【夜中の地震】知っておくべき”10のコト”事前対策も紹介
「夜中に地震が発生したら怖いな…」こう思う人もいるでしょう。
夜中、特に就寝中に地震が起きてしまうと停電により、物が倒れたりガラスが割れたりしていても気づかず転倒してしまう可能性があります。夜中の地震による被害を避けるためには、どう行動するべきかを認識し、事前に対策を講じておくことが求められます。
本記事では、そんな夜中の地震への対策について解説しています。地震が起きたときに後悔しないよう、しっかり準備をしておきましょう。
・夜中に地震が起きたとき、するべき行動が分かります。
・夜中の地震に備えて行っておくべきことが分かります。
目次
地震は夜中に発生することが多いって本当?
「地震は夜中に起きることが多い」と思われがちですが、本当のことでしょうか。地震の傾向を探りましょう。
①最も多いのは「夜11時」の地震
NHKでは気象庁の統計データから、震度5弱以上の地震を観測した数を時間別に調査しています。
調査の結果から、最も地震の発生回数が多いのは夜11時、次いで夕方6時と続いています。
夜間に地震が多いというのは間違いではないようです。ただ、地震のメカニズムから考えると、昼夜いつ発生してもおかしくないので、いつ地震が起きてもよいよう身構えておくのが正解です。
参考:災害は夜間と休日に多いってほんと!? 調べてみると・・・(NHK)
②夜間に起きる地震の特徴
地震が夜間に起きるとき、昼間に起きるとき、その違いは「就寝中・外着の着用・暗さ」といったキーワードに集約されます。
就寝中であることから、地震に気づくのが遅れて初期対応が遅れてしまいます。就寝のために寝間着に着替えていて、靴下を着用していません。電気を消しているので真っ暗で、状況確認もできないでしょう。
結果として、地震が起きたことに気づいても、揺れや物の落下などに対応できず身を任せるだけになってしまいがちです。夜中の地震に対応するためには、こうした特徴を捉えて事前に準備することが大切です。
夜中に地震が発生した!どう行動するべき?
夜間、地震が起きてしまったとき、具体的にどのような行動を取るべきなのでしょうか。
①揺れが収まるまで「動かない」
地震が起きると家族の身を案じることから、すぐに行動してしまいがちですが「急に動かない」ことを意識しましょう。揺れで足元がおぼつかない中、行動すると転倒リスクが高まります。就寝中なら布団をかぶり、起きている場合は机の下に身を隠し、安全の確保を最優先にします。
②照明を確保して周囲の状況を確認する
揺れが収まったら「照明の確保・周囲の状況確認」を行いましょう。
窓ガラスなど、ケガの原因になるものが足元に飛び散っている可能性があります。特に停電が発生して真っ暗な中ではケガのリスクが跳ね上がります。懐中電灯でもスマートフォンでも、足元を照らせる道具を確保して周囲の状況を確認します。
関連記事:「地震で窓ガラスが割れるのが怖い…」万が一の行動や対策を解説します
③靴・靴下を履いて安全に動けるようにする
懐中電灯と共に重要なツールが「靴・靴下」です。足を守れれば安全に移動できるようになるので、その後の行動がスムーズになります。
家の中を移動するときも、避難所に移動するときも、足にケガを負ってしまうと全ての行動に制限がついてしまいます。発災後、安全が確認されるまでは素足での行動は厳禁です。
④いつでも外に出られる格好・準備をする
靴下に加えて「衣服も外に出られる格好に着替えておく」ことをおすすめします。
自宅が被災して避難所に移動することになった場合、寝間着のままでは外見的にも、保温性・機能性的にも問題があります。いつでも外に出られるように衣服を着用しましょう。
なお、いつ停電状態になるのか、懐中電灯やスマートフォンの電源が切れるかは分かりません。再び就寝する場合は、再度地震があったときに備えて着替えを枕元に準備しておきましょう。
関連記事:スムーズな地震避難を目指して|地震の発生時間によって、対策も変化する
⑤停電しているなら復旧後の火事を想定する
もしすでに停電が発生していたなら「電力復旧後の火事」が起きることを防ぎましょう。
地震が起きると、ストーブなど暖を取る家電に物が覆いかぶさることがあります。停電により一時的に電力供給が止まっても、復旧後に再加熱、火事に繋がる事例も散見されます。
熱を発する家電がある場合は、必ず電源コードを抜いておきましょう。
夜中の地震に備えて行っておくべきこと
