揺れを見える化する!リアルタイム震度(強震モニタ)とは何?|住宅倒壊に活かせる技術を紹介します
簡単にできる地震対策のひとつが、正確な情報をいち早く入手することです。
今までは地震速報などの「警告音から危険を察知する」場面も多くありましたが、地震研究は一歩ずつ進んでいます。
最新技術では、地震の揺れを視覚化できる対策など開発されているのです。
今回は、見える化することで「地震の揺れが、どのような地域まで被害が及ぶのか」など、地震対策に活かせる情報を集めました。
ぜひ我が家の地震対策に活かしていきましょう。
・正しい情報を入手することで、地震に対する恐怖に対策することができます。進み続ける地震対策を知ることができます。
・地震の揺れにより、どのくらいの範囲に被害が及ぶのか。視覚から確認してみましょう。地震対策の重要性を知ることができます。
目次
リアルタイム震度(強震モニタ)とは?
四季折々、いろいろな季節感を感じさせてくれる日本は、世界の中でも自然災害の多い国のひとつです。
特に地震の発生は、マグニチュード5.0の地震が全世界の10%、マグニチュード6.0以上の地震が全世界の20%が日本周辺で発生しているというデータもあります。
そのため地震災害を削減するための対策が、たくさん取られています。
その身近なもののひとつが緊急地震速報です。
緊急地震速報とは
緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。
強い揺れの前に、「自らの身の危険を回避する」「災害を削減する」など様々なものに活用されています。
緊急地震速報のながれ
大きな揺れを引き起こす地震波にはP波(Primary)とS波(Secondary)の2種類があり、P波の方がS波より速く伝わる性質を持っています。
緊急地震速報ではこの伝わる時間差を活用し、強い揺れによる被害をもたらすS波が来ることを知らせ「危険を回避する」アナウンスを流しています。
いろいろな自然災害がある中でも地震は、未然に発生を予想することができません。
そのため、日頃から「災害に対して意識を高める」「万が一に備え地震対策を施す」ことがとても大切なのです。
地震の揺れを視覚で認識「リアルタイム震度(強震モニタ)」とは
今までは「耳からの情報」が主流でしたが、現在では「地震を視覚で認識する」技術も開発されてきています。
そのひとつが、地震の揺れを視覚で認識する「リアルタイム震度(強震モニタ)」です。
強震モニタは、防災科学技術研究所が全国の強震観測網(強い揺れを記録するための地震計のネットワーク)の地震計で観測した今現在の揺れを、そのままに近いかたちで配信しているWebサービスです。
このデータはYahoo!天気・災害などのウェブサイトでも活用されており、いつでも確認することが可能です。
日本地図の中に、黄色や緑の点がいくつも見ることができ、これはその地域で揺れを感知していることを示しています。
私たちが実際に揺れを感じていない現在でも、日本全国のどこかでは地震が休まず発生しているのです。
どのように地震の揺れが広がっていくのか
では実際に地震の揺れはどのように広がっていき、どんな広域に被害を及ぼしてしまうのか。
過去の大地震の時の様子を防災科学技術研究所のデータから見てみましょう。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
2011年3月11日14時46分18秒にマグニチュードM9.0、発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震が発生しました。
約30秒後の状況が、上の画像になります。
まだ震度1にも満たない緑色の点が発生しています。
そこから10秒経過すると緑の点であった部分が震度1~2程度の揺れとなり、その範囲が広がっていることが分かります。
そして瞬く間に、震源地に近い地域では震度5以上の揺れに変化しています。
発生から1分後には、広範囲に揺れが広がってきています。
そして揺れの大きな範囲がより広くなり、関東方面にも伝わってきていることが分かります。
この大きな揺れにより尊い命がたくさん失われてしまいました。
このように地震という災害は、発生している地域だけが対策を練ればいいというものではありません。
東日本大震災では、最終的に日本全国の多くの地域で地震の影響を受けたことが目に見て知ることができました。
今後発生するかもしれないと警戒の強まっている「南海トラフ地震」や「首都直下地震」などに備え、今から自分たちにできる我が家の対策を進めていきましょう。
過去の大地震発生時の強震モニタをもっと詳しく知りたい方は、下のウェブサイトよりご確認ください。強震モニタとは|防災科学技術研究所
震度により建物にあたえる被害とは
では実際に地震が発生したとき、揺れの大きさによりどのような状況になるのでしょうか。
人が恐怖を感じ始める「震度5弱」では
地震の大きさにより人が感じるものや建物に対する被害は変化しますが、一般的に震度5弱になると「大半の人が恐怖を覚え、ものに掴まりたくなる」など感じるようになります。
棚にある食器などが床に落ちる、固定していない家具が移動する・倒れるなどの被害が発生する可能性があります。
住宅では大きな被害に発展しないケースもありますが、こういった地震が繰り返し起こることで「建物の見えない部分に損傷が発生する」ことも少なくはありません。
補強の弱いものに損傷が出る可能性も「震度5強」
震度5強の揺れにもなると、人も物につかまらないと歩くことが難しくなり、地震に対する補強が不十分な建物は被害が発生する可能性が高まります。
特に注意したいのが「ブロック塀」などの外構です。
自宅のブロック塀だけではなく、外出先や避難中などの周辺の状況にも注意が必要です。
補強の弱いものは崩れる可能性も高くなり、過去にはブロック塀による被害も多く発生しています。
住宅にも被害が発生する可能性も「震度6弱」
震度6弱の揺れになると、人は立っていることが困難になります。
いくら現在の建物が倒壊しないという基準の下に建っていても、
○ 壁のタイルの落下
○ 窓ガラスの破損
○ 耐震性の低くなった建物では、建物の傾き
などの被害が発生するケースもあります。
避難の際にも、落ちている・落ちてくるものでケガなどをしないよう、最大限の注意をはらいましょう。
耐震性の高い建物でも警戒が必要となる「震度6強」
震度6強の地震では、人ははわないと移動することもできなくなり、揺れの強さにより飛ばされてしまうケースもあります。
その揺れの強さは建物にも大きなダメージをあたえ、耐震性の低いものでは倒れる建物も発生します。
また耐震性の高い建物であっても、住宅のあちこちに損傷が発生する可能性も高くなります。
震度7ではより多くの建物に被害がおよぶケースも
震度7のようなものすごい大きな揺れになると、耐震性の高い建物であっても住宅の傾きなどが発生してもおかしくはありません。
また耐震性の低い建物では、倒壊するものも多くなります。
このように地震の揺れにより建物にあたえる被害は変化し、私たちはそれに耐えられる備えを検討し施さなければなりません。
これからの住まいづくりでは、
○ 大きな揺れでも住宅を倒壊させない。
○ 小さな揺れや繰り返しの地震から住宅の損傷を最小限にする。
○ 地震だけではなく、他の自然災害にも対応できる住宅にする。
などの「広い視点」での検討と地震対策がとても重要なのです。
まとめ:小さな揺れから大きな揺れまで、住まいを守り切る
建物自体の損傷やダメージの蓄積、そして地震のみならず、台風などの強風からも大切な我が家を守ってくれる有効的な対策が「制震ダンパーの導入」です。
トキワシステムでは、強い建物を作る「耐震工法」+制震ダンパー「αダンパーExⅡ」を合わせる対策をおすすめしています。
筋交いや構造用合板などの耐震工法に「αダンパーExⅡ」をプラスすることで、地震による建物の変位を約半分にし、建物の損傷を抑えることができます。
そのため上の表の様に、地震が発生した場合「中破」の被害が想定される建物を「小破」へ。
「小破」の被害が想定される建物を「無被害」へ、変身させることが可能なのです。
今ある建物にしなやかさを持ち合わせた地震対策を施すことで、被害を最小限に食い止めることができます。
我が家にも付けられる?本当に効果があるの?など採用に迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
<参考コラム> 制震ダンパーが選ばれる理由|αダンパーEx Ⅱ
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
16,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅にαダンパーExⅡをプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。