【地震に強い家の特徴10選】揺れても安心の住まいを手に入れよう
「地震が起きてしまったとき、建物が潰れてしまったらどうしよう…」このような心配を抱えている人もいるでしょう。 東日本大震災においては約13万軒の住宅が全壊の被害を受けてしまっていて、建物が潰れる心配をしてしまうのは仕方がありません。
本記事では、地震が起きてしまったときに建物が耐えられるよう「地震に強い家」の特徴を解説します。 日本に住んでいる以上地震は必ずあなたの家を襲います。万が一のときに安心して過ごせるよう、建物のことを学びましょう。
・地震に強い家の特徴が分かります。
・新築・リフォームで、地震に強い家にするための方法が分かります。
地震に強い家の特徴10選
地震に強い家の特徴を10個にまとめました。
住んでいる建物が今回紹介する特徴に当てはまらなくても、対処の仕方はあるので、まずは特徴を把握しましょう。
①家の形が「正方形・長方形」
1つ目の特徴は、家の形が「正方形・長方形」であることです。
地震の力を受けたとき、建物には歪みが発生します。建物の形が単純であれば、壁・柱に均等に歪みが発生するので被害は小さくなります。 一方で複雑な形の建物であれば、一部の壁・柱に歪みが集中してしまい、局所的に破壊が起きてしまうでしょう。
地震に強い家にしたいなら「単純な形」が望ましいです。
関連記事:地震に強い家の形とは?更に地震に強い家にするためにできることとは
②1階部分が「浮いていない」
1階部分をガレージにする、デザイン上の観点から2階部分を突き出す形にしたい。 こうして1階部分に柱がなく2階が浮いている建物は、一般的には地震に弱くなります。
柱も壁もない構造だと、地震に弱くなるのは直感的に分かるでしょう。
逆に「1階部分が浮いていない」住宅は地震への耐力が高まります。地震に強い家を作りたいなら、跳ね出して柱・壁のない箇所は作らないことをおすすめします。
③1階と2階「耐力壁の位置が合致」している
3つ目の特徴は「耐力壁の位置が合致している」ことです。
耐力壁とは、地震や台風などで建物に負荷がかかったとき、揺れや変位に耐えて建物を支える役割を持った壁のことです。1階と2階の耐力壁の位置が合致していれば、建物にかかった負荷を素早く基礎に伝えられます。
④2階部分がない「平屋」
「平屋」も地震に強い建物の特徴の筆頭です。
地震の中でも横揺れタイプの地震が発生したとき、建物が高いほど揺れの影響は大きくなります。地震で大規模なビルが大きく揺られている映像を見たことがある人もいるでしょう。
建物は高さがあると振り子のようになり、揺れが大きくなってしまうのです。平屋の場合は建物の高さが最小限になっているので、地震に強くなります。
⑤「築年数が新しい」
単に「築年数が新しい」ことも地震に強い家の条件のひとつです。
日本の住宅は大きな地震が発生するたびに、耐震基準が見直されてきました。当然新しい耐震基準に則った住宅の方が、大きな震度の地震に耐えられるように作られています。
大きな基準の変化は、1950年に制定された旧耐震基準、1981年に施工された新耐震基準です。
たとえば大規模な地震(震度6強~震度7)について、新耐震基準では「建物が倒壊しない」と基準があるのに対して、旧耐震基準ではそもそも基準が設けられていませんでした。
こういった理由で、基本的には新しい建物の方が地震に強く、細かく見ると建築確認を行った日が1981年6月1日以降の住宅であれば、新耐震基準に基づくため、地震に強いといえるでしょう。
関連記事:耐震基準はいつ改正されたの?「旧耐震基準」と「新耐震基準」の違いとは?
