホームページやラジオで確認するほかなく、スマートフォンの充電が切れている場合は情報が絶たれる恐れもあります。
耐震化によって、地震を受けても損傷の度合いが少ない家にすることのほか、制震・免震技術の導入で、地震の揺れを吸収する・揺れを伝えないようにする対策も効果的です。
特に「制震」は費用を抑えつつ、地震の揺れを減衰する技術を、新築・既設の住まいともに設置可能です。
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在宅避難のとき用意しておきたい「必要なもの」とは?
実際に在宅避難する際には、事前に準備が必要です。
たとえば、必ず必要なものとしては食料品や飲料水などが挙げられるでしょう。
台東区では、在宅避難時の備蓄について、以下の例を公表しています。
非常用備蓄品 在宅避難をするとき
飲料水 |
1人1日3リットルを目安に用意 |
燃料 | カセット用コンロボンベ(最低6本) |
食品 | 無洗米、即席麺、レトルトご飯・食品、缶詰、乾パン(長期保存可) |
その他生活用品 |
災害用トイレ収納袋、ビニール袋、救急箱、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、使い捨てカイロ |
その他、非常用持ち出し品として、以下の例を挙げています。
貴重品 | 現金、カード類、預貯金通帳、権利証、保険証、印鑑など |
食品 | 乾パン、缶詰など火を通さずに食べられるもの |
飲料水 | 持ち運びができるもの |
応急医薬品 | 常用薬、ばんそうこう、消毒薬、包帯など |
懐中電灯 | 1人1個(予備用電池も多めに) |
充電式携帯ラジオ |
省電力で電池の持ち時間も長いので災害時にも安心です |
衣類・タオル | 上着、下着などの衣類、タオル、雨具、軍手など |
その他 | ティッシュペーパー、ビニール袋、紙おむつ、モバイルバッテリーなど |
こうした物資を事前に準備することで、万が一のときに生活の質を落とすことなく在宅避難が可能になります。
>関連コラム 【防災グッズで本当に必要なものは?】厳選した14のグッズを揃えよう
在宅避難を選ぶなら知っておきたい3つの注意点
記事の終わりに、在宅避難を選択する際に知っておきたい注意点を紹介します。
耐震性の高い家にする
在宅避難を選択する場合は、自宅の耐震性を向上させる、災害に強い住まいづくりが不可欠です。
具体的には耐震等級3の取得など、地震を受けても耐えられる家にすることです。
地震を受けても倒壊せず、損傷を受けても軽微になることから、地震後に在宅避難できる確率を高められます。
>関連コラム 【耐震等級とは?】耐震等級を高くすることで得られるメリット・デメリット
繰り返し発生する地震にも耐えられるようにする
耐震とともに考えておきたいことは、繰り返し発生する地震にも耐えられるようにすることです。
大きな地震は一度だけ来襲する訳ではなく、前震・余震と複数回発生することが一般的です。
何度も地震が発生すると、耐震性の高い家でも徐々に家のひずみが大きくなり、被害が拡大することがあります。
そこで、制震など地震の揺れを軽減する技術を利用して、複数回地震が発生した場合でも耐えられるようにすることをおすすめします。
>関連コラム 制震構造のメリットとデメリット|きちんと知って住宅に万全の地震対策を
停電に備えて太陽光・蓄電池の導入を検討
在宅避難する場合、重要になるインフラのひとつは電気です。
電気があればテレビやスマートフォンから情報を受け取ることができますし、冷蔵庫へ給電できれば食料を腐らせることなく長期間の在宅避難が可能となります。
ここで重要になるのは、太陽光発電や蓄電池といった設備機器です。
太陽光発電と蓄電池があれば、昼間だけでなく夜間や雨・曇りの日でも継続して電気を使えますので、在宅避難の快適性の向上を期待できます。
まとめ│ストレスのない生活を在宅避難で実現
大きな地震が発生した後、避難所ではなく自宅で避難生活を送る「在宅避難」について、メリット・デメリットや注意点を紹介しました。
在宅避難は生活環境が変わらない点やプライバシーを守って避難生活を送れる点など、ストレスを軽減しながら避難できる方法です。
一方で自宅が被害を受けた場合には、安全性の面から避難所での生活を余儀なくされてしまいます。
在宅避難を検討されている方は、食料や水などの備蓄とともに、家が被害に遭うことのないよう、耐震・制震など建物を地震に強くする対策を検討しましょう。
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