続いて、いつ来るのか分からない地震に対して、どんな対策をとっておくべきかを解説します。実施するかどうかで、生存率も変わってきます。
①照明・靴下・靴を就寝時手元に置いておく
夜間、地震を受けると電気の供給が止まり、停電になる可能性があります。地震後の暗闇の中、歩くのは非常に危険です。割れた窓ガラスが散乱している、花瓶が横倒しになっている。こうした物を踏んでしまうと、出血を伴うケガを負ってしまうかもしれません。
就寝時に「照明・靴下・靴を準備」しておくと対策になります。
照明があれば行き先を照らすことができますし、靴があれば割れ物を踏んでしまってもケガをせずにすみます。そのまま避難所に移動する可能性を考えると、靴下までワンセット準備しておくと安心です。
②避難用のセットを準備しておく
非常食や水、アルミシートなど、避難する必要に駆られたとき、迅速・確実に必要なものを持ち出せるように「避難用のセットを定位置に置いておく」こともおすすめです。
実は、避難用のセットを購入したものの、どこに置いているのか分からないパターンが多く、定位置を決めることも含めて対策をしておきましょう。非常食や水を定期的に入れ替えることも考慮すると、取り出しやすい場所を選定するのが望ましいです。
関連記事:何があれば安心?最低限必要の防災グッズのチェックから見直しまで
③避難先までのルートを確認しておく
出典:地盤の揺れやすさマップ・地域の危険度マップ(南相馬市)
いざ夜中に被災してしまうと、どこが避難所なのかが分からなくなります。特にスマートフォン・携帯電話の基地局もダウンして、通信できない状態になっていればなおさらです。
通信機器が使えなくても、最適なルートで避難できるよう、避難先を認識するとともに「ルートの確認も欠かさずに行いましょう」。途中に河川・水路がある、大きな擁壁や斜面があるなど、特殊な地形などを把握しておくことも大切です。
④倒れる危険性のある家具を固定しておく
本棚やテレビなど、地震が起きたときに「倒れる可能性のある家具を固定」しましょう。
ここまでの準備をしっかり行っていても、就寝中に重量物が落ちてきて、体や頭に当たってしまえば意味をなしません。高さがある。重量がある。こうした家具家電は必ず固定して、倒れてくることを防ぎましょう。
関連記事:地震による家具・家電の倒壊や転倒を防ごう!ポイントや方法をご紹介
⑤耐震・制震など自宅の地震対策を行う
建物本体が倒壊してしまえば、他の対策を行う意味がありません。地震への耐力の確認や、制震・免震装置の取り付けなど、「建物が地震を受けても倒壊しないための対策」をとりましょう。
具体的には、耐震診断を受けた上で耐震リフォームを行うことです。現在の自宅の地震への耐力を確認し、費用と効果が見合った対策を取りましょう。
建物をできるだけ壊さず、費用もかけずに地震への抵抗を高めるなら「制震ダンパー」の設置がおすすめです。
まとめ:夜中の地震に備えて対策を
就寝時を含めて夜中に地震があった場合に、どのように行動するべきか、どのように対策を取るべきか解説しました。
気象庁が行う地震の想定では、例として岩手県~北海道沖で地震が起きた場合の想定で、昼ではなく夜の発災で最も被害が大きくなるとしています。
地震時の初動が遅れてしまいがちな夜間。迅速に対応できるように、平時に対策を考えておきましょう。
「制震ダンパー」で揺れを少なくしよう
夜中、就寝しているときに地震が発生するのは怖いものです。窓が割れたり、棚が倒れたりして物が散乱すると、さらに恐怖が増してしまいます。
建物内部の揺れを防ぐためには、制震・免震どちらかを選択するとよいでしょう。ただし、免震は建物と地面の間に入れるもので、リフォームの場合は設置できない場合があります。さらに費用も制震と比べると高額になる傾向があります。
地震の揺れを抑えたいと考えている人には、大がかりなリフォームを行わずに設置できる可能性がある「制震ダンパー」がおすすめです。
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- コストパフォーマンスの高さ
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耐震工法で建てられた住宅に制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を設置することで、柱の変位量が最大55%低減できることがわかります。
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