地震が起きたときに取るべき行動とは?正しく把握して安全に避難しよう
・地震が発生したら、まずは状況に応じた身の安全を確保する行動をとることが一番です。
・屋内か屋外か、どんな状況に居るかによって取るべき行動が異なります。
地震大国日本では、どこに居ても地震が起こりうる可能性があり、そして予期せぬときに突然発生します。
緊急地震速報のアラーム音が聞こえたとき、大きな揺れを感じたとき、私たちはどのような行動をとればよいのでしょうか。
地震の発生時に私たちがとる行動によって、被害の大小を大きく左右することもあります。
そこでこの記事では地震が起きたら私たちがとるべき行動について、【屋内】に居る場合と【屋外】に居る場合にわけ、それぞれのシーン別にご紹介したいと思います。
目次
地震が起きたらとるべき行動とは【屋内】
まずは屋内に居るときに地震が起きた場合の行動について、シーン別にご紹介します。
家・自宅
自宅に居て地震の揺れを感じたときや緊急地震速報のアラームが鳴ったときは、まずは自分の身(命)の安全を守る行動をとることが最優先です。
- 机やテーブル等の下にもぐり、脚をしっかりと握る
- とにかく頭を守る(座布団・クッション)
- 倒壊物や落下物の心配がない場所へ移動する
自宅の居室にいて地震が起きたときに食器棚やテレビなどの家具家電等が倒れてきて下敷きになることや、割れた窓ガラスの破片や上に置いてある物の落下による負傷から身を守るためには、まずは上記のような行動をとり、揺れが収まるのを待ちます。
揺れが収まったら、次のような行動に移ります。
- 落下物の破片や破損物を踏まないように注意する(スリッパ等を履いて行動する)
- ドアを開けて避難経路を確保する
- 火元の確認をする
まずは慌てずに身の安全を確保して、揺れが収まってから確認などの行動に移ることが大切です。
○キッチンに居た場合
キッチンに居た場合も、まずはダイニングテーブルなどの下にもぐって揺れが収まるのを待ちます。
慌てて火元確認に行くと熱いお鍋や調理器具が落下してくる危険があるため、揺れが収まってから行動します。
○お風呂に居た場合
ドアを開けて避難経路を確保し、鏡から離れてお風呂の蓋などをかぶって揺れが収まるまで待ちます。
○トイレに居た場合
ドアを開けて避難経路を確保し、頭上に物があれば避けた場所で揺れが収まるまで待ちます。
マンション・集合住宅
自宅がマンションや複層階の集合住宅の場合も、まずは上記と同様に机やテーブルの下にもぐるなどの一連の行動をとります。
高層階の場合は揺れ始めるのは遅いですが、揺れだすと長く大きくなることが多いです。
したがって家具等の移動幅も思っているよりも大きくなるため、転倒・落下による下敷きや移動によって押されないよう、それらから離れるようにしましょう。
エレベーターの中
エレベーターの中で緊急地震速報を受けたり地震の揺れを感じたりしたら、まずは次のような行動をとります。
- すぐに全ての階のボタンを押す
- はじめに停まった階で降りる
エレベーターは大きな地震の場合緊急停止するため、万が一閉じ込められてしまったら慌てずに緊急連絡用のインターフォンで連絡します。
つながらない場合は自身の携帯電話でエレベーターに記載してある管理センター、もしくは消防や警察へ連絡します。
閉じ込められていて、もしもエレベーターの扉の向こうに人がいるようであれば次のような行動をとりましょう。
- 硬いもので扉をたたく
- ホイッスルを吹く
- 防犯ブザーを鳴らす
このようになるべく体力を使わない方法で扉の向こうへ人がいることを知らせるようにします。
無理やり扉を開けたりエレベーターの外に出ることは大変危険ですので、絶対にしないようにしましょう。
スーパー・商業施設
スーパーや商業施設などで地震が発生したらまず行うことは、カバンやリュック、買い物かごなどで頭を守ることです。
そして次の行動として、次のような個所から離れます。
- 陳列台
- ガラスのショーケース
- 鏡
- グラスや陶器などの割れ物があるコーナー
このような場所から離れることで、商品の落下や割れ物の破片による被害から身を守ることができます。
広い通路やエレベーターホールなどなるべく商品等の落下の心配がない場所に移動し、係員の指示に従って避難します。
避難する時はエレベーターは使わないようにしましょう。
職場
職場は比較的窓が多いため、窓ガラスが破損する危険が高い場所でもあります。
また、コピー機やパソコンディスプレイなどのOA機器、書庫棚など転倒・落下の危険も多くあります。
このような職場で地震に遭った場合は、まず次のような行動をとりましょう。
- 窓、OA機器、書庫などから離れる
- 机の下にもぐり込み頭を守る
避難する場合はエレベーターを使わず、落下物にも気を付けましょう。
学校
学校に居て地震に遭った場合にすべき行動とは、自宅と同様にまず机の下にもぐって机の脚をつかみ、頭を守ることです。
あとは日頃の避難訓練の通り、先生方の指示に従って避難します。
運動場や体育館に居た場合も先生の指示に従います。
地下
地下に居た場合、カバンやリュックで頭を守りながら地震が収まるのを待ちましょう。
地下街などショッピング施設に居る場合は、スーパーや商業施設と同様に転倒しそうな陳列台やディスプレイ、鏡から離れて待ちましょう。
地下街では60mおきに非常出口が設置されており、わかりやすく非常出口の表示もあります。
非常階段で慌てると危険なので、落ち着いて表示にしたがって地上に避難しましょう。
地震が起きたらとるべき行動とは【屋外】
家や建物の外にいるときに地震が起きる可能性も大いにあります。
そんな時まずどの様な行動をとればよいのか、シーン別にご紹介します。
住宅街
戸建て住宅が立ち並ぶような一般的な住宅街を歩いている時などに地震が起きた場合、次のものに気を付けなければなりません。
- 塀・ブロック塀・石垣
- 電信柱
- 自動販売機
まず取るべき行動として、これらから離れましょう。
そしてカバンやリュックなどで頭を守りながら、公園や空き地、校庭など近くの広くて安全な場所へ避難します。
住宅街の中を避難するときは、次のようなものが頭上から落下してくる危険があります。
- 屋根瓦
- ベランダにある室外機や植木鉢等
- 周囲の家の割れた窓ガラス
これらの落下、そして落下物の飛散による足元の悪さが考えられるため、頭上、足元ともに気を付けながら避難しなければなりません。
街中・高層ビル街
お店が多い繁華街や商店街では、柱や外壁に取り付けられた看板が落ちてくる危険性があります。
また、高層ビル街では、窓ガラスや外壁の破片が高い位置から降ってくる危険もあります。
まず取るべき行動としてカバンやリュックなどで頭をも守り、なるべく広い場所へ避難しましょう。
運転中
運転中に大きな地震に遭うと慌てて急ブレーキを踏んでしまいがちですが、これはやってはいけない行動です。
運転中に地震にあったら次のような行動をとりましょう。
- まずはハンドルをしっかり持ち、前後左右の状況に注意しながら徐々に減速し
- ハザードランプを点灯しながら、道路の左側に停車
そしてエンジンを止め、ラジオ等で地震情報を確認しながら車内で地震が収まるまで待ちます。
車を置いて避難が必要な状況の場合は 次のポイントに気を付けます。
- 鍵を掛けずキーを付けたままもしくは置いたまま
- 窓は閉める
- 自身の連絡先を書き残しておく
- 車検証などの貴重品は持っていく
こうしておくことで貴重品は持ち出しながら、後々車の移動の必要が出た場合でも動かすことができ、地震の終息後に車の持ち主に容易に連絡を取ることが可能になります。
バス・電車・新幹線の中
バスや電車、新幹線に乗車中に地震に遭うこともあり得ます。
バスや電車は急ブレーキや緊急停車をする場合があります。
新幹線は地震が発生すると「早期地震検知警戒システム」によって緊急停車します。
カバンやリュックで頭を守りながら姿勢を低くしたり吊革や手すりをしっかり握ったりして、急ブレーキや緊急停車の際に転倒しない態勢をとっておくといった行動が必要です。
停車後は、運転手や乗務員の指示に従って行動しましょう。
山・山の近く
山の近くにいる場合、落石やがけ崩れの危険性があるため斜面から離れるようにしましょう。
ハイキングや登山中に地震に遭った場合は、次のような行動をとって地震が収まるのを待ちます。
- 山道から滑落しないようその場にしゃがむ
- 木にしっかりとつかまる
地震が収まってから、落石やがけ崩れに注意しながら下山しましょう。
海・川の近く
海の近くで地震に遭ったら、まず第一に津波から逃げることを考えなければなりません。
避難指示や避難勧告を待つのではなく直ちに海の近くから離れ、安全な高台や3階以上の建物、津波避難タワーなどへ移動するといった行動をとりましょう。
津波の避難標識があれば参考にして避難しましょう。
津波は川の上流側に向けてもやってきます。
川の近くで地震に遭った場合は流れに対して上流側ではなく、直角方向(90度横向き)に避難しましょう。
なお、津波は第二波、第三波と繰り返しより高い津波が来る危険性があります。
津波が引いたように見えるからといって元の場所に戻る、といった行動は絶対にしてはいけません。
津波警報が解除されるまで安全な場所で、地震や津波に関する情報が入るのを待ちましょう。
まとめ:その時の状況に応じて安全な行動を
地震はいつどんな状況で起きるかわかりません。
その時その時によってとるべき行動も違ってきますが、どの場合でも自分の頭を守る行動は大切なポイントです。
そのうえで想定されるさまざまな状況に対してまずすべき行動を知っておき、いざその時が来ても慌てず実行できるようにしておくとよいでしょう。
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