震災とは?地震とは異なる意味と過去の震災一覧|地震への備えは万全に
日本は地震の多い国であり、たびたび大きな地震に見舞われるています。
そのときに「震災」という言葉を見聞きしますが、震災は地震ほどたくさん起きているわけではありません。
震災とはいったい何を指し、地震とは意味がどのように違うのでしょうか。
今回のコラムでは震災とは何か、そして震災と地震との違いについて解説するとともに、過去に起きた震災の一覧や今後発生が懸念されている大地震についてご紹介します。
これらを知ることは私たちがすべき地震への備えにもつながっていくので、ぜひ今後の地震対策への取り組みにお役立てください。
・震災とはなにか、地震との違いについて理解できます。
・過去の震災と今後起こりうる大地震を一覧形式で知ることができます。
・今後震災となるような場合への備えへ役立てることができます。
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目次
震災とは?
震災とは『地震によって引き起こされた災害』のことをいいます。
震災も含めた総称として「地震」と表されることもありますが、一般的には、自然現象として起きた地震によって引き起こされた災害のことを「震災」といいます。
「大震災」とは震災が大規模であった場合にそう表されますが、大地震=大震災とは限りません。
なぜなら地震の規模を表すマグニチュードや揺れの強さを表す震度が大きかったとしても、地震が発生した場所によっては、災害が引き起こされる場合とそうでない場合があるためです。
たとえ大きな地震であったとしても、人が住んでいないような場所で起きたのであれば震災は起きないというわけです。
地震と震災の違い
地震と震災の違いは次のように示すことができます。
- 地震:地下の岩盤の破壊現象およびそれによる地面の揺れ(地震動)
- 震災:地震によって引き起こされた災害
地震は自然現象である地震動そのものを指し、震災はそれによって起きた災害に対してつけられた名前(名称)となります。
たとえば2011年に「東日本大震災」があったことは記憶に新しいですが、「東日本大震災」という名前の震災を引き起こした地震が「東北地方太平洋沖地震」ということです。
考え方の例として、以下に気象庁HPの地震に関するQ&Aを引用します。
2011年3月11日の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は「東日本大震災」と同じですか?
違います。「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」は、気象庁が定めた地震の名称です。「東日本大震災」は、この地震によって引き起こされた災害に対して政府として名付けた災害の名称です。
引用:気象庁HP「よくある質問集 /地震について」
また、「防災」という視点から見た場合、地震と震災はやはり大きく異なる意味合いを持ちます。
地震は自然的な現象であるため、人間が発生を防いだり確実に予測することができません。
一方で震災は都市部への人口集中や建物の高層化や交通網の交錯などといった社会的な現象がほとんどであるため、建物の耐震化や交通網の拡張・拡充といった対策や備えをすることで被害を軽減することができると考えられています。
つまり、私たちが防災意識を高め準備しておくことで、地震による被害を少なくすることができるというわけです。
過去に起きた震災とその被害の一覧
では過去に日本で起きた震災を一覧でご紹介します。
- 1923年9月1日:関東大震災(関東地震)
- 1995年1月17日:阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)
- 2011年3月11日:東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
今までに起きた震災はこれら3つになります。
関東大震災(関東地震)
そもそも昔は地震と震災を区別するという概念がありませんでしたが、大正時代に発生した関東大地震で甚大な被害が発生したことにより関東大震災と名付けられ、これを経てその区別が明確になったといわれています。
「関東地震」によって引き起こされた震災が、「関東大震災」です。
関東大震災は「相模トラフ」を震源とする海溝型地震で、マグニチュード7.9と推定されています。
神奈川県、千葉県で震度7や震度6強が観測されたほか、埼玉県、東京都、山梨県で震度6、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度1~5が観測されました。
