【地震のときはどこが一番安全?】外と中、安全・危険な場所を紹介します
近くで地震が起きたとき、大きな地震があったとニュースで報じられたとき「地震が起きたとき、どこが一番安全なんだろう?」と疑問に思う人もいるでしょう。
適切な場所に身を置くことで命が守られ怪我を避けられるなら、ぜひ知っておきたい知識です。
そこで本記事では「室内・室外それぞれで安全な場所、そして逆に室内・室外で危険な場所について紹介」します。
万が一のときに迅速に判断し行動できるようにしておきましょう。
目次
【中にいるとき】一番安全な場所
地震発生時、室内にいる場合に安全とされる場所は、次の4箇所です。
- 玄関(強固で逃げ道も確保できる)
- トイレ(柱・壁に囲まれて強固)
- ユニットバスのお風呂(メーカーによっては耐震性が高い)
- 柱や壁が多く、窓が少ない場所へ逃げ込んで
玄関(強固で逃げ道も確保できる)
壁は柱に囲まれるため強度が高く、玄関が近いために逃げ道も確保できるのは「玄関」です。
リビングなどと比べてガラスが配置されることも少なく、割れたガラスでケガをする心配が低い点も安心につながります。
地震で建物の一部が倒壊したり歪んだりしても、脱出経路が多いところも嬉しい点です。
トイレ(柱・壁に囲まれて強固)
玄関と同様に、柱・壁に囲まれた場所として「トイレ」も安全な場所といえます。
ただし、強度はあるものの、出入り口は1箇所しかないので、ドアが歪むと閉じ込めの心配がある点は注意が必要です。
ユニットバスのお風呂(メーカーによっては耐震性が高い)
「ユニットバス」もメーカーによっては地震時の退避所となります。
ユニットバスはフレームを組んで壁を組み立てますが、このフレーム自体に耐震性を持たせています。
トイレと同様に、閉じ込めの心配には注意が必要です。
柱や壁が多く、窓が少ない場所へ逃げ込んで
ここまで紹介したとおり、地震が発生したとき安全な場所は「柱・壁に囲まれて強度が高い場所」「窓ガラスが無い・少ない場所」です。
まずは命が助かるよう、柱・壁の多い方に逃げ込みましょう。
なお、地震が発生したときに建物自体が倒壊してしまえば、どこに逃げても意味がありません。このため、本震・余震と地震が起きても倒壊させない工夫が重要になります。
そこで近年、重要視されているのが「制震」です。
繰り返し発生する地震も耐え、比較的低コストで導入できる、制震装置の導入を検討しましょう。
【外にいるとき】一番安全な場所
続いて、外にいるとき安全な場所を紹介します。外出時は上方からの落下物を意識することが大事です。
地震が起きたとき外出中なら、以下の場所に身を寄せましょう。
- 耐震性能の高い新しいRC造のビル
- 公園や広場など倒壊・落下の心配がない場所
耐震性能の高い新しいRC造のビル
>関連リンク:東京都耐震ポータルサイト 東京都耐震マーク表示制度について
外出時に最も信頼性が高いのは「耐震性能が確保された新しいRC造のビル」です。
一定の耐震性が確保されているビルに対して、たとえば東京都では「東京都耐震マーク」を交付して、耐震性の高いビルの周知を図っています。
行動範囲内にある耐震性の高いビルを調べて認識しておくことで、地震発生時に身を守ることができます。
公園や広場など倒壊・落下の心配がない場所
外出時に地震に出くわした場合は「公園・広場といった、建物の倒壊・物の落下がない場所」に逃げましょう。
周囲を建物に囲まれている場所では、落下した物に当たってケガをするリスクがあります。
開けていて、落下の心配がない場所に移動しましょう。
【中にいるとき】一番危険な場所
続いて、室内にいるときに地震が起きると「危険な場所」を紹介します。
以下の場所では、地震時にケガをする可能性があります。
- 倒れる心配のある家具の近く
- 窓ガラス・建具など割れ物の近く
倒れる心配のある家具・家電の近く
食器棚やテレビなど「倒れる心配のある家具・家電の近く」は危険です。
地震で揺られて食器棚が倒れ込むと、食器棚の下敷きになる可能性があるほか、割れた食器でケガをする可能性があります。
揺れを感じたら、高さのある家具・家電から離れるほか、普段から転倒防止の対策を施しましょう。
>関連コラム:地震による家具・家電の倒壊や転倒を防ごう!ポイントや方法をご紹介
窓ガラス・建具など割れ物の近く
「窓ガラスや建具などの割れ物の近く」も地震時には離れることが推奨されます。
揺れの最中に割れたガラスで顔や体をケガする可能性があるほか、揺れが収まってからも足をケガする恐れがあります。
>関連コラム:「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
家具・家電の転倒、さらに建物の歪みから生じる窓ガラスの割れは「制震ダンパー」で防げる可能性があります。
地震による建物への変位量を減らせる制震ダンパーを、地震が起きる前に設置しておくことをおすすめします。
【外にいるとき】一番危険な場所
最後に、外出時に地震が発生したとき、危険な場所を紹介します。
- 落下物が多い繁華街など
- 一定度の高さがある塀の近く・自販機の近く
- 近くに斜面・崖のある場所
落下物が多い繁華街など
最も危険性が指摘されるのは「落下物の多い繁華街」です。
繁華街は地震時に看板やビルの外壁、窓ガラスが落下する可能性があり、大変危険です。落下物の心配がない広い場所か、なければ落下物に注意しながら安全なビルの中に避難します。
また、極端に人口密度が高い場所では「群衆雪崩」が発生する危険性も。
焦って飛び出す、急に行動することのないようにしましょう。
一定度の高さがある塀の近く・自販機の近く
外出時に地震に遭遇すると「ブロック塀や自販機の近く」も危険な場所に変わります。
人の背丈ほどもあるブロック塀や自販機は、転倒すると人の命を奪うケースも。
先述したとおり、広い場所を目指して移動することをおすすめします。
近くに斜面・崖のある場所
「近くに斜面・崖がある場所」も地震が発生した結果、山地崩壊を起こす恐れがあります。
近くに斜面・崖を確認したら、できるだけ遠くに移動しましょう。
【地震時の安全・危険な場所】よく聞かれることQ&A
記事の終わりに「地震発生時の安全な場所」について、聞かれることの多い疑問に回答します。
1階と2階ではどちらが安全ですか?
1階と2階の安全性は「対象とする建物によって変わります」。
耐震性能が低く倒壊する可能性がある建物なら、2階にいた方が安全といえます。
逆に十分耐震性能が高い建物なら、揺れの少ない1階の方が安全です。
>関連コラム:【地震】戸建では1階と2階のどちらが安全? メリットとデメリットを知っておこう
1階の倒壊、2階の揺れ、どちらへも効果を発揮するのは「制震ダンパー」です。
地震への対策を取りたいと考えつつ、費用が限られているなら、設置を検討してみましょう。
外と中ではどちらが安全ですか?
外と中の安全性についても「対象とする建物によって変わります」。理由は1階と2階の安全性の議論と同様です。
耐震性能が低い建物なら外に出る方が命が守られ、耐震性能が高い建物なら中にいる方が落下物などでケガをするリスクを減らせます。
まとめ│地震対策は日頃から「安全な場所」を意識して
地震発生時に安全な場所について解説しました。
万が一のとき、身の安全を守るには日常的に地震発生時の安全な場所を意識することが大切です。
早速、自宅の周囲、職場や学校の周囲で安全な場所を探してみましょう。
また、地震が発生したときに自宅が倒壊したり、家具が転倒することを防ぐ工夫も効果的です。
気になったときに、倒壊・転倒を防ぐ対策を講じておきましょう。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
いつ起きるかわからない地震。
恐ろしい地震から誰もが家族や住宅を守りたいと願うものです。
トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、耐震化された住宅の弱点を補いつつ建物の倒壊防止に効果を発揮します。
耐震性の優れた住宅に制震ダンパーをプラスして、より安心・安全な住宅を目指してみませんか?
「αダンパーExⅡ」 であれば、あなたの大切な住宅をしっかりとサポートします。
「この住宅には設置できるの?」
「取り入れてみたいけれどどうやって設置するの?」
などご質問やご不明な点等ございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。