⑥耐震等級など「地震関連の認定を受けている」
対象となる住宅がどの程度の地震に耐えられるかを評価した「地震に関連する認定を受けている住宅」は、地震に強いことが客観的に数値で確認できます。 耐震等級は、1・2・3の三段階に分けられており、それぞれ以下の特徴を有しています。
耐震等級1
- 震度6強~7程度の数百年に一度レベルの地震ではすぐに倒壊や崩壊をしない
- 震度5程度の数十年に一度発生する地震ではすぐに住宅が損傷しない
耐震等級2
- 耐震等級1の1.25倍の地震が起きてもすぐに建物が倒壊や損壊、損傷しない程度の耐震性
耐震等級3
- 耐震等級1の1.5倍の地震が起きてもすぐに建物が倒壊や損壊、損傷しない程度の耐震性
ちなみに耐震等級1の基準は建築確認申請で確認されるので、現行の住宅であれば全ての住宅が基準を満たしています。等級2・3については、基準を満たすべく設計を行った上で、住宅性能評価機関の審査を受けて合格する必要があります。
設計・審査に10~20万円程度の費用が必要になりますが、 こうした地震への抵抗力を数値で表せると安心につながります。
⑦屋根材は「軽量なもの」を利用している
「軽量な屋根材を使用している」ことも地震に強い家の条件です。
建物の高さが高くなるほど、高い位置の重量が重くなるほど、地震が起きたときの揺れは大きくなります。このためガルバリウム鋼板など、軽量な屋根を使用している住宅では地震の揺れを軽減できるでしょう。
一方で瓦屋根やセメント瓦を用いている場合は、屋根が重くなりがちなので、地震時に揺れは大きくなると認識しましょう。 近年は耐震性能を向上させる目的で、屋根の軽量化を図る場合に補助金が出される自治体もあるようです。
⑧「制震・免震」対策を取っている
8つ目の特徴は「制震・免震による対策を取っている」ことです。
建物の地震対策で比較されやすい、耐震・制震・免震。
耐震は先述した耐震等級を上げるもので、部材を増やす・太くする・強度の強い部材を使うといった対策です。
制震は、制震ダンパーと呼ばれる装置を使って地震のエネルギーを吸収することで、建物の揺れを抑えるものです。
免震は、地面と建物の間に装置を埋め込むことで、地面と建物の縁を切り、地震動を直接建物に伝えないようにするものです。
耐震に加えて、制震・免震といったシステムを導入することで、地震時に建物が揺れにくくなることに加え、地震動によるダメージを軽減できるので、繰り返し余震が起きても倒壊しにくくなるメリットもあります。
⑨建築されている「地盤が強固」
建築物が建てられている「地盤が強固」であることも、地震に強い家の特徴です。
たとえば粘土質の地盤の場合、比較的強度がある一方で、地盤の中に隙間が生まれやすい性質を持っているため、不同沈下を起こす危険性があります。一方、岩盤や砂礫を多く含む地層の場合、地震が起きても沈下などを起こさず、建物をしっかりと支えてくれるでしょう。
これから住宅を建築する人は特に、地盤調査の結果を確認して適切な対策を取ることをおすすめします。
⑩建物の「湿気対策・メンテナンス」を行っている
最後に「湿気対策・メンテナンスを十分に行っていること」も大切です。
いくら耐震性能が高く、制震・免震対策をして地盤が強固でも、建物の柱や梁が腐食していたり、シロアリの食害にあっていれば地震を受けると倒壊の危険性があります。
建物がしっかり乾くように湿気対策をするとともに、定期的にシロアリ駆除などのメンテナンスを受けることを検討しましょう。
まとめ:できることをして地震に強い家を実現
地震に強い家の特徴を紹介しました。全ての対策を行うと、費用も膨らんでしまうので、できることから徐々に行うことをおすすめします。
特に、シロアリ防除などのメンテナンスを受けたことがない家では、知らず知らずのうちに地震に対して致命的なダメージを負ってしまっているパターンもあります。 記事を読み終わったら、早急に行動を始めてみましょう。
少ない費用で地震対策を行える「制震ダンパー」
地震に強い家にするために、メンテナンスをし終わったら何がおすすめか聞かれることがあります。最初に検討して欲しいのは「制震ダンパー」です。
軽度のリフォームで設置可能
制震ダンパーは、壁面の一部を取り外すだけでも施工できる手軽さが大きな特徴です。かかる金額も抑えられるので「どこから手をつければよいか」悩んだ人におすすめです。
費用はあまりかからない上に、度重なる地震に対して何度でも効果を発揮するため、費用対効果にも優れた地震対策だといえるでしょう。
制震ダンパー「αダンパーExⅡ」とは
トキワシステムがおすすめする制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は特殊オイルを用いたオイルダンパーで、次のような特長があります。
- 建物の変形を約1/2に低減し、建物の損傷を大幅に軽減する高い性能
- 副資材が不要、半人工以下の簡易施工を実現する施工性の高さ
- 120年の製品保証とメンテナンスフリーの実現による耐久性の高さ
- コストパフォーマンスの高さ
- さまざまな研究機関などで実施した実証実験による信頼性
- 18,000棟以上にもおよぶ採用実績
次の実証実験結果をご覧ください。
耐震工法で建てられた住宅に制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を設置することで、柱の変位量が最大55%低減できることがわかります。
このように数ある制震ダンパーの中でもトキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は安心・高品質な制震装置で、小型化により施工も容易なため住宅の新築時の施工はもちろん、既存住宅への設置も可能です。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
いつ起きるかわからない地震。
恐ろしい地震から誰もが家族や住宅を守りたいと願うものです。
トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、耐震化された住宅の弱点を補いつつ建物の倒壊防止に効果を発揮します。
耐震性の優れた住宅に制震ダンパーをプラスして、より安心・安全な住宅を目指してみませんか?
「αダンパーExⅡ」 であれば、あなたの大切な住宅をしっかりとサポートします。
「この住宅には設置できるの?」
「取り入れてみたいけれどどうやって設置するの?」
などご質問やご不明な点等ございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。