制振ダンパーの口コミでの評判はあてにならない?
このコラムをご覧になっている方の多くは地震対策の情報を探していらっしゃると思います。
耐震だけでは不十分らしいと知り耐震以外の地震対策を調べても、木造住宅に有効な地震対策が見つからない、制振ダンパーについて調べ始めても高層住宅用の制振ダンパーの情報しかない、口コミではあやふやな情報しかないという状況ではないでしょうか?
そこで今回は、制振ダンパーのユーザーの声など口コミでの評判などの情報を集めてみました。ぜひ参考にしてくださいね。
- 制振ダンパーの口コミが少ない理由や信頼できるデータの入手方法
- 口コミでは紹介されることが少ない、導入コスト、ランニングコストなどの費用対効果に関する情報
- 制振ダンパーを導入したユーザーの生の声などをご紹介します
目次
制振ダンパーに関する公的調査、民間調査会社での評価
制振ダンパーの必要性や効果の高さを確認しようと思って探して見ても、公的調査、民間調査会社での調査、研究には戸建て住宅や木造住宅への統計がほとんどありません。高層建築物に対する調査は多数ありますが、木造住宅の地震対策の参考にはなりません。
その為、どのように制振ダンパーの評判をどう評価したらよいのか、実際に導入するべきなのか、悩む方は多いと思います。もちろん各メーカーが研究機関と共同研究した効果性の実証データは参考になりますし、第三者の研究機関などによる費用対効果に対する調査結果も参考になります。
一般住宅・制震住宅・免震住宅の費用対効果やコスト比較
今回ご紹介する調査では、免震・制振装置を導入する際のイニシャルコストと、地震が発生した際に発生する修復や保全のためのランニングコストから、ライフサイクルコストを割り出しています。
3.一般住宅・制震住宅・免震住宅のLCC比較
1)イニシャルコスト(建築時費用 : IC ) 制震装置は80万円/棟、免震装置は(a)転がり系の場合360万円/棟、(b)すべり系の場合260万円/棟と推定された。
ICのみを考慮する場合、制震装置は建物コストの 3.7%、免震装置は転がり系で建物コストの16.7%、すべり系で12.1%と推定される。
2)ランニングコスト(維持保全+ 修復費用 : RC ) 建物耐用期間中の地震修復コストなども含めて、 ランニングコスト(RC)として判断すると、制震・免震装置の経済的な利点は高いといえる。 RCは小地震を想定した場合はほぼ差がない。
しかし、大規模地震を想定した場合は、各都市ともRCは、一般住宅に比べ、制震住宅が約22%の約1000万円、免震住宅が約35%の約1700万の削減となる。
3)ライフサイクルコスト LCC 建物耐用期間中のLCCを考えるとICは、ほんの一部分に過ぎないといえる。
一般住宅ではRCがLCCの約70%を占め、ICの2倍以上となっている。 その中でも地震修復コストの占める割合が非常に大きい。
しかし、制震・免震住宅は、地震修復コストが大幅に低減され、一般住宅に比べ、LCCに占めるRCの割合が少なく、地震の規模が大きいほどその傾向が顕著に表れる。
大規模地震の場合LCCは、一般住宅に比べ制震住宅は約14%の1000万円、免震住宅は約20%の1400万円のコスト削減となる。
引用:戸建住宅における免震・制震装置のライフサイクルコストを考慮した費用対効果
ライフサイクルコストとは、建築から解体に至るまで、住宅の生涯にかかる費用です。新築時の建材や部材のグレード、設計力、建築技術、劣化対策など様々な要素によって、ライフサイクルコストは変わります。
参考サイト 一般財団法人 住宅金融普及協会 住まいのライフサイクルコストを考える
できるだけ建築費を抑えて新築する為に低品質な家を建ててしまうと、補修に費用がかかります。子や孫の代まで住める家にする為の費用を惜しまなかった家は、定期的なメンテナンスをしていれば、修復に莫大な費用が発生することはありません。
そして子や孫の代まで住める家にする為の費用の中には、地震対策も含まれます。地震が発生した際に、確実な地震対策をしていた住宅としていなかった住宅では、生活再建にかかる費用も、住宅のライフサイクルコストも大きく変わります。
その結果、地震対策をしていた住宅としていなかった住宅では、地震後には全く違った生活を送ることになってしまいます。 このような地震対策の導入にかける費用と生活再建にかかる費用との比較に対する評価を見ると、制振ダンパーの必要性が良くわかります。
口コミから見えてくる制振ダンパーに対する情報不足
使いやすい家電製品や美味しレストランを探す際に、口コミが役立つことがありますが、制振ダンパーに対してはどうでしょうか?
多くの有名クチコミサイトや個人ブログでは、制振という地震対策、制振ダンパーという製品に対しての評判には、正確な情報がなく、あやふやな意見が多く見受けられます。
確かに木造住宅用の制振ダンパーは何十年も前から存在していた訳ではありません。そして日本の法律上での地震対策は耐震です。その為、制震に対する正確な情報力が少ないうえ、制振ダンパーの効果は実際に震災等の被害に遭遇した後でしか実感することができないため、一般への認知度がそれほど高くない状況があります。
その結果、耐震だけで十分という意見、制振ダンパーには意味がないという意見も見受けられます。
一方、木造住宅建築の専門家である工務店やハウスメーカーからは、トキワシステムのオイルダンパー・αダンパーExⅡに対して多くの良い評価が寄せられています。
- 住宅を建てる人に安心感を提供できる
- 扱いやすく、設置がしやすいという現場からの評判が高い
- 大型の制震装置だと、施工面・コスト面に問題があるがαダンパーExⅡはそこを解決できる
- 免震はコストの面やパネル工法に適さないものがあるが、制震はパネル工法にも対応し、コスト的にも免震より安いので導入しやすい
また、現場の声の中にはこのような言葉も聞かれました。
- お施主様は制震の仕組みについてわかっていない方がほとんどであると思います。
- 地域として、地震への関心は高いですが制震装置の認知は低いように思われます。
- お施主様の安心・安全のため、全てのお施主様にαダンパーExⅡを提案しています。
お客様の声はこちらからご覧いただけます。お客様の声
このような現場の声から、制振ダンパーの認知度の低さがうかがわれます。その結果として制振ダンパーの口コミにあやふやな意見が多いのも仕方がないのでしょう。
しかも、全ての工務店やハウスメーカーが地震対策に対して十分な知識を持っている、又は良心的に地震対策についての説明をしてくれるという訳ではありません。工務店の選び方が重要な別れ目となるのは確かですが、新築時には、ご自身でも制振に対する知識を深めておくことが大切です。
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耐震だけでは地震対策として十分ではない理由
耐震とは地震に耐える為の地震対策です。地震の揺れをそのまま直に受けてしまいます。それに対して制振は揺れを吸収して地震の揺れが住宅に与える影響を抑える地震対策です。同じ耐震性の高さを持つ住宅に対して、地震が与えるダメージの大きさは、揺れの大きさによって変わります。
制振ダンパーによって揺れが吸収されている住宅では、揺れからの影響が極力抑えられます。ただ、制振だけでは、揺れを吸収するだけでは地震に耐えられません。従って確かな耐震性は必要です。その耐震性の高さを維持する働きをする地震対策が制振ダンパーです。
日本は地震の多い国です。もう慣れてしまって小さな地震には驚かない人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただし、小さな地震が住宅に全く被害を与えないということは断言できません。住宅の構造部がビクともしないような地震であっても、度重なるとダメージが蓄積されていくことがあります。
その為、制震ダンパーの中でも、どんな小さな揺れにも反応するオイルダンパーが度重なる小さな地震には非常に有効です。構造部に揺れからのダメージを蓄積させないからです。もちろんオイルダンパーはどんなに大きな揺れも吸収するので、大地震に対する確かな備えでもあります。
新築時に備えた本来の耐震性能のまま大地震を受ける住宅と、地震の度にダメージが少しずつ蓄積されていき、耐震性が低下している住宅とでは、被害に大きな差が出ます。また、大地震発生後に余震が続くこともあります。
地震対策としては、まず高い耐震性を住宅に持たせること、そしてそれと並行してせっかく備えた耐震性を本来の高さのまま維持していくことが大切です。
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大切なあなたの家族を守りたい トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」 ―KEEP YOUR SMILE―
いつ起きるかわからない地震。 恐ろしい地震から、誰もが家族や住宅を守りたいと願うものです。トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」は、耐震住宅の弱点を補いつつ建物の倒壊防止に効果を発揮します。
多くの研究機関で実証
「αダンパーExⅡ」は、東京工業大学・静岡大学・豊田工業高等専門学校・岐阜県立森林文化アカデミーなどの数多くの学術研究機関による性能試験をクリアして、その効果が認められています。
16,000棟以上の導入実績
「αダンパーExⅡ」は、木造住宅用の油圧制震ダンパーとして信頼と実力No.1で、16,000棟以上の供給実績があります。これからもより多くのお住まいを地震や自然災害から守り続けていきます。
グッドデザイン賞を受賞
制震装置「αダンパーExⅡ」は、2021年度グッドデザイン賞(主催:公益社団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。
低コストで高い効果
「αダンパーExⅡ」は、『免震』工法に比べて、施工効率が高く、低コストでの設置が可能です。『耐震』工法では、対応できない繰り返しの地震にも有力です。
耐震性の優れた住宅に制震ダンパーをプラスして、より安心・安全な住宅を目指してみませんか?
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