発生時刻が昼食の時間帯と重なったため東京を中心に大規模な火災に見舞われ、亡くなった方の約9割が焼死となっています。
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)
「兵庫県南部地震」によって引き起こされた震災が「阪神・淡路大震災」です。
阪神・淡路大震災は兵庫県の淡路島北部を震源とし、兵庫県で震度6を観測したほか、東北地方から九州地方にかけての広い範囲で震度1~5を観測しました。
阪神淡路大震災でも都市部の住宅密集地で大規模な火災が発生しました。
また、発生時刻が明け方で就寝中の方が多かったこと、築年数の古い建物が多くいわゆる旧耐震基準の建物が多い地域であったことなどから、亡くなった方の約7~8割が家屋の倒壊や家具の転倒による窒息や圧死でした。
そのため阪神・淡路大震災以降に建物の耐震基準や家具の転倒防止など重要性が教訓として活かされるようになりました。
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
「東北地方太平洋沖地震」によって引き起こされた震災が「東日本大震災」です。
東日本大震災は三陸沖を震源とするモーメントマグニチュード9.0という観測史上最大の巨大地震で、宮城県で震度7、東北4県で震度6強を観測したほか、北海道から九州地方にかけて広い範囲で揺れを観測しました。
東日本大震災では巨大な津波が発生したため、東北地方や関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしてしまい、亡くなった方の約9割が津波による溺死でした。
また、津波によって原子力発電所事故が起きたり震災関連死が相次いだりと、その後の生活そのものや避難所の環境などについて多くの教訓を残し、被害をなるべく少なくするための「減災」という概念も生まれました。
今後想定されている大地震の一覧
大地震=震災ではないとはいえ、上の図にあるように今後日本で起こりうる可能性の高い大規模地震はいくつもあります。
図からもわかる通り、これらは比較的私たちの住んでいる場所の近くでの発生が予想されるため、震災となりかねないような大きな被害が出るのではないかと懸念されています。
以下は今後懸念されている大規模地震の一覧です。
- 南海トラフ地震
- 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
- 首都直下地震
- 中部圏・近畿圏直下地
- 相模トラフ沿いの海溝型地震
これらの地震に関する詳細は、次のコラム記事もご参考ください。
>関連コラム 【南海トラフ地震】各都道府県の建物や人的な被害予想はどうなっているのだろう?
また、これらだけでなく日本には2,000以上の活断層があり、これら以外にも内陸部で地震が起きるリスクも持っているのが現状です。
いま私たちにできることとは?
これまでに起きてしまった震災や被害の一覧をみていると、あらためて地震の恐ろしさを感じざるを得ません。
平時であるいまだからこそ次に挙げるような対策に取り組み、地震への備えを行っておくことが大切です。
- 備蓄・非常持ち出し品の準備
- 家具などの転倒・移動防止
- ガラスなどの飛散防止
- 住宅の耐震化
- 避難経路の確認
- 安否確認方法の共有
- 訓練への参加
非常持ち出し品の準備や食料など備蓄品の準備は、政府などが作成しているチェックリストを参考に準備するとよいでしょう。
また、これまでの震災一覧からもわかるように、大きな地震は早朝であったり昼間であったりと、いつ起こるかわかりません。
そのため就寝を含めて長い時間を過ごす自宅への地震対策も行いましょう。
万が一起きてしまった時のために、避難場所および避難場所までの避難経路の確認や、安否確認の方法を家族で共有しておくことが大切です。
地震がいつ起きても極力慌てず対応できるよう、地域や職場、学校で地震の避難訓練がある場合は、積極的に参加しましょう。
まとめ
今回は震災とは何かから始まり、震災と地震との違い、過去に起きた震災と今後起こりうる大地震の一覧、そしてそれらに対して私たちがすべきことについてお伝えしました。
震災とは地震によって引き起こされてしまう災害であり、あらかじめできる限りの対策をしておくことでその被害を最小限にとどめることが可能です。
少しでも被害が軽減できるよう、一人ひとりがまず、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
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