【フィリピン地震】規模や震源・マニラの被害状況など|今後の日本への影響はある?

フィリピン地震の概要と今後の日本への影響とは

日本時間の12月2日午後11時37分、フィリピン南部のミンダナオ島で地震が発生しました。

この地震によって日本へも津波注意報が発令され、驚いた方も多かったのではないでしょうか。

実際に津波も観測されるなど日本へも影響のあった地フィリピンでの地震ですが、実はその前後でも比較的大きな規模の地震が発生しています。

そこで今回の記事ではフィリピンで発生した地震の震度やマニラを中心とした被害状況、そして今後の日本への影響についてお伝えしたます。

この記事を読んだらわかること

・フィリピンで起きた地震の情報をまとめて知ることができます。
・日本への影響の有無について今後の考察がわかります。

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フィリピン地震(12月2日)の概要

フィリピン地震の震央を表す地図
出典:気象庁HP「令和5年12月2日23時37分頃のフィリピン付近の地震について」

12月2日深夜にフィリピン南ミンダナオ島で発生した地震の規模や震源地情報は、次の通りです。

  • 発生日時:12月2日 午後10時37分(日本時間/午後11時37分)
  • 震源地:ミンダナオ島東部ヒナトゥアンの北東約21キロの沖合
  • 震源の深さ:約33㎞
  • 震度:およそ震度5強
  • マグニチュード:7.7(日本の気象庁)、7.6(USGS)、7.4(フィリピン火山地質学研究所)
  • 発震機構(発生したメカニズム):逆断層型

アメリカの地質調査所(USGS)の解析および気象庁の速報によると、地震の起きたメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型となっています。

フィリピン地震の起きたメカニズムは逆断層型だった
出典:気象庁HP「令和5年12月2日23時37分頃のフィリピン付近の地震について」の資料へ一部加工

断層については、次のコラム記事もご参考ください。

関連コラム>活断層とは?どこにあるの?活断層と地震の関係を知って適切な対策を

今回のフィリピンで起きた地震の震源地が陸地から比較的近い場所であったため、震源に近い地域ではVIII程度(改正メルカリ震度階級)の強い揺れが観測されました。

VIII程度の揺れとは、日本の震度階級ではだいたい震度5強程度の揺れに換算されます。

12月2日の地震後もマグニチュード6を超えるレベルの地震が繰り返し発生し、12月3日19時36分頃にはフィリピンミンダナオ島付近でマグニチュード7.0レベルの地震が、また、12月4日午前4時50分頃にもフィリピン諸島でマグニチュード7.0レベルの地震が発生しています。

フィリピン地震(12月2日)の被害状況

この地震で大きく被害が見られたのがフィリピン・ミンダナオ島の南部に位置するダバオで、現地旅行会社などによるとダバオ市内では揺れを感じたものの、マニラやセブでは揺れを感じなかったとのことでした。

震源地域はフィリピンの首都であるマニラから離れており、報道機関がマニラを中心とした首都圏に集中しているため、今回のようにミンダナオ島など遠隔地での被害状況ははっきりしていないようで、現時点でわかっている被害は次の通りです。

  • 死者:1名
  • 負傷者:12名
  • 被災世帯:455世帯
  • 被災人数:1,874人

建物被害としては建物の壁の崩壊が頻発し、停電や電話の不通といった被害が起きました。

この地震では津波が発生し、ミンダナオ島の南スリガオ州の離島で64cmの津波が、ダバオでは8cmの津波が観測されました。

日本でも津波が発生

フィリピン地震が発生後日本でも津波注意報が発令されたエリアの地図
出典:気象庁HP「令和5年12月2日23時37分頃のフィリピン付近の地震について」

12月2日午後11時37分のフィリピン地震を受け、日本でも同日23時56分に「津波注意報」が発令されました。

海外で発生した地震による津波注意報が発令されたのは2015年9月のチリ中部沖地震以来となり、日本に緊張感が走ったのではないでしょうか。

当時は岩手県で78cmの津波が観測されました。

今回のフィリピン地震で津波注意報が発令された地域は次の通りです。

千葉県内房
伊豆諸島
小笠原諸島
静岡県
愛知県外海
三重県南部 
和歌山県
徳島県
高知県
宮崎県
鹿児島県東部
宮古島・八重山地方

実際に日本で津波が観測されたのは3日の明け方になってからで、以下の地域で観測されました。

  • 鹿児島県奄美市:20cm
  • 東京都(伊豆諸島の八丈島・八重根):40cm
  • 東京都(伊豆諸島の神津島):20cm
  • 千葉県館山市:10~20cm
  • その他地域(静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知、奄美):10~20cm

この津波による日本国内の人的被害は報告されていません。

なお、津波注意報は3日の午前9時までに全て解除されました。

フィリピンでは過去にも大きな地震が発生している

フィリピンでは過去にいくつも大地震による被害が出ている

フィリピンは日本と同様に地震が多い国で、火山の噴火も度々あります。

なぜならフィリピンは、

  • 日本・アメリカ大陸・インドネシアなどと同じ「環太平洋火山帯」に位置している
  • フィリピン断層をはじめとする南北に縦貫する多数の活断層がある
  • フィリピン海プレート・ユーラシアプレートなといったプレートに囲まれている

といった要因が重なっているためです。

次にフィリピンで発生した過去の大きな地震をご紹介します。

1976年「ミンダナオ島地震」

過去に発生したフィリピンの巨大地震でまず挙げられるのが、1976年の「ミンダナオ島地震(マグニチュード7.8)」です。

ミンダナオ島地震では沿岸部に津波が押し寄せたため、死者3,564人、行方不明者1,502人、負傷者8,256人、住宅損失者12,183人という甚大な被害を及ぼしました。

一説には、行方不明者は8,000人に及ぶとの説もあります。

1990年「バギオ大地震」

フィリピンでは1990年に「バギオ大地震(マグニチュード7.8)」も起きています。

バギオ大地震では地盤沈下や液状化現象が至る所で見られ、ホテルなどの大きな建築物が多数倒壊しました。

死者は1,621人、負傷者は数千人規模であったといわれています。

2019年「ルソン島の地震」

また、2019年4月22日にも、ルソン島のパンパンガ州(マニラから約2時間程度)を中心にマグニチュード6.3の地震が発生し、日常的に交通渋滞の激しいマニラで電車の運行停止などが起こり大惨事となりました。

マニラでは建物倒壊も多数起こり、建物の下敷きによる死者が11人でました。

2023年「フィリピン地震(11月17日)」

実はフィリピンでは2023年11月17日にも比較的大きな地震が発生しています。

2023年11月17日の日本時間 17時14分頃、フィリピンのミンダナオ島付近を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、11人が死亡したとされています。

このようにフィリピンは地震が多く、過去に大惨事を何度も経験しています。

南海トラフ地震など今後の日本への影響は?

ここで気になるのが、日本への影響です。

今回のフィリピン地震のように津波注意報が出ると、今後も日本への影響が出るのではないかと心配になるでしょう。

特に気になるのが、南海トラフ地震との関連性ではないでしょうか。

気象庁の発表によると、現時点では12月2日に起きたフィリピン地震と南海トラフ地震の関連性について、

「日本から3000キロぐらい離れているため直接の影響はないと評価しています。

実際に、2023年12月7日に発表されている現時点(2023年12月)で最新の「南海トラフ地震に関連する情報」でも次のように記されています。

 現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

引用:気象庁「南海トラフ地震に関連する情報」より引用/抜粋

したがって、余震が繰り返されていたフィリピン地震と南海トラフ地震との関係性はいまのところ「ない」といえます。

まとめ

今回は2023年12月2日にフィリピンで発生した地震を中心に、フィリピンで発生した過去の大地震や、日本への影響についてご紹介しました。

日本もフィリピンと同様プレートに囲まれており、断層も2,000以上あるといわれています。

さらには火山も各地に数多く存在します。

今回のフィリピン地震と日本で懸念されている南海トラフ地震との関連性は現時点ではないとされていますが、いつ起きるのかわからないところが地震の恐ろしいところです。

平時の今だからこそできる備えを、各自が心がけてしておくことが大切です。

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監修者情報

株式会社トキワシステム

株式会社トキワシステム

制震ダンパー・地震対策の情報について発信しています。
トキワシステムが提供する制震ダンパー『αダンパーExⅡ』は、地震から建物を守り、住まいの安心と安全をご提供いたします。

保有資格
・二級建築士
・フォークリフト運転技能者
・木材加工用機械作業主任者
・第二種電気工事士

受賞歴
・GOOD DESIGN AWARD 2021