【地震の種類を解説】発生原因・揺れ方・大きさで分類できる地震
地震には複数の種類があることをご存知でしょうか。
地震の種類によって行うべき対策は変わります。
そこで本記事では、地震の種類について詳しく解説します。
「発生原因」「揺れ方」「大きさ」といった尺度で分類される地震について見てみましょう。
地震の種類と関連の深い話題である地震の予測についても紹介しますので、これから家を建てる方や地震が関連するお仕事に就いている方は、ぜひ参考にしてください。
・「発生原因」「揺れ方」「大きさ」といった見方で地震の種類を把握できます。
・種類を知ることで具体的な対策を考えることができます。
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目次
地震の種類は発生原因で3つに分けられる
はじめに、地震は発生原因によって3つのタイプに分類されます。
主に大きな地震の発生要因として取り上げられるのは「海溝型」と「断層型」ですが、ほかにも火山活動に由来する「火山性」も存在します。
>関連コラム 地震が発生するメカニズムとは?どうやって起こるかを知っておこう!
(1)海溝型:プレートとプレートの境界で発生
海溝型地震は、大陸を構成するプレートとプレートの境界で発生する地震です。
プレートとは、地球の表面を構成する巨大な岩盤です。
以下の図のように、日本はユーラシアプレート・太平洋プレート・北米プレート・フィリピン海プレートと4つのプレートの境界に位置しています。
境界ではプレートの働きが活発になりますので、地震の発生確率が高くなります。
こうしたプレート間で発生する地震のことを海溝型地震と呼びます。
(2)断層型(直下型・内陸型):断層のずれで発生
>参考リンク:地震調査研究推進本部事務局 正断層・逆断層・横ずれ断層
断層型地震も地盤が動くことで発生する地震ですが、こちらはプレートの境界ではなく岩盤のひずみによって発生する地震です。
海溝型地震よりも広い範囲で発生する可能性が予想され、大きな被害が想定されている首都直下型地震も断層型地震に分類されます。
海溝型地震と異なり内陸部で発生する可能性もあることから、内陸型地震とも呼ばれます。
(3)火山性:火山の噴火や火山活動に関連
プレートや断層による地震のほかに、火山活動に由来する火山性の地震も存在します。
火山性地震は、火山の噴火やマグマの移動など、火山活動に関連して発生する地震を指します。
海溝型・断層型の地震よりも震度は低くなる傾向にありますが、大きな揺れや関連する噴火・津波などが発生する可能性もあることから、警戒が必要な地震のひとつといえます。
地震の種類は揺れ方でも分けられる
地震の種類は、発生原因だけでなく揺れ方によっても分類されます。
気象庁では、揺れ方によって地震を以下の3つに分けています。
- 本震 – 余震型
- 前震 – 本震 – 余震型
- 群発的な地震活動型
(1)本震 – 余震型
本震 – 余震型地震は、はじめに大きな地震が発生し、こののち小さい地震が引き続いて発生する地震を指します。
余震は徐々に小さく回数も少なくなっていく傾向にありますが、中には余震も本震と同程度の規模の揺れが観測されるケースもあります。
(2)前震 – 本震 – 余震型
前震 – 本震 – 余震型は、本震に先行して小さな地震活動が見られるパターンです。
事前に複数回の前震があることから、揺れに対する警戒を行いやすい地震型といえるでしょう。
(3)群発的な地震活動型
最後に、群発的な地震活動型は、地震活動が活発になったり穏やかになったりといった流れが一定期間続く活動型です。
中でも発生頻度が高い揺れ方は本震 – 余震型で、急に大きな地震が発生して被害を与えることから、被害が大きくなりがちです。
なお、揺れのパターンは地震の揺れが収束するまで判別ができません。
どういった揺れが発生しても人や物、自宅への被害を避けるためにいつでも対応できるように対策を取ることが大切です。
地震の揺れを吸収し抑える機構を持ち、何度も発生する地震にも対応できる制震ダンパーについて、気になった方はお気軽に資料をご請求ください。
地震の種類を大きさで分類する
>参考リンク:国土交通省四国地方整備局 マグニチュードと震度の違いは?
地震の種類は、地震の大きさによっても分類されます。
地震には、大きさを示す尺度が2つ存在しますので紹介します。
マグニチュード:地震そのものの大きさ
地震の大きさを示す尺度として利用されるもののひとつは、マグニチュードです。
マグニチュードは地震そのものの大きさを表す尺度で、エネルギーの大きさを表しています。
このため、マグニチュードが大きくても、震源地から離れた場所であれば被害が小さいというケースは少なくありません。
震度:ある地点における揺れの強さ
地震の大きさを示すもうひとつの尺度は、震度です。
震度は、ある地点における揺れの大きさを示していて、マグニチュードが小さくても震源から近ければ被害が大きくなるケースもあります。
気象庁では、以下の図のように震度0から震度7まで、10の階級に分けて地震の大きさを示しています。
震度6弱から耐震性の低い建物で瓦の落下、建物の傾きといった被害が指摘され、6強・7とさらに地震の被害は大きくなる傾向にあります。
マグニチュードは震源の深さや距離によって被害の状況が異なりますので、実質的な建物などの被害の目安を知りたい場合は震度を利用すると分かりやすいでしょう。
>関連コラム 震度7の地震はどのくらいなのか?震度の段階とマグニチュードの関係性について解説
地震はどうやって予測するの?
ここまで解説したように、地震の発生原因や揺れ方、大きさといった分け方をされる地震ですが、発生の予測はどのように行っているのでしょうか。
海溝型地震の規模・発生確率
政府は海溝型地震について、地震が発生した場合の規模と発生確率を評価し予測しています。
図として見ると、北海道から沖縄に至るまで、海溝型の地震は日本の南側を中心に広く発生する可能性があることが分かります。
また、発生する地域によって地震の大きさを示すマグニチュードや発生確率に大きな違いがあることが分かります。
たとえば「三陸沖北部」「宮城県沖」「茨城県沖」といった地域は90%を超える確率での発生が予測されていますので、特に地震・津波への警戒が必要といえるでしょう。
断層型地震の規模・発生確率
海溝型地震に続いて、断層型地震についても評価が行われています。
断層型地震は、それぞれの地域での発生確率は低いものの、全国各地で発生する可能性が指摘されている点に注目です。
特に赤い線で示された箇所は30年以内の地震発生確率が3%以上と、特に注意が必要な箇所といえます。
なお、大規模地震として特に警戒が必要な地震が別途まとめられた図がありますので紹介します。
中でも被害の拡大が懸念される地震は、海溝型地震である南海トラフ地震と、断層型地震である首都直下地震です。
南海トラフ地震は超広範囲で被害を受けることが、首都直下地震は人口密集地域が含まれることから、被害の拡大が懸念されます。
通常の耐震工法であれば3cmの変異が生じるところ、制震ダンパーの設置で1.5cmに収まるなど、地震の建物への影響を大幅に抑えることが期待されています。
建物への揺れを抑えて、人的・物的被害を抑えたい方は、制震ダンパーについての資料をお気軽にご請求ください。
まとめ│地震の種類を把握して家を建てる
日本で発生する可能性のある地震の種類について解説しました。
地震は発生の原因や揺れ方、大きさといった指標で分類されます。
こうした分類を知ることで、地震が発生した場合の揺れの特徴や避難の方法などを検討できます。
家を建てる場合には、こうした知識を入れておくことで、適切な地震対策を取ることができますので、地震の種類を把握して最適な対策を取りましょう。
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