【地震に前兆はあるの?】予知・迷信は正しい?私たちにできる5つの対策とは?
「地震に前兆はあるのか?」
地震大国である日本に住んでいる人の多くが気になる話題です。
本記事では「地震が発生する前に前兆があるのか」科学的なものや迷信も含めて解説します。
結論から述べると、地震に前兆は「あります」。
特に大きな地震が発生すると予測されるエリアでは、科学的に地震の前兆についての研究が行われています。
こうした科学的な見地に基づいたもののほか、地震に関する「迷信」についても紹介します。
正しい情報を持っておくことで、いざというときに素早く対応できるので、地震の前兆についてしっかり学んでおきましょう。
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目次
確度の高い予測は難しいが、地震に前兆は『ある』
先ほど述べたとおり、地震には前兆が「あります」。
では、どういった前兆があるのか、大地震が発生するエリアで行われている研究を元に解説します。
東海地震における「前兆すべり」
>引用:内閣府・気象庁 東海地震に関連する情報が新しくなりました
地震の前兆を捉えるために知っておくべき現象のひとつは「前兆すべり」です。
大きな地震は大陸を移動させるプレートとプレートが急激にずれることで発生します。
この急激なずれは、発生する前に細かなすべりを生じさせ、最終的に大きなすべり・ずれとなって生じます。
大きなずれが発生する前の細かなすべりのことを「前兆すべり」といいます。
大地震が発生することが予測されている東海地方では、前兆すべりを捉えるために観測機器を設置して24時間態勢で監視を行っています。
前兆すべりが観測された場合には地震注意情報が発令されるので、この段階で地震に対する安全確保行動を取ることが求められます。
南海トラフ地震における「半割れ」
>引用:内閣府 半割れ被害甚大ケースにおける具体的な防災対応について
地震の前兆を捉える有効な手段のひとつは「半割れを観測すること」です。
半割れは南海トラフ大地震について議論される話題です。
南海トラフ大地震は、九州南部から東海に至るまでの広大な範囲に及ぶ地震です。
一度に全体が揺れずに、一部が揺れたあと、時間が経過してから残りの部分が揺れる現象を「半割れ」と呼びます。
過去の南海トラフの地震を見てみると、先に東海地方で大地震が発生し、その後西日本で大地震が起こるケースが見られます。
影響範囲が大きな地震では、こうした傾向があることも認識しておきましょう。
>関連コラム:地震における「半割れ」とは?南海トラフ地震で警戒される理由と対策
過去の記録から「◯◯年間隔で起こる予測は可能」
前兆ではありませんが、過去の地震から特定のエリアで地震が発生することを「予測」することは可能です。
たとえば、海のプレートが陸地のプレートを巻き込み発生する海溝型の地震は数十年から数百年に一度、活断層による地震は数千年単位の周期で発生することが予測されています。
こうした予測は、過去の文献の調査や観測により実現したものです。
国は地震の発生確率や場所の予測も公表しているので、事前に確認することで身を守れる可能性が高められるでしょう。
なお、内閣府の防災情報のページでは、地震は確率の問題で、いつ発生してもおかしくないということが書かれています。
地震が少ないエリアでも、地震の被害に遭う可能性はあるので、いつどこで地震に遭遇しても問題ない態勢を作ることが大切です。
何度発生するか分からない。
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地震の『前兆・予知・迷信』って?地震を予測できる?
地震の前兆について調べるとき、一緒に出現する情報は地震の「予知」や「迷信」です。
予知や迷信とは何を指していて、地震を予測することはできるのでしょうか。
前兆・予知・迷信の違いとは?
前兆・予知・迷信について辞書を引くと、以下の意味が記載されています。
- 前兆:何かが起こる前に現れるしるし。まえぶれ。きざし。
- 予知:何が起こるかと前もって知ること。
- 迷信:俗信のうちで、合理的根拠のないもの。一般には社会生活上実害を及ぼし、道徳に反するような知識や信仰をいう。
このうち前兆と予知は同様の意味合いを持っているようです。
そして記事のはじめでもお伝えしたとおり、前兆すべりや半割れを観測できれば、地震の発生を事前に把握して対処できる可能性はあります。
一方で「迷信」は合理的な根拠がないもので、迷信に基づいて地震を予測することはできないと考えられます。
地震にまつわる「迷信」の一例
地震にまつわる迷信として、以下の例が挙げられます。
- 地震雲が発生する
- なまずが暴れる
- ミミズが地中から這い出してくる
- 深海魚が浅い海に出現する
こうした迷信に対しては、気象庁も「解明できていない」「見かけ上そのように結び付けられていることがある程度」としています。
なお、消防庁では、防災に関する「言い伝え」を取りまとめて公表しています。
地震に関連する項目を見てみると、地震後の津波から身を守るための方法も書かれているので、迷信や言い伝えの中でも安全につながるものは覚えておくべきかもしれません。
SNSなどでデマを広げないように注意
なお、地震に関する情報をSNSなどを利用して発信する場合は「デマを広げないように意識」する必要があります。
内容によっては、混乱・不安助長・救護活動への支障・通信環境の圧迫といった実害に発展する可能性があります。
発信する場合は、必ず発信元や最新情報の確認などを行い、デマを助長することのないようにしましょう。
いつ起こるか分からない地震。できることは?
記事の終わりに、私たち一人ひとりが地震に対して備えられることがないか、確認しましょう。
(1)信頼できる情報源からの情報取得
1つ目は「信頼できる情報源からの情報を取得すること」です。
インターネット上には、悪意の有無に関わらず誤った情報が流れていることがあります。
情報の発信元が公的機関など信頼できる媒体なのか、確認したうえで地震に対する知識をつけていきましょう。
(2)住んでいる地域での災害の危険度を確認
2つ目は「住んでいる地域での災害の危険度を確認すること」です。
同じ日本においても、大きな地震が発生する可能性のあるエリアは異なります。
地震の多い地域、少ない地域を確認した上で、地震の発生確率が高い地域に居住している場合は特に、地震に対する対策を講じることが求められます。
>関連コラム:【地震が少ない県はどこですか?】震度4以上の地震の少ない県をランキング形式で紹介
(3)耐震・制震・免震といった住まいの対策
3つ目は「耐震・制震・免震」といった「住まいの地震対策」です。
地震について多くの情報を持っていたとしても、自宅が被災して動けない状態になっては意味がありません。
耐震対策を講じて自宅の倒壊を防ぐとともに、制震・免震装置を設置して、自宅への地震のダメージを軽減しましょう。
なお、複数ある地震対策のうち効果が高いとされるものは「制震」です。
大掛かりなリフォームも不要で複数回発生する地震に対して効果を発揮する制震は、はじめに行う地震対策におすすめです。
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(4)ソフト面での対策
自宅の地震対策とともに行いたいのは「ソフト面での対策」です。
たとえば、地震に必要な物を準備しておく、窓ガラスなど割れた場合に危険性のあるものから離れて就寝する、といったすぐに取れる対策です。
費用もかからず地震発生時に身を守る効果も高いので、早めに実施することをおすすめします。
>関連コラム:「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
>関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
まとめ│地震の前兆はあるものの、いつ発生するか分からない地震。
日本に住んでいる全ての人が気になる「地震の前兆」。
「前兆すべり」「半割れ」といった手法で、地震の前兆をつかむ取り組みは行われているようです。
しかし地震は前兆なく急に発生する可能性もあるため「いつ発生するか分からない」という意識を持って地震に対抗する必要があります。
自宅の耐震対策やソフト対策などを行い、いつ地震が来ても耐えられる態勢をとりましょう。
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