【家が揺れる!】考えられる原因は6つ│4つの対策も解説
家が揺れると、体が振られて、棚に置いているものが揺れて、怖い思いをしてしまいます。
地震や台風の最中、どうすれば家の揺れを抑えられるのでしょうか。
本記事では、家が揺れてしまう6つの原因を解説したうえで、家の揺れを抑えるための4つの方法を紹介します。
揺れない住まいを手に入れて、心安らかな生活を手に入れましょう。
目次
こんなときに家が揺れるんですけど…。
はじめに、どんな時に家の揺れを感じてしまうのでしょうか。
揺れてしまうケースを確認します。
地震が発生したとき
家にいるとき、揺れを感じる代表的な場面は「地震が発生したとき」です。
震度5・6クラスの大きな地震が起きたとき、家は縦に横に大きく揺られて、人も物も振られてしまいます。
そして実は、震度2・3程度の小さな地震でも、人によっては揺れを感じます。
特に後述する、6つの条件に当てはまる場合は、さらに大きな揺れを感じる可能性があります。
近くを電車やトラックが通過したとき
地面が揺れるのは、地震が発生したときだけではありません。
「電車やトラックが近くを通過したとき」も、振動が地面を伝わって揺れを感じます。
場合によっては、通過するたびに揺れを感じる場合もあり、揺れが常態化することで強いストレスを感じるようになる場合もあります。
台風など強い風が吹いたとき
地面が揺れたときに加えて、台風など「強風にさらされたとき」も揺れを感じることがあります。
家が揺れると聞くと、地震を思い浮かべる人が多いですが、風でも微妙な揺れが発生し、人が感じることができる程度の揺れになります。
「家が揺れる」6つの原因とは
地震や強風で家が揺れてしまう場合があることは分かりました。
ここで、家が一定の条件下にあるとき、揺れが大きくなってしまうことをご存知でしょうか。
主に6つに分けられる、揺れやすい家の条件を確認しましょう。
原因1:構造材が腐食してしまった
1つ目の原因は「構造材の腐食」です。
通常、木造建築に使用される木材は、十分に乾燥した木材を利用するため、木材腐朽菌が付着しません。
木材腐朽菌は湿った木材に付着することで、木材を腐らせてしまい建物の強度を落としてしまう原因になります。
土地に湧水があり基礎が常に湿っている、施工不良が原因で壁内の湿気が抜けない構造になっている。
こういった原因で木材腐朽菌が繁殖、構造材が腐食することで、わずかな外力(地震や強風)でも大きな揺れを感じてしまいます。
原因2:構造材がシロアリの被害に
木材腐朽菌と同様に、木材が湿った環境では「構造材がシロアリの被害に」遭う可能性が高くなります。
シロアリも木材腐朽菌と同様に、木材を食べることで強度が落ちてしまい、揺れやすい家になってしまいます。
原因3:強い地震動で接合部が破損
大きな地震動を受けたとき「接合部が破損した場合」も、破損した日以降、建物が揺れやすい状況になってしまいます。
木造建築は柱・梁といった地震の力を請け負う箇所に加えて、柱・梁が合わさる接合部が重要になります。
いくら柱・梁を太くしても、接合部が地震動でダメージを受けて破損してしまえば、地震・台風の力に耐えられず、家の揺れが大きくなってしまいます。
特に古い家の場合は、接合部に金物が使用されておらず、木材だけで接合している場合があります。この場合は接合部が破断してしまう可能性が高くなってしまうので、接合部の損傷に特に気を使う必要があります。
大きな地震があるたびに接合部が破断することに心配を抱えてしまう人は「制震ダンパー」の利用がおすすめです。
制震ダンパーは地震動や強風などの外力を受けて建物に変異が生じたときに機能し、変位量を抑えてくれる働きを持っています。
繰り返し発生する地震に対しても効果を発揮するので、一度設置すれば長く効果を発揮してくれる点もメリットです。
原因4:軟弱地盤に建築されている
建物本体ではなく、建築されている「地盤が軟弱である」ことも原因として考えられます。
地盤が軟弱だと、わずかな震度の地震でも揺れが増幅されて、震度以上の揺れを体感してしまう可能性があります。
>関連リンク:NHK 揺れを増大する軟弱地盤はどこに? ゼリーでの実験例
特に粘土質の地盤の場合、揺れが大きくなる傾向にあるので注意が必要です。
なお、この場合も制震ダンパーを利用することで、地盤が大きく揺れても建物の揺れを小さく制限できるので、感じる揺れを小さくできる効果を期待できます。
原因5:施工不良
家を建築する段階で「何らかの施工不良がある場合」も家の揺れを感じるでしょう。
設計段階であれば、本来は柱があった方が強度が保たれる場所に柱を設けていない。施工中であれば、外力に抵抗する、筋交いや金物が正しい位置に設置されていない、といった事例が考えられます。
原因6:建物の階数が高い
都市部で家を建てる場合は、土地を有効に利用するために「3階建て・4階建て住宅」を建築する場合があります。
高層ビルの先端部分に向かって、ビルが大きく揺れる映像をみたことがある人もいるでしょう。
建物の高さは高くなるほど、先端に向かって揺れが大きくなる傾向にあります。
揺れが大きくなるほどに建物の変位量も大きくなるので、高層階の住宅ほど地震・強風への対策が必要だといえるでしょう。
「家が揺れる」悪影響はあるの?
このように家が揺れてしまった場合、私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか。
家の揺れにより生じるデメリットは、2つに大別されます。
建物の接合部分に悪影響が及ぶ
1つ目は「建物の接合部分に悪影響が及ぶこと」です。
高層階の建物ほど大きく揺れるという話題で紹介したとおり、大きく揺れることは接合部分に大きな力を生じさせることになります。
接合部の破損・破断が起きないように、建物の揺れを小さくする意識が大切です。
揺れが不安でストレスを抱えてしまう
2つ目は「建物が揺れることで不安を感じ、ストレスを抱えてしまう」こと。
家の揺れは気にならない人は気にしませんが、人によっては大きな不安の原因となります。
車や電車による揺れが続けば、睡眠に影響を与えたり、自律神経が不安定になるケースもあります。
地震や台風で家が揺れる場合は、命の危険を感じる大きなストレスを受けてしまうことにもなるでしょう。
>関連コラム:【地震が怖くなくなる5つの方法】そもそもどうして地震が怖いのか原因から解説!
「家が揺れる」具体的な対策4選
こうした、家の揺れに起因するストレスを感じないためには、具体的に対策を施すことが大切です。
主には次の4つの対策が考えられます。
- 耐震リフォーム
- 制震装置を取り付ける
- 免震装置を取り付ける
- 地盤改良工事を行う
対策1:耐震リフォームを行う
はじめに思いつく方法は「耐震リフォーム」です。
耐震リフォームは、柱や梁など構造材に筋交いなどの補強を施すもので、地震や強風で家が揺れたとき、補強材が支えとなって変位・倒壊を防いでくれます。
接合部への負荷も少なくなる効果も期待でき、揺れの低減や安心感の増大が見込まれます。
>関連コラム:実家のリフォーム時に知っておきたい|デザイン以外にも大切なポイントと耐震性
対策2:制震装置を設置する
耐震リフォームと同時に検討したい揺れ対策は「制振装置の設置」です。
耐震リフォームを行った家も、度重なる地震に見舞われれば変位量は大きくなります。
一方で制震装置は何度地震に遭遇しても、何度でも揺れを抑える効果が期待できるので、長く安心感を感じ続けられます。
壁面の一部をくり抜いて安く簡単に設置できる点もメリット。揺れ対策として最初に候補に挙げたいものです。
対策3:免震装置を設置する
制震装置と並んで検討されるのは「免震装置」です。
免震装置は住まいと基礎の間に設置して、地面から伝わる揺れが建物に伝わることを防ぐ効果を持ちます。
揺れの低減に対して非常に高い効果を期待できる一方で、費用も高額になることが知られており、費用対効果の面で導入に至らないケースが多いようです。
関連コラム:耐震・制震(制振)・免震の違いとは?コストやメリット・デメリットについて解説
対策4:地盤改良工事を行う
建物のある地盤に直接薬液を注入するなど「地盤改良工事」を行うことも、揺れの低減に効果を発揮します。
特に粘土質地盤など、比較的柔らかい土質の場合は地盤を強化することで揺れを低減できる可能性があります。
関連コラム:地盤改良とは?種類や地盤改良後に建てる建物への地震対策をご紹介!
まとめ:家の揺れ。ストレスを感じるなら対策を。
「家が揺れることで恐怖を感じる」
「家の揺れが気になって眠れないときがある」
こうした、家の揺れが原因でストレスを感じる人に、原因と具体的な対策を紹介しました。
ストレスから開放されるためには、適切な対策を講じることが大切です。複数の方法を検討して、最も効果が高いと思われるものを選択しましょう。
今回紹介した方法の中でも、特に費用対効果が高いのは「制震装置の導入」です。
設置費用が比較的少なく済み、揺れを減衰することで建物へのダメージも少なくできる。さらに長期間の使用に耐えて、繰り返し発生する揺れにも対処できます。
揺れが気になるなら、まずは制振装置の導入から検討してみましょう。
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