【地震が怖くなくなる5つの方法】そもそもどうして地震が怖いのか原因から解説!
大きな地震が発生したというニュースが入ると「私の住んでいる地域でも、地震が起こるんじゃないか」と思い、不安になる人もいるでしょう。
数ある災害の中でも、地震は最も人々に恐怖を与える災害です。
関連リンク:アイリックコーポレーション 防災についてのアンケート調査
アイリックコーポレーションが行った調査でも「地震が怖い」と回答する人が最も多く、800人の回答者のうち730人が「怖い」と答えています。
中には「地震恐怖症」と診断されるケースもあり、怖いと感じる人にとって深刻な問題です。
そこで本記事では、そもそも「地震が怖い」と感じるのはどうしてなのか、原因を確認したうえで「地震が怖くなくなる方法」を解説します。
地震が怖い理由と向き合って、具体的な対策を講じることで恐怖心を軽減しましょう。
・「地震が怖い」と感じる原因を認識できる
・「地震が怖い」と感じる気持ちを克服できる
どうして地震が怖いの?
はじめに、地震に対して恐怖を感じる原因を探ります。
内閣府は平成29年に「防災に関する世論調査」を実施しています。
調査の中で「大地震が起こった場合に心配なこと」を聞いた結果は以下のとおりです。
最も多いのは「建物の倒壊」で、以下「家族の安否の確認ができなくなること」「食料、飲料水、日用品の確保が困難になること」などと続きます。
対処できる問題とできない問題に切り分ける
地震に対して不安に感じることを項目立てて考えたとき、重要な視点は「個人で対処できることと、できないこと」を分けることです。
実は調査で聞かれた質問項目のほとんどは、事前に備えておくことで対処可能なものです。
たとえば「建物の倒壊」に対して不安を感じるなら、自宅の耐震性能を上げたり、制振装置を取り付けたりすれば、自宅が倒壊してしまう可能性を低減できます。
地震に対して「怖い」という感情を抱いているなら、恐怖の原因は何か項目の中から探してみてください。原因が分かれば対策を講じることができます。
建物の倒壊に最も効果的なのは「制震ダンパー」です。繰り返し発生する地震動を何度でも減衰してくれて、長期間の共用にも耐えてくれます。
自宅の被災に恐怖を感じるなら、制震ダンパーの設置を検討しましょう。
対処できない問題もある?
一方で「対処が難しい問題」があることも事実です。調査項目の中では「原子力発電事故」や「治安の混乱」が該当します。
対処できない問題(1)原子力発電所事故
「原子力発電所の事故」は発生する確率が低いものの、一度発生してしまうと広範囲に渡って放射能汚染が発生します。
その後の生活へも長期間に渡り影響をおよぼすので、個人で対処するのは困難です。
近くの原子力発電所に対して不安を感じるなら、発電所から距離を置けるよう引っ越すしか対策はありません。
対処できない問題(2)治安の混乱
「治安の混乱」も個人で対処しづらい問題のひとつです。
地震など大規模な災害が発生すると、混乱に乗じて金目の物を盗もうとしたり、暴力行為が行われる場合があります。
避難後の自宅が狙われる場合もあれば、避難所内で窃盗が発生することも。被災した地域全域の治安が低下するので、対策は難しいといえるでしょう。
地震が怖くなくなる!5つの方法
対処が難しい問題を紹介しましたが、一方で対処できる問題もたくさんあります。
具体的に、不安を払拭するためにとれる対策を紹介します。
方法(1)建物の耐震性を向上させて倒壊を防ぐ
1つ目は「建物の耐震性を向上させる」こと。
柱や梁など、自宅の構造部分が地震で破損し倒壊してしまえば、ケガをしたり最悪命を失うこともあるでしょう。
柱を太くする、壁の中に筋交いを多く入れる、梁桁を増やす、瓦をやめて屋根の重量を減らす。こうした対策を取ることで、万が一地震が発生したとき、建物が崩落する危険性を少なくできます。
建物の強さを数値で把握できる「耐震診断」を行えば、どの程度の地震までなら耐えられるかを数値で確認できるので、さらに安心感が増すでしょう。
関連コラム:耐震等級はどうやって決められているの?|耐震性能を高めるためのポイントを解説します
方法(2)制震・免震で建物へのダメージを減らす
耐震に加えて「制震・免震」を導入して、建物に加わるダメージを減らすことも有効です。
制震は、建物に制震ダンパーと呼ばれる機器を取り付けることで、地震動のエネルギーを吸収する装置です。
免震は、建物本体と基礎のあいだに免震装置を入れることで、建物に揺れが伝わらないようにする装置です。
関連コラム:制震とは?住宅に取り入れるには制震装置(制振装置)を設置することで可能
どちらも繰り返し発生する地震に何度も対応してくれるので、本震に加えて余震に対する恐怖を持つ人へもおすすめの対策といえます。
なお、免震は建物の規模にもよりますが200万円を超えることが多く、誰にでも勧められる訳ではありません。
一方で制震ダンパーは50~80万円程度の費用で設置できるので、費用対効果に優れた地震対策を求めている人には、制震ダンパーがおすすめです。
方法(3)安否確認の方法を定めておく
地震が発生したときに家族と連絡が取れるように「安否確認の方法を定めておく」ことも大切です。
大きな地震が発生したとき、多くの人が携帯電話を使用します。回線がパンクすることで、連絡が取れない場合があります。
こうしたとき、災害用伝言ダイヤルなどを利用して安否確認を取ることもできますし、集合場所を決めておくことなど、アナログな手法を講じておくことも大切です。
万が一のときの連絡手段を共有して、連絡が取れなくなる事態を避けましょう。
関連コラム:「地震が起きた。家族に電話が繋がらない。」原因と対策を解説します
方法(4)防災グッズを揃えておく
災害への不安の中で大きなものとして「食料・飲料水・日用品の確保が困難になる」ことも挙げられています。
しかし、おおむね3日あれば食料品を始めとする救援物資が被災地に届けられることが知られているので「3日分の防災グッズを揃えておく」ことで不安を解消できます。
そのほか、被災したとき自分にとって何が必要か考えたうえで準備すると、一層不安を解消できるでしょう。
関連コラム:【防災グッズで本当に必要なものは?】厳選した14のグッズを揃えよう
方法(5)ハザードマップを見て安全な場所に住む
地震と関連して、津波の被害に対して恐怖を抱く人もいるでしょう。津波の被災範囲に家がある場合は、対処するのは困難です。
「ハザードマップを見て、被災範囲外に住む」ことが最も現実的な対策です。
津波に限らず土砂崩れや洪水など、その他の災害の被害を被らない場所を探しましょう。
まとめ:怖い原因を知って対策を実施しよう
「地震が怖い」と感じる人に向けて「地震が怖くなくなる方法」を解説しました。
地震に対する恐怖を持っているなら、恐怖を分解することが大切です。中には対処しづらいものもありますが、大部分は事前に対策を講じることで解消可能です。
ただの「怖い」を対処できるほどまで分解して、怖さを消していきましょう。
繰り返す余震にも強い「制震ダンパー」
怖さの原因が「建物の倒壊」「家具・家電の転倒」など、自宅が地震の揺れに晒されることに由来するなら「制震ダンパー」の利用を検討しましょう。
制震ダンパーを取り付けることで地震の揺れが減衰されるので、室内で体感する揺れの大きさを小さくできます。さらに何度も発生する余震にも対応でき、100年を超える長期に渡って家を支え続けられるので、設置することで不安の大部分を取り除けます。
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