震度によって被害は変化する|建物被害を抑える地震対策の方法とは
地震の発生時「震度」という表現で危険度が表されています。地震の大きさを表すことは分かっていても、詳しくは分からないという方もきっと多いのではないでしょうか。
震度の違いにより、建物にどのような被害が発生するのか。
そして発生時、その前からできることとは。
建物への被害を最小限に抑えられる対策である、トキワシステムの制震ダンパー「αダンパーExⅡ」をご紹介します。
・震度○とはよく耳にするけれど、その違いが分からない。など地震の備えるためのヒントを知ることができます。
・また震度の違いによって、住宅の損傷や私たちに起こることや、それに合わせた地震対策の必要性有無を把握しておきましょう。
目次
震度とは?
地震の大きさを表す表現には、いくつかの種類があります。
その中でも、私たちの身近なフレーズは「震度」という言葉でしょう。
その言葉には、どんな意味が隠されているのでしょうか。
震度の秘密にクローズアップしてみましょう。
地震対策の基盤「計測震度計」とは
地震には様々大きさがあり、その規模によって住宅や人の命にもあたえる影響は違いが現れます
以前の震度の観測は、「体感および周囲の状況から推定」していました。
ですが、それは人によって、感じ方によっても誤差が生じてしまいます。
そこで導入されたのが、「計測震度計」です。
震度計とは、地震による揺動を電気信号に変換するする地震計の一種となり、
- 地震による波形情報を観測する。
- 地震による震度を計算し、見て分かる数値の情報として表示、伝達する。
など、様々な役割をこなしているのです。
平成8年(1996年)4月以降は、人による判断ではなく、「計測震度計により自動的に観測」し速報として私たちの安全に役立てられているのです。
気象庁が発表する震度は、気象庁、地方公共団体及び国立研究開発法人防災科学技術研究所が全国各地に設置した震度観測点で観測した震度となっています。
最小震度と最大震度
最小震度と最大震度は、その言葉の通り気象庁が定める気象庁震度階級の一番低いものと一番高いものになります。
現在気象庁で使用されている震度階級は、ほぼ揺れを感じない「震度0」から、「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級で表現されています。
私たちの周りで日頃地震が発生した時に、目や耳に入ってくる情報です。
現在は震度7が最大となっていますが、年々脅威となる地震の規模では、それ以上になる可能性もゼロではありません。
いつか起こるために対策するのではなく、いつ起こっても大丈夫なように対策していくことが重要なのです。
参考コラム>>家庭でできる簡単地震対策~自宅ですぐに取り掛かれる!
日本で過去に起こった大きな地震とは
世界の中でも地震発生の多い国とされている日本。
過去には様々な大きさの地震が発生しています。
地震の規模は震度計の計測数値により、変化しています。
例えば、私たちが気づかない程度の震度0では、震度計は「0.5未満」を表しています。
震度1では「0.5以上1.5未満」、震度2では「1.5以上2.5未満」。
反対に大きい震度では、震度6弱で「5.5以上6.5未満」、震度6強で「6.0以上6.5未満」。
最大震度となる震度7では、「6.5以上」の数値が測定されているのです。
過去には、
<計測震度6.7>
- 2016年4月16日に発生した熊本地震(本震)
<計測震度6.6>
- 1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)
- 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
- 2016年4月14日に発生した熊本地震(前震)
<計測震度6.5>
- 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震
- 2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震
など、記憶にも残っている大きな地震が発生しています。
細かい数値で見てみると、短期間のサイクルで大きな地震となった熊本地震の恐怖は、とても大きなものであったことが分かります。
参考コラム>>日本で地震の多い場所はどこだろう
この震度なら大丈夫が、被害を広げる
震度の大きさによっても、地震での被害は大きく変化しますが、「この震度なら大丈夫」と楽観視してしまうことがとても危険なのです。
地震の発生する地域の風土や状況、また建物が建っている状態によっても被害は変化します。
被害を最小限に抑えるためには、私たちの意識を変化させることが大切です。
①どんな被害が起こるかを知る<リスクの把握>
地震が発生した場合、大なり小なりの被害が発生します。
もし大規模地震が発生した場合、建物倒壊や火災、電気・ガス・水道などライフラインの停止、交通網の乱れ、など様々なことが起こります。
リスクを知ることは、どんなことに注意したらいいのかなどの「リスク管理」にもつながっています。
ご自身の住む地域や働く地域、学ぶ地域でどういうことが起こりそうなのかをシミュレーションしてみましょう。
②被害軽減のための対策、行動を知る<リスク管理>
リスクの把握をすることで、被害の想定を立てることも可能です。
地震に対する住宅への対策を含め、万が一の場合は身の安全を守るために避難をしなければいけません。
正しい情報を正しく理解することで、「自身の⾏動で被害を減らす」こともできるのです。
このふたつと向き合うことで、救える命は多くなっていくのです。
参考コラム>>大地震の後は余震にも注意【余震はなぜ起こるのか】
震度によって起こる人や建物への被害とは
震度は、地震の規模を知らせてくれますが、正しく理解していなかった場合役には立ちません。
震度0 人は揺れを感じない。 震度1 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。
震度3 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。
震度4
● ほとんどの人が驚く。
● 電灯などのつりさげ物は大きく揺れる。
震度5弱
● 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
● 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
震度5強
● 物につかまらないと、歩くことが難しい。
● 補強されていないブロック塀が崩れることがある。
震度6弱
● 立っていることが困難になる。
● 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
● 耐震性の低い木造建物は、瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。
震度6強
● はわないと動くことができない。飛ばされることもある。
● 耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものが多くなる。
● 大きな地割れが生じたり、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。
震度7
● 耐震性の低い木造建物は、傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。
● 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがある。
● 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなる。
※こちらは震度によって起こる状況を分かりやすい一覧になっています。いつでも見られる場所においておくなど、万が一に備えましょう。
そして地震の怖さは発生した時だけではありません。
小さな揺れであっても、建物には損傷が蓄積し、耐えられるはずの強さでも被害だ表れる可能性もあります。
これからの地震対策は、小さな地震などから受ける損傷を受けにくくする!
そんな新たな対策をプラスしていくことが必要なのです。
人と建物に被害を出さないための地震対策とは
人の命を守るためには、建物に被害を出さない!減少させる!ことが重要です。
建物自体の強さはもちろん、それ以外にも注意しておきたいポイントがあります。
ここでは地震に負けない建物にする!情報を集めました。
①地盤の良い土地を選ぶこと
同じように見える地層でも、構成している成分、土の粒子の大きさや硬さ、人の手が入った土などによって変化します。
そのため現在建っている、これから建てる土地の状態は、地震被害の有無に大きな影響をあたえます。
- 軟弱な土が厚く重なっている地盤。
- 年数の違う盛土や材質の異なる地盤などの、地盤が不均一になっている地盤。
- 造成されているが、その経緯が不明な地盤。
などに建物が建っている場合、被害が拡大する可能性が高まります
しっかりとした地盤選びは、家づくりの基盤となります。
地盤調査や工事などを含め、不安な方は専門家にしっかりと相談することが大切です。
参考コラム>>地震対策と地層について 地震に強い家づくりをするためには
②耐震性を高めた建物にすること
住宅の地震対策の中で最も一般的な方法は、「耐震対策」です。
耐震は文字の通り「地震に耐える」住宅にすることであり、住宅自体の強度を上げ、地震によって建物が倒壊しないことを目的とした対策です。
現在の建築基準法に遵守した建物では、最低限の耐震性を持たせることが決められています。
建物が強固になる分、大きな揺れが発生しても「避難する時間を確保する」ことが可能となるのです。
まとめ:狭小住宅の地震への対策に「耐震」プラス「制震」を取り入れよう
今までは大きな地震から建物を守る対策が主流でした。
耐震性の高い建物は、堅い構造となるため大きな揺れでは安心感も高まりますが、一方小さな揺れによりダメージが蓄積してしまうというデメリットがあるのです。
耐震住宅へ制震装置をプラスして
日本の住居の多くは、木造住宅と言われています。
住宅の重さは、地震の揺れに対しても大きな影響をあたえます。
地震のエネルギーは、建物の重さに比例して大きくなります。
そのため建物が重ければ重いほど、地震の揺れが伝わりやすくなるのです。
木造住宅の強さを活かしつつ、揺れに対するしなやかさをプラスする有効的な方法が「制震ダンパー」の導入です。
様々な要因から起こる住宅の耐震性の劣化を制震ダンパーで防ぐことにより、地震被災後の継続使用や修復の可能性が高くなります。
自分たちの住まいを「耐震」+「制震ダンパー」で守りきる
木造住宅との相性の良い地震対策である「制震ダンパー」
特に弊社トキワシステムの「αダンパーExⅡ」は、とても小さなボディなのに力強く住まいを守る力を備えています。
間取りの重要となる部分に「αダンパーExⅡ」を配置し、地震による建物の変位を約半分にし、損傷を抑えます。
またこの小さなボディゆえ、設置する建物にも制限が少ないことは大きなメリットです。
在来工法や2×4、昔からの伝統工法など木造建築物に設置ができ、小型なのに高性能を持ち合わせています。
「狭小間口3階建ての住宅にも対応が可能」など、建物の階層を問いません。
(2階建ての場合は1階、3階建ての場合は1・2階の設置となります)
私たちトキワシステムでは、 耐震工法に加えること で地震の揺れを吸収する制震装置「αダンパーExⅡ」 をご提案しております。
採用に迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
大切なあなたの家族を守りたい ―KEEP YOUR SMILE―
地震大国と呼ばれる日本では、繰り返される大規模地震や余震への対策が大きな課題とされています。
制震装置を導入することにより、建物の揺れをしっかり抑え、ダメージを減らし建物を守ります。
「αダンパーExⅡ」を導入した場合、最大55%の地震の揺れを吸収します。
繰り返しの地震にも強く、小さな揺れからもその効果を発揮することが特徴です。
15,000棟以上の供給実績、東海地区No.1の採用数で培った知識やノウハウが活きてくるのです。
家族の生命と財産を守る住宅を目指して!「αダンパーExⅡ」がしっかりとバックアップします。
耐震住宅にαダンパーExⅡをプラスしてみませんか